みんなで認知症を治そう!楽しく介護 みんなのえがお商会

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2014年01月08日
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カテゴリ: ケアエッセイ
認知症状は、介護してくれている人の中で一番信頼している人に一番強くでると言われています。例えば、日付も分からなければ、1月で雪が降っているのに「今日はなんて暑い日なの?まだ5月なのに」や「あんた誰?ドロボー」と大声で叫んだりするのに、ご近所さんや息子(同居の息子、嫁の旦那さん)には日付は間違えることもなければ、季節も間違えない。「嫁は良くやってくれる人で、良い人と結婚したな」など嫁を褒めたりねぎらったりする。ぜんぜんまともな人として話をする。嫁は旦那さんからは大袈裟だ!いい加減にしろ!と叱られ、自分の味方になってくれない。ご近所さんからは白い眼で見られる状態、どうやってストレスを吐き出せばいいのか分からない。フラストレーションがたまるばかり、ノイローゼになりそうなくらい追い込まれていきます。



このような認知症状、この場合、嫁に対する姑の認知症状ですが、世界中で姑が嫁を一番信頼している人と言えることが出来るのです。実の息子でも、他の子供たちでもなく、赤の他人で、さんざんいじわるされてきた(良好な関係の方もたくさんいるかと思います)姑が嫁を世界の中で一番信じていて、安心できる存在、そして最も愛している存在なのです。だからこそ、認知症状が強く出るのです。



この認知症状が強く出る行為は、姑が嫁に助けを求めているサインです。「私を助けてくれ!救ってくれ!」というメッセージであり、心の叫びなのです。認知症状が強く出れば強く出るほど姑も切羽詰まっていて、縋りつく思いで泣きながら頼みこんでいる状態なのです。助けを求めているのですから、助けてあげましょう。救ってあげましょう。デビルマンというアニメの歌に「誰も知らない知られちゃいけない。デビルマンが誰なのか」という詞があります。人知れず人々を救う正義のヒーロー、ヒロイン?になろうじゃありませんか。そして、怪人『孤独の悪魔』を倒そうじゃありませんか、嫁の絶対的な神や仏のような愛の力で。怪人『孤独の悪魔』を倒せば、姑を認知症からくる不安や混乱から解放する事になります。解放されれば穏やかで幸せな心が顔を出し、姑の人生を明るく照らしてくれます。第4回の中で、思考あるエネルギー体が本来、本当の自分なので、3次元でおかしな行動をとっている事に対して申し訳なく思っている。と書きました。姑の思考あるエネルギー体は、嫁に対してどんな事をしているのか知っています。見ています。申し訳なく思っています。嫁が姑の認知症状に対して正義のヒロインとして戦ってくれている姿も見ていますし、涙を流して感謝をしています。



姑は嫁が自分に対する大きな愛で守り続けてくれている事に、絶対的な信頼と安心感が自然に出て来て認知症状を封じ込めていきます。嫁がいる限り、姑が怪人『孤独の悪魔』に惑わされることはありません。その間に家族、地域の中での姑の役割を確立していく努力をみんなでしていくのです。介護保険を上手に使う。地域のボランティアに参加する。老人会や婦人会などに参加したり、姑が家族や地域の中で役に立っていると実感できることを作っていく。第5回は認知症ケアの心構えについて考えてみました。





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最終更新日  2014年01月08日 12時52分02秒
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