てるみんの生活

てるみんの生活

告知


すでに、家族には連絡がいっていて、呼び出されていた。

家族が到着した時の顔を見て、これからただ事じゃない事が始まる、とフッと感じた。

主治医からの話の内容ははっきり覚えていない。
だけど、私に言いたかったのは、切除した卵巣の一部から悪性の反応が出たということ。病名は『左卵巣未熟奇形腫』。
生存率の説明をうけ、なんだか泣けてきて、でも泣きたくなくてずっと我慢していたけど、「ううっ」とこらえきれず泣いてしまったことは、鮮明に覚えている。
今の体の状況や考えられる治療方針等の話があったと思う。
聞きたいことはないかと聞かれても、心ここにあらずの私にはさっぱり何が何だか理解できず、全てが分からなかった。
悲しいのか、辛いのか、悔しいのか何だか分からないけど、涙は次々とあふれてきた。

私の主治医の先生は、あまりお話が上手ではありません。
私の気持ちのことを考えてくれるあまりか、物事をオブラートに包んで話すため、余計分かりずらかったりして、理解に苦しむことは今でも変わりません。

私に与えられたのは、2つの選択肢。
・今はまだ目に見えない、どこに潜んでいるか分からない癌細胞を放置して、再発した時に手術してとる方法
・再発する前に、今のうちに抗がん剤を使って癌細胞を死滅させる方法

私は実家を出て彼氏と一緒に住んでいたので、この日も実家ではなく自宅で彼氏と相談した。というより、答えは出ていた。抗がん剤治療を受けて早く元の生活に戻るということだった。

すぐに今後の方針を決めれたのは、自分の事とは受け止められず、まだ他人の事のように考えていた為、客観的に何でも考えていたからであった。
治療が始まるその日まで、自分が癌だったなんて思えなかった。

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