困惑の２日目
大福は日本が１番の巻朝ご飯は、サンドイッチをＡＢＣストアで買ってこよう！
言い出したのは私だけど、毎朝買い物も私？
でも、早朝の街は清々しくて気持ちいい！
猫も散歩しているし。
昨日も見かけた白黒ブチの子がいる。
｢おはよう!｣
ああ、日本語わからないよね。
でも、こっちをじっと見ている。細身で可愛い顔立ち。
今日はツナサンドにペパロニサンドに卵にしよう。
ヨーグルトとオレンジジュースも買いこんで部屋に帰った。
ラナイのテーブルにご飯を並べて
のんびりと食べる。
ホテルとホテルの間から海も見えるし
ダイヤモンドヘッドだって見える。
ゆっくりしていたら、コンコンコン何の音？
｢お掃除いいかしら？」
もう、そんな時間？
入ってきたのは、母ぐらいの年齢の日系の女性だった。
色々世間話をする。
もしかして仕事の邪魔かもしれない…。
でも、楽しかった。
２ヶ月前に日本に行ってきたんだって。
その時のお土産が豆大福。
｢あんこが違うのよね｡」
なんだって。
｢結構ハワイでも売っているじゃないですか？」
って言ったら、
｢微妙に違うのよね｡」
大福話の時は手が止まっていた。
兎に角日本に住んでてしあわせよ～。
と言う言葉はみょうに説得力があった。
おばちゃんは何が気に入ったのかはわからなかったけど、
ホテルのボールペンをゴッソリとくれた。へへ。
大福持ってたらよかったのにね。
お礼ができたのに。
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ハワイ大学お土産物学部？の巻
ハワイが初めての豚吉のために
今日はみんなでドライブだ！
最初にハワイ大学に行った。
広いキャンパスにまずビックリ！
道路に止めた車までちゃんと戻れるのかな？
なんとなく心配。
購買部を目指して歩く。お土産探しのためね。
Ｔシャツやトレーナーを物色する。
私は、白地に紺のプリントが爽やかなＴシャツにした。
みんなもあれこれ選んでいる。
大学だけあって本のコーナーも充実していた。
授業に使う難しい本はいらないけれど
何か面白いものがあるかなと思って覗いてみた。
あるある
まずは絵本。
きれいな水色のバックにカラフルな生物がいっぱい描かれている赤ちゃん用のをみつけた。
Ｗｅ ａｒｅ Ｇｏ ｔｏ ｔｈｅ Ｗａｔｅｒ.
次にフクロウ君のお話。
立ち読みしたらとってもおもしろい。
Old Mc.Donald had a Farm. EIEIO～♪
の本。
あとは図鑑。
ハワイの鳥。ハワイの植物。
夢中になってしまった。
本屋は私のワンダーランドなので
ついつい回りを忘れてしまうんです。
他の子達は、メモパッドやらボールペンやら
いかにもお土産に重宝なものたちを両手に沢山持っていました。
メモパッドは色がとても綺麗だったので
欲しくなり買うことに。どうせだから大と小両方にしようっと。
｢さあ、帰るよ！」
促されて、車に戻ったけど
私達ここに何しに来たのかしら？
大学なのに～！ 土産物屋扱いなんて～!!
もっとゆっくり歩いてみたかったのに…。
残念無念。
だけど次に進まなくちゃ。
それはパンチボウルの丘です。
到着出来るのかな～。若干の不安を残しつつ２台の車は出発したのだった。
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叫べば通じることもある。の巻
キラキラと全てを輝かせる光の中、
２台の車は走り続けて、坂道の途中までやってきました。
ところが、前の車が突然道の真中で止まってしまい、
運転手のシナ竹君が降りてきました。
｢どうしたんだろうね｡」
シナ竹君は、トコトコ歩いてきて
｢道、わかんなくなっちゃったみたい…｡」
と情けない顔をして言いました。
｢エ～！ お前が頼りだったのに！」
寿司山君は困った顔。
２人は額を付き合わせて相談を始めました。
どうやら本格的迷子の気配…。
こんな所じゃ通る人もいないしね。
住宅地でもないし、
右側は低い崖になっていて、左側は壁。何の壁？
さっぱりわかりません。
豚吉と私は暇なので(って失礼なヤツ？）
車を降りてお散歩を。
｢何にも無いねぇ｡」
ブラブラしていたら
遠くの方から人影が近づいてくる。
優しそうなおじさんだ。
｢あ、あの人に聞けばわかるかもしれないよ｡」
｢聞きに行こう！」
｢でも、なんて言うの？」
気後れしてゴチャゴチャ言っていた私達。
すると、唐突に豚吉は大声で叫んだ。
｢パンチボーーーーーーーーーーーーーール!!!!!!!」
おじさんはビックリした顔をしていたが、
豚吉の必死の形相と止まっている２台の車を見て
理解してくれたらしく、
｢あっちだよ｡」
指差して教えてくれた。
単語を叫べば通じちゃうんだ。
その時から豚吉は尊敬されるようになりましたとさ。
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