ままちんのぼやき

平成14年3月21日~3月31日


 3月22日  雨
今週も外泊。
やっぱり外に出られるのはうれしいなあ。
早く治して家に帰りたいなあ。
21日、夕方に母方の親類が急に来た。
あまり会いたくなかったが、わざわざ遠方から出てきてくれたので家に上がってもらった。
夕食、長男はチャーハンを自分で上手に食べていた。
多少こぼすが、かなり上手に食べられるように。
ティッシュで口のまわりや手も上手に拭けるように。
長女もよく食べること。
お風呂も家族揃って仲良く楽しく入れた。
久々に皆で夜のドライブへ。
うれしかったなあ。
朝、皆で7時過ぎに起床。
長男の寝起きもよく、長女もミルクを一気飲み。
初の保育への所送りも意外とスムーズに済んでしまい、拍子抜け。
まあ、こんなものなのかもしれない。
病院へ戻ったら新人医師の診察。
何をするのにも力が入りすぎていて、痛いこと…。
肝機能の薬を入れるための点滴の針刺しも痛いし下手だし。
おまけに頭痛がして、かなりイライラする。
隣人はまとわりつくし、トイレでは点滴の管から血を流してる人がいるし。
夕食後、隣人のカップの蓋が棚から落下し、破片が足元に飛んできた。
ああ、もう、だらしのない人は大嫌いだ!
何もかも、腹がたつ。
自分の足元と人の状況が見れず、「自分は不幸のど真ん中!」って感じだし。
自分がよければ他人に迷惑をかけてもいいんだろうか?
あまり悪口ばかり言うのは好きではないが、もうたまらん。
病人は自分だけではないんだということを自覚して欲しい。
皆、病気だからここにいるのに。
同じコトを何度も聞かれたり、何でも病気のせいにするのにはうんざり。
それよりも、日増しに小姑化してきている自分がもっとイヤ。

 3月23日  晴れのち雨   36.9℃
朝からのんびり。
最近、夜によく眠れるようになったので体調もよい。
このまま維持できるように努力しよう。
お昼にお弁当持参で、長男・長女と共に旦那が来てくれた。
子供達と一緒の食事はやはり美味しく感じる。
食事のあと、敷地内の散歩。
池の中に沢山のコイが居るのを見て、長男が興奮。
鳩を追いかけたり、えびせんをあげてみたり。
久々に外で遊んで大笑いしている姿を見る。
長女は鳩を指差し、なにか言っている。
こんなに小さいのに仲良しで居てくれてうれしいのと、ほっとしたのとで、なんだかウルウルしてしまった。
きちんと自分の足元を見て、復活に向けて体力を温存しないといけないな。

 3月24日  晴れ   36.3℃
金曜、土曜と学会で先生たちがいなくて静かだったが、今朝は勢ぞろい。
久々に主治医のT先生と会えたから、安心できるな。
午後、両親が来てくれた。
風邪気味だと言っていたが、元気そうでなにより。
明日の採決の結果で、点滴の針が抜ける。
うれしい、もう一息だ!

 3月25日  曇り   36.8℃
朝の採血の時間が7時前といつもより早め。
フラフラと行ったら、H医師に
「ままちんさん、確か血圧が低かったよね…。出てくる勢いが、すごく血圧が低いですって訴えてるよ…。」といわれた。
だって、直前まで寝てたもん、仕方ないじゃん。
今日も一日、のんびりぐうたらに過ごす。
夜、同室のAさんとお話。
かなり体調がよくなってきたらしく、二時間ほど相手をしてくれた。
消灯後、テレビで小児病棟のドキュメンタリー番組を見て、一人でウルウル…。
私の子供達にはなにも病気がなくてよかった。
子供達の分を私が全部引き受けたんだから、頑張って治さねば!

 3月26日  雨   36.5℃
朝の診察時、A医師から肝機能が正常値に戻ったと教えられる。
今日の分だけ薬をつかい、抜針。
ああ、うれしい。
右腕が針の痕だらけだ…。
夕方、旦那が来てくれた。
ちょっと寝不足気味の顔をしていた。
昨日、入院してきたおばあちゃん、なんと朝5時に起床し活動開始。
ガタガタと物を動かし、ジャージャーとカーテンを動かし…。
さすがに年寄りは朝が早い。
ちょっと参った。

 3月27日  雨   36.5℃
朝からあめ。
寒くて気がめいる。
今日で定年退職する教授の最後の診察。
顔をみるなり、「熱はさがったかい?肝機能も落ち着いたようだね。頑張ってね。」と肩をたたかれた。
手術に立ち会ってもらえなくて残念だけど、とても良くして貰ったなあ。感謝。
夕方、担当のA医師を見付けたので外泊届けを渡したら、「今度は風邪を引いたりしないように気をつけてくださいね」と。
そばでやりとりを見ていたS医師とH医師、大爆笑。
そんなに笑わなくても…。
心配しなくても、これ以上は手術を伸ばしたくないから気をつけますってば。

 3月28日  晴れ   36.5℃
朝の診察時、処置台がふさがっていたのでベッドに腰掛けて触診。
主治医のT先生、なぜか朝からご機嫌。
「本当に患部がちいさくなったねえ。一ヶ月のびてよかったのかもしれないね。」と。
自分ではそう思うことにしていると伝えたら、
「いや、そうなんだよ。一ヶ月間、我慢した甲斐があったね。」
と始終、にこにこ。
周囲にいた先生たちも笑顔。

 3月29日  雨   36.5℃
A医師、昨夜、採血のオーダーを入れ忘れ、診察後に飛んできた。
T先生までもが「風邪、ひかないでね。」と…。
診察時、T先生が「小さくなったなあ、本当に。」とつぶやく。
ある程度は判っていたんだろうが、想定以上のことなんだろう。
いい方向に予想が外れるのはうれしい。
夕方、今日もお弁当持参で旦那と子供達が来てくれた。
ナースステーション前でA医師に外泊許可をもらっていたら、看護士さんたちに長女が拉致られる。
他の先生たちは、長男の大きさに驚いていた。
夕食は、みんなでわいわいと楽しく食べられた。
子供達がたくさん食べているのを見ると安心する。

 3月30日  晴れ
 3月31日  雨
30日、朝、S医師の「風邪引かないでね~。」のひとことに送られて外出。
手術前の最後の外出。
ようやく開き直れたかな。
みんなで家に帰り、昼食は旦那の作ってくれたパスタを皆で食べた。
長男が一皿、ぺろりと平らげる。
夕方、おでんで夕食。
長男は茶飯にハマり、長女は離乳食を平らげる。
よく笑う子供達を見て、なんとなくなごんだ気分に。
31日、病院にもどる。
夕方から雷雨。
寝そびれて、なんとなく食堂に飲み物を買いに行ったら他の病室のひとに出くわし、世間話。
そのうちに人生相談になってしまい、深夜まで開放してもらえなかった…。
ちょっと参った。




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