みのごのみ

風邪で定時あがりで、２１時半にはふとんに入ったんですが、
２２時から白い巨塔の音がダイニング（我が家にはリビングはない）からしてました。
最初はふとんの中から音だけ飛び飛びで聞いてたんですが、ある音に反応して飛び起きてしまいました。

２週間前の朝、エレベータを降りた瞬間から父の部屋から聞こえてきたあの音。

心電図の脈拍数が「０」になっていた時の、あの警告音。

医療ミス裁判になっている、お父さんが亡くなった時の回想シーンだったんだと思うんですが、
他人事に思えなくて、途中から起きて見てしまいました。

カルテの改竄で思い出したんですけど、
私がかかりつけのクリニックは、全部PCでカルテを管理しています。

薬が「１日分」って書いてあったんです。
１日で治るのか！？と思ったんですが、あえて触れずに薬局に出したら、
薬局でもおかしいと思ったらしく、先生に確認したら「５日分」の間違いでした。
たぶんそれは、後で先生が「１」を消去して「５」と打ち直していることでしょう。

そう。
IT化が進むと、カルテの改竄は簡単なことになってしまうんです。
修正液も新しく書くためのペンも必要ありません。
クリニックでもこのレベルまで来ています。
大学病院がIT化したら、どうなってしまうんだろう。

なんか常に自分のこととダブらせながら見てます。

ついでに。

法学部に入りながらも、貧乏のため学費を払いつづけることができず、中退したそうです。
子供のころ成績がそれなりに良かった私に、父はわずかながら私に弁護士の夢を託したいと思ったそうです。
でも、父が倒れ、稼ぎ頭を失った時にそれも夢だけとなりました。

その話は中学生のころに聞いたんですが、私は弁護士と通訳には
興味を感じませんでした。

そう思ったからでした。

白い巨塔のおかげで、毎週木曜は、父のことを思い出す日になりそうです。

それにしても、
財前先生、里見先生、あと両弁護士の目力ががいいですね。
柳原先生だっけ？（柳沢？）、伊藤英明の怯えた感じもいい。
前の白い巨塔を見た人からすれば、唐沢寿明は物足りないらしいですが、
役者さんたちのバランスが、すごくいい感じがします。

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