楽しい南の島

南京町界隈

人ごみ抜けて、南京町。

2人にすっかりお任せ状態の私。
どこを歩いてるのか、さっぱりワカラナイ。

高い天井のアーケード街を通る。
かまぼこ型の天井から、明るい光りがさしている。

「人が多いですね~~。」
ここからの主導権は、アライモノさんね。
フワリフワリと弾むような足取りだわ。

「気になるお店があったら、言って下さいね。」

はい。そうします。
でもでも、お店を見るより歩いてるのが楽しいわ。うん。

「人多いし、こっちから行きましょう。」
さささっと横道に入る。

おお! 工事中よ。

「それじゃぁ、こっちに行きましょう。」
午後のまったりした時間。まだ開店時間にならないお店の前を通っていく。

裏通りは楽しい。
小さなお店が集まっていて、個性的な作りもいいわ。

「それにしても、人が多いわね~~。」
ベリーさんが呟く。
「そうですね。平日なのに。春休みだからかなぁ。」

えび、心地よくてぼーっとする。
殆ど「1人でお散歩モード」になっている。
初対面の2人と一緒なのに、なごんでるわ。いいのだろうか?

大きな通りに出た。
大丸がある。

通りを挟んで反対側に、巨大な赤い門が出現!
横浜の中華街とは違う。立派な門だわ。

いいな。いいな。歩いてるだけで南京町に着くなんて。
フーフッフッフ。
肉まん…じゃなかった、豚まん食べるぞ~~~~!!

まだ食うんかい?
そういう声が聞こえたかもしれない…。

門をくぐって、いよいよ南京町。

すぐ右手のお店に、人だかりが。
「なんだろう?」

小さな男の子を抱えて、おじいさんが水盤に向っている。
男の子が、水盤の取っ手をこする。

水が噴水みたいに飛び散った!

「うわ~!」
おもしろいなぁ。

おじいさんが、こすると、
きゃ~~~! こりゃ凄い~~~~!!
まるで水が生きているみたいに、おじいさんの手に合わせて飛び散った。

アライモノさんが挑戦!
なかなか上手く出来ないの。難しいみたい。

手を濡らして、再挑戦!
水が、さっきみたいにさぁ~っと水盤の縁から飛び出した。
上手! 上手!!
「やったね!」

嬉しそうな笑顔のアライモノさん。
クンクンって。手が金臭いんだって。

道の両側は、日本じゃないみたい。
食べ物屋さんや、雑貨屋さんに服屋さん。
色々なお店が、軒を連ねている。

控え目な呼び込みが、いい味出してるし…。

「老祥記に行ってみようか?」
「並んでるかもしれないですね~。」
「取り敢えず、行ってみよう!!」

名前だけは知ってる老祥記。

「小さいんですけど、お店で食べるのは3個食べなくちゃならないんですよ。」
アライモノさんが、教えてくれる。

通り道のお店も、みんな美味しそう。
ほかほか豚まん。ちまき。
店頭に並べて売っている。湯気が呼んでいる~~~~~!

老祥記のある通り(というか広場?)の手前の左側のお店で、
sweet blueberryさんが、ふかひれバーガーを発見!

「ちょっと、ふかひれバーガーっておいしそうね。」
目が、そこから戻って来ないよ。完全にそっちを向いたまま歩いてる。

ずら~~~~~っと並んだ人。
老祥記前は、やっぱり大行列だったわ。

「ちょっと並んでてね。私、ふかひれバーガー買ってくる!!」
さささささっ! 颯爽と戻っていくベリーさん。

アライモノさんがお店の人に聞いてくれたの。
食べるんだったらお店の中で20分くらい待つんだって。
どうしましょう?
悩む2人。

そこへ、ホカホカのバーガー片手にベリーさん。
説明するアライモノさん。
「それじゃ、これを食べて、他に行ってみよう!」

しばし、バーガーをぱくつく3人。

中華まんの皮を、柏餅の皮みたいな形にして、
フカヒレ入りの肉あんが、包んであるの。
東京の肉まんの味に近かった。フカヒレがプリプリしてておいしいの。

満足。満足。

「それじゃ、こっちに行ってみましょう。」
トコトコ歩く。

「ラーメンもいいなぁ。」
ってアライモノさん。

それじゃぁ、食べましょう。そうしましょう。

sweet blueberryさんは、本格的水餃子。
アライモノさんは、フカヒレラーメン。
迷ったえびは、ぼっかけラーメン。

牛スジだもんね。
食べた事ないんだもんね。
嬉しいよ~~~~。

小さ目の器に、それぞれ装られて出てきた。
熱々の湯気も御馳走ね!

細い路地の入り口で、麺や餃子をパクパク立ち食い。
sweet blueberryさんが、ホイホイと水餃子を1つずつ器に入れてくれた。
ありがと!
お礼に(?)、麺をベリーさんの器へ。

麺は、細めの縮れ麺で、スープはあっさりしょうゆ味。
乗ってるぼっかけのコンニャクが、味が染みてて堪らない!

はぁ~~~。旨かった~~~~~~~。
これからどこ行くの~~?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上から降るのは、一体…?

お腹は、ハチキレそうよ。

でもでも、sweet blueberryさんもアライモノさんも、
とても細いのに、とても良く食べる。
私は、なんだかシアワセな気分。

たくさん食べる友って、いいわ~~。

「ねぇ、トイレ行ってないね。」
ベリーさんが言う。
ナイスタイミング! まさに今、そう言おうと思ったのよ!

「東急ハンズに行きましょう。」
アライモノさんに連れられて、トイレ休憩よ。

歩きながら、中華まんに何をつけるかっていう話になった。
前に、sweet blueberryさんが、ソースとからしをつけるって書いてて、
それを読んだ時、味がわからなくてビックリしちゃったの。

だって、東京の肉まんは、中身におしょうゆで味がついてるのよ。
そこに、ソース??????? からし??????
お手上げ!!だった。
でもね、551を食べた時に、これならわかる!って思ったの。

551は、シューマイみたいだったから。
やさしい味よね。
あんな味は、探しても無いわ。
実際に食べなくちゃ、絶対にわからないよ。

あと、東京の肉まんが大きいっていう話になって、
アライモノさんが、横浜の中華街で食べたんですって。

「どうして、こんなに大きいのかと思いましたよ。高いし~~。」
そうなのよね。
1個の値段が、高い!!

でも、子供の顔くらいあるのよ。

すかさずベリーさん、
「皮も厚いの~?」
「うん。そう。」と2人。

たかが肉まん。
されど肉まん。
こんなに違うって誰が思う?

高架下の駅(元町?)を通り抜けて、北側へ……出られない??

そこは、コンクリート色の狭い空間だったの。
ここは、どこ?
いったいぜんたい、今は西暦何年なの??

東京にも、ちょっと似た場所があるけど、
有楽町と新橋の間の高架下。人気が無くて不気味なの。

でもでも、こっちの方が無国籍でおもしろい。
それに狭~~~~~い。

なぜか、パチンコ屋さんの裏口が連なっている。
天然レゲーおじさんの住処まである!

歩いてると、上から水が降ってくるのよ。
どうして?
この水って、何~~~~~?

絶対に、濡れたくない!!
絶対に、嫌だ~~~~~~~~!!

心の中で、そう叫びつつ、
ポタポタ落ちてくる水を避けて歩いてたの。

写真見る?
ちょっとだけよ。

ここはどこ?
ね? すごい所でしょう?

ちなみにお2人の姿は、隠してみました。
それで良かったかしら?

≪さぁ、次も読んでみよう!≫

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