てるみんの生活

てるみんの生活

術後


術後1日目で歩行可能になる。しかし、食事は重湯。食欲湧かない。
3日目になると、看護士の目を盗んで喫煙に行ったりもしていた。院内全面禁煙だったため、わざわざ玄関まで出て行ってた。これだけが楽しみとなっていく。

日に日に体が回復していくのが実感できた。食事も徐々に常食に戻っていった。
でも、病院食に満足することもなく、不満ばかり。お腹が空いても、まずくて食べられないこともあり、どんどん体重は減っていった。この時は素直に嬉しかった。

自由が利くようになると、今度は入院生活に飽きてき始めていた。
普通術後2週間で退院となるのに、私は病理検査の結果が出てこないからもう少し入院しててと曖昧に退院が延ばされていた。
体は元気なのに退院させてくれない・・・、病理検査の結果が出ない・・・、考えれば考えるほど妄想が膨らみ、一生退院できないような気がしていた。

しかし、実際はこの時既に病理検査の結果は出ていて、病気がはっきりしていた。主治医から家族にだけ真実は話され、家族の希望で私だけ嘘をつかれていた。

医師、看護士、家族が病気を隠しとおすにも限界があった。
私は時間がたつに連れ「何かおかしい」という思いが大きくなり、自分で色々調べたり、遠まわしに聞いたりしていた。
私と接することが一番多い看護士が隠すことに限界を感じ、家族と相談し遂に告知されることとなる。

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