楽しい南の島

東京駅と蕎麦屋

その2・東京駅改札の巻

優雅なワンピース姿に素敵な帽子のブルーベリーさん。
すらっとした長い足をジーンズで包んだアライモノさん。
久しぶりなのに、昨日も会ってたみたいな3人。
でも、えびだけチビ。

え「朝ご飯食べた?」
首を振る二人。

やっぱり~~。だから肉まんが必要だったのに~~~~~!!

え「ごめんね。肉まん買えなかったのよ。」
S「肉まんどうやって持ってるんだろうね。ってはなしてたのよ。」
アライモノさんは、ニコニコ。
ミニーちゃんみたいに、耳にしてるとか、勝手な想像をして喜んでいたらしい。
あ~~ん。肉まん耳。やりたかったなぁ。

それにしても、腹ペコだと? 大変だ大変だ!
急いで蕎麦屋にレッツゴーだわ。

さぁさぁ、地下鉄丸の内線乗り場へ参りましょう。

その時、ブルーベリーさんが、
「悲しいおしらせがあるのよ。」
え? どうしたの??
「じゃがりこ肉じゃが味がなかったの。」

あ~~~。それは悲しいお知らせだわ。絶対に悲しいわ。

ア「じゃがバターとかは、あったのに~。」

ブルーべリーさんが、お土産何がいい?
そう聞いてくれてたのね。
その時、えびの脳裏をよぎったのは、関空で見かけたじゃがりこだったの。
ニューカレに行く途中だったから買えなくて、でも心残りだったの。
どうやら新大阪でも売っているらしいので、お願いしちゃったというわけよ。

いいのよ。いいのよ。
じゃがりこがなくっても。
だって、二人が来てくれたんだもの。

早足で中央通路を歩く。パタパタ。

ブルーベリーさんも、アライモノさんも大きな荷物。
お土産だって。
すみませんねぇ。急に近所のおばさんに変身するえび。

S「これ、おいしいの。主人に頼んだら、大きなの買ってきてしまったのよ。そんなにたくさん食べられないのにねぇ。」
たしかに重そうだわ。大変だったね。
ご主人様の手まで煩わせてしまい、ありがたいやら申し訳ないやら…。

ア「近所のお店の焼き菓子なんです。大丈夫だと思うんだけど。」
え「焼き菓子なら暑くても大丈夫よ。きっと。ね。」
二人ともありがとう♪

この階段を下りて、この改札から出ましょうね。
目の前が丸の内線よ。
さぁ、切符売り場。買ってこよう。走るえび。

S「えびちゃん。急がなくてもいいわよ。」
ア「えびさんが、違う!」

……私、神戸でそんなにトロかったのかしら?
う…。

さぁ。今日の移動は、全部地下鉄だからね。
一日乗車券を買いました。一日中乗り降り自由で、710円よ。
とってもお得。

東京であっちこっち移動するには、地下鉄が便利。
一番時間が有効に使えるもの。
景色が見えないのが、ちょっと難点だけど。
夏のJRは、ホームが暑すぎて疲れちゃうし、地下鉄にしちゃったの。

都内を車で移動は、渋滞地獄にからめとられる可能性大だし。
お盆の時期だったら、車も快適だったかなぁ。

最初の目的地は、赤坂よ。
国会議事堂前で乗り換えて、10分くらいなのだ。

ここで、腹八分?旅のご案内です。
予定では、こうよ。

赤坂「砂場」でお蕎麦。⇒砂場を見てみる?お店の外観
   ↓
表参道散策、雑貨屋さんとカフェ。
   ↓
銀座デパ地下めぐり。
   ↓
月島でもんじゃ。
   ↓
東京駅でお土産のお買い物。

さぁ。予定通りに進むのか?
腹ペコ3人を乗せて、地下鉄は走るわ~~~~~!!

