みのごのみ

月曜日に、社長とKHさんと３人でお客さんのところへ行きました。

会社は去年の秋から今月頭にかけて３人が退社しました。
前職の３人だったら全然どうってことなかったし、
前職じゃなくても、今まで派遣でいた会社にとっての「３人」は、すべてどうってことなかった。

でも今の会社で３人というのは約３分の１にあたる。
そのしわ寄せは、みんなに回ってくる。
私は普通に仕事ができればプロジェクトを回せた期間の中に、
普段なら２週間かける提案書を５日間であげる仕事を、辞めたプランナーに押し込まれ、

デザイナーとのバトルもあり、それは最後まで追いつくことはなかった。

いや、実際は一瞬追いついた。
ただ、リリース前日、リリース当日に私は３８度近い熱を出してしまった。
それまでの疲れが一気にそこに出てしまった。

お客さんから見たら、プロジェクトマネージャーの私が
全部悪いように映って見えるだろう。

会社は結局リリースが１日延期になったことで、値引きをすることになった。
私の給料にも、それは後々影響するんだと思う。

私だけが悪いわけじゃない。
でも、それが私の「責任」なんだ。

おそらく、同じ立場でこの状況を切り抜けられた人は少ないと思う。

でも私はその少数のできる人にはなれなかった。

最近、KHさんの代打で急遽入社希望の人の面接をした。
数枚に渡る職務経歴書には、派遣の仕事内容がずらりと並んでいる。
そんな彼女が言った。

「派遣の仕事もいいんですが、もっと責任のある仕事がしたい」

一昨年の私が言っていた言葉だ。
そして去年の私は「こんな『責任』なんて要らない」と泣いたんだ。

昨年１２月に会社は西新宿から赤坂へ移転した。
そのとき、うちの社長が取締役をやっている別の会社と同居を始めた。

別会社の社長さんから、私は今までのうちの社長からは決して評価をされなかった部分を
大きく評価され、社内での私の立ち位置は大きく変わった。

そして今、
私はその会社の明暗を分けるかなり大きな仕事をまかされている。
できたばかりの小さい会社の事業だけど、これが起動に乗った場合、
今この日記を読んでくれている人のほとんどの人が、毎日目にするはずのもの。
それをこんな私がやってしまっていいのか。
こんな給料でこんな能力の私にやれるのか。

しかも。元々の年間ノルマとは別枠で。

できないでしょ。
無理でしょ。
ありえないでしょ。

できたらすごいとは思うけど。
今の私は、去年の私のような先が見えない私じゃない。
３月の私、４月の私、５月の私、夏の私、秋の私、来年の私が
おぼろげながら見えている。
しかも、来年の私は、この会社にはいない。

そんな不安定な気持ちで、１社の将来を背負ってしまっていいのか。
そんな責任を負えるのだろうか。

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