楽しい南の島

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2001.10.31

夫の友人がデートをした時のお話です。

お相手は28歳。大学病院勤務。神経内科のお医者様。
才色兼備の素晴らしい方で、
みんなウットリの美しさとか。

その彼女と友人がピクニックに出掛けました。

空は青空、紅葉も美しく
友人の気分は絶好調だったそうです。

容姿端麗、頭脳明晰な彼女とデート。
しかも、手作りのお弁当を持って来てくれたんです。

｢ずいぶん歩いたし、景色も美しいし、ここでお弁当にしませんか？」
ニッコリと微笑む彼女。
｢うん。そうしよう｡」
シートを敷いて腰を下ろすと
彼女はバッグからお弁当の包み、水筒、紙コップを取り出しました。

｢よく気が付く人なんだなぁ｡｣
友人は嬉しくて堪らなかったそうです。

｢喉が乾いたでしょ、はいどうぞ｡」
紙コップに温かいお茶を入れて彼女が手渡してくれました。
｢ありがとう｡」
湯気の向こう側に優しく微笑む彼女の顔が。

お茶を飲もうとした友人の目に飛びこんで来たのは
コップの底に規則正しく描かれた、黄緑色の渦巻き模様でした。

｢これって何処かで見たことがあるような…？｣
ウッ。
もしかして、この紙コップは!!

マジックで名前は書いてなかった様ですけれど。

その後どうしたのかは聞きそびれてしまいました。
尾篭な話で申し訳御座いませんでした。失礼いたします。

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