その3・蕎麦屋の巻

地下鉄の中は、ゴーゴーすごい音。
でも、心はわくわく。

アライモノさんのサンダルは、もしかしてビルケン?
歩きやすそう。それにかわいい形。
sweet blueberryさんのは、茶系のお花の形。
ワンピースによくあってるわ。リゾート奥様♪

ブルーベリーさんは、カゴバックだったの。
スパンコールとビーズがキラキラとアクセントになってる。

「これ、自分でやったの?」
「そうよ。」

さりげなく、手が入ってて…。マメなのよね。感心しちゃう。
抑え目の色使いが綺麗だわ。

千代田線の赤坂で降りるのは、初めてかも。
いつもだと、丸の内線か銀座線の赤坂見附を利用いたしますの。
でもね。暑いでしょ。
そんな猛暑の中を歩いてもらうわけには行かないもの。

駅の階段を上ると、そこは裏道。
あまり車も通らなくて、静かよ。
道路の向かいにも、風情のあるお店が。
「あそこ?」
「ううん。違うの。でもすぐそこだからね。」

すぐの細い道を行く。
左手は、最近出来た高いビル。窓がトンボの目みたいに青く輝いてる。
右手は、昔からのしもた屋。
鉢植えの緑がやさしい感じよ。
見慣れた光景だけど、3人一緒だと、旅行に来たみたいで楽しいなぁ。

あっというまにお蕎麦屋さん「砂場」に到着。
「ここなのよ。」
「昔からの感じね~。」

暖簾は出てる。大丈夫ね。入りましょう。

ガラガラガラ。
引き戸を開ける。

「いらっしゃい~~~~~~。」
語尾の上がる独特の言い方。
えびにとっては、「お蕎麦屋さんだ!!」って感じる一瞬なの。

明るいブルーのエプロンをつけた店員さんが、5人。
揃ってこちらを向いている。

店内は、まだ誰もお客さんがいない。
お。口開けね。

狭いお店なの。
椅子席とお座敷が、それぞれ4卓ずつかな。
どうだったかしら。

窓とか壁や柱には年季が感じられるのよ。
それなのに壁にはお花の絵なんて飾ってあったりして、
ちょいと変なインテリアなのよね。

何を食べる? どうしようか?
メニューを見て、しゃべっていたら、
店員さんが気を利かせて、パンフレットを持ってきてくれた。

そんなものがあったとは。
知らなかったぞ。

見た事もない品書きに、二人は興味津々みたい。
えびは逆に、あるのが当たり前のものが無いなんて、、、とびっくり。
小さな声で、わいわい相談して、
それでも決まらなくて、お勧めの品にした。

天ざる。

ここの天ざるは、かき揚げが熱いそばつゆにつかって出てくるの。
それに、おそばが真っ白なのよ。
冷たいおそばと熱いそばつゆが絶妙なの。
(詳しくは、sweet blueberryさんの日記をどうぞ。)

えびは、いわゆる太めの田舎そばよりも、こっちが好きなの。
だから、おそばが食べたい。
そういわれた時に、思い浮かんだのがここだったの。

二人の口に合うかしら。
それに、きっとここの御蕎麦って上品にちょっとしか出てこないから、足りないに違いない。
グルグルと不安になるえび。

「お待ちどうさまでした~。」

運ばれてきた御蕎麦ちゃん。
待ってました!!

きゃはは。おいしそう。

ざるの上に、一並べの白い御蕎麦。
大きめの器に入ったそばつゆとかき揚げ。
小皿には、わさびとねぎ。

かき揚げは、えびと小柱よ。
不思議だけど、おいしいからいいのだ。

「かき揚げは、ダシなのね。」
そう言って納得のブルーベリーさん。
言われてみればそうかも。
かき揚げの香ばしさが、そばつゆをグーンとおいしくしてるものね。

「おいしい♪」
嬉しそうなアライモノさん。
あ~。よかった。気に入ってもらえて。

「また共食い。」
「えび入ってるからね。」
「ははは。」

などと言いつつ、ツルツルっとそばをたぐる3人。
少ないからね。すぐに食べ終わっちゃった。

蕎麦湯も楽しんでいるうちに、店内にはお客さんが続々とやってきたわ。
そろそろ12時だしね。

さぁ、次行きましょう!!
次はね、表参道よ。

その4へ

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