楽しい南の島

くたびれたね~~。

くたびれたね~~。
8月4日・その3
ボロバンは、ジンバラン目指し走っていく。
やけに広くて、明るい道路。

過去のバリ が浮かんでくる。
デコボコの道路。暗かった道。

随分変わったんだなぁ。
空港だって、綺麗になっちゃってさ。

「遅くなって、大変申し訳ありませんでした。」
ガイド役の男性が、後ろを向いて話し始めた。
ちょっと遅れてごめんね。くらいの雰囲気。
あんなにハラハラしたのに~~。
まぁ、いいか。
こうしてホテルに向ってるんだし。

夫:「すいぶん道が、広くきれいになったんですね!」
ガ:「前はいつ頃いらっしゃいましたか?」
夫:「10年くらい前です。」
(目を見開いて、ビックリしている。)
ガ:「それは、とても前ですね。そうです。バリは変わりました。他の島から人がたくさん入ってきています。」

この道路沿いのお店は、そういう人達の経営が多いそうだ。
他の島から、人が入ってきた事によって、
町の雰囲気が、ちょっと変わった。と、彼は言った。
宗教も違うし、色々と大変な事もあるのだろう。

スイスイと車は走り続け、
左手に インターコンチネンタル の大きな看板が見えてきたと思ったら、
突如Uターンをしてあっという間に、ホテルに到着した。

鬱蒼とした緑の中に、どっしりとした建物。
うおぉ! 立派じゃないか!!

ガイドさんは、ホテルの中まで付いて来て、
「もしも、行きたい所がありましたら、ご案内いたしますので、お電話下さい。」
そう言うと、オプショナルツアーの案内が入った封筒をくれた。

ごめんね。もう頼んであるんだよ~。
心の中で呟くえび。
それに、今夜みたいにどきどきするのは、もうゴメンだわ!

彼は、フロントの女性に、私達を引継ぐと帰っていった。
サヨナラ~。
もう会う事もないのね~~!!

フロントの女性は、私達3人を引き連れて、
途中の施設を説明しながら、
クラブルーム専用ラウンジへと案内してくれた。

キョロキョロ。
広くて、どこを歩いているのか良く分からない。
後でマップを見ておこう。
1人で歩いたら、迷子になりそうだわ。

廊下の壁には、イカットや絵画に彫刻が飾ってあり、
さりげなく気分を盛り上げてくれる。

クラブラウンジの入り口には、
色とりどりの南国の花が生けられ、シックな中にも華やかさが。
笑顔のチャーミングな係の女性が、対応してくれた。

クラブルーム宿泊者は、ここでゆったりとチェックインするのです。

細身のグラスに入った、ウエルカムドリンクを手渡される。
濃い赤からオレンジへのグラデーションがとても綺麗。
蘭の花が、縁に飾ってある。
とてもおいしかった。

チビ太:「疲れた~。足がガクガク~。」
顔を見たら、目の下にクマが出来ている。
ゲゲゲ!
こりゃ大変だ!!

泊まった部屋は、6313号室。
6がクラブの意味みたい。3階の角部屋だった。

ルームナンバーのプレートは、金色の数字を、
白い貝殻が囲んでいるデザインで、持って帰りたいほど可愛い。

部屋に入り、シャワーを浴びて、
バタンキューだよ。おやすみなさい。
そういえば、夕ご飯抜きだなぁ………。グゥゥ~~~。

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明日はどんな日? こんな日よ!
朝ご飯。それと天国の始まり。

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