Blue kiss

Blue kiss

深夜のメジャーリング

深夜のメジャ-リング


RiiがSaaの体型を羨ましがる。
SaaがRii体型を羨ましがる。


なんだ、この姉妹は。

おたがいに「い~~な。Saaは。」
     「い~~な。おねえちゃんは。」と言い合う。

この時ばかりは罵りあう事はしない。
不思議。


3人で狭い台所に集まるとこんな話が始まった。



「一体これは誰の遺伝?!」
Saaが自分の手を広げてかざした。

かわいい手なのに。嫌なのか?

Riiも手を広げてSaaのかざした手の横に
並べてみる。

「あたしはこんなのよ。ホラ。」

だから何。


あなたの手もかわいいキレイな手だよ。

「手はママに似なかったねぇ。」


わたしの手は大きい。
握手した人が皆いっぺんビックリするくらい(笑)



それから手の形やら指の長さやら
爪の形やら・・・


わたしはいちいち
「それは、ママ」

「それはあーちゃん。(わたしの母です)」

「それはおじーちゃん系(父の親戚一同をひっくるめて)」

「それはパパ。」

「それは・・・突然変異。」などど答える。


そしてSaaがやおらメジャーを持ち出してきて


「計ってよぉ。ウエスト。」

「よし。横向いて。」

「OOセンチ!」(実測値はいえません)

「ぎゃぁ~~はははは!太ってる!!」


Riiが
「あたしも計って!」と横向いて腹を出す。

「おねえちゃん。細いもん。」Saaが言う。

「はい。○○センチ。」

「あら~~~!Saaと一緒じゃない!」

「見た目全然ちがうのにねぇ!!」

「太ももの違いか?」

「アンダーバスト?」

「あんた、何センチ?」RiiがSaaに聞く。

「え?OOセンチだけど。」

「あ、やっぱりわたしより細いじゃん。」

「はい、では実測します。」わたしがメジャーを広げる。


「次、ヒップ計測。」

RiiもSaaも
「はい。」
「はあい。」とおしりを出してくる。


結果はメリハリのあるSaaの勝ち。

わたしもついでだから計った。

「やだぁ~~~!!

こんななってたよ。○○センチだってさ!!」

RiiとSaaが「うえ~~~っ!!」って笑った。

洋服のサイズで安心してられない。
くそ。
こいつらに「うえ~~っ」なんて言わせてないぞ。

深夜の計測大会は
それぞれの来年にむけての課題と目標を
教えてくれた。


ホットヨーガしかないわたし。

もう、寝よう。早く寝なさいよ~~!あんたたち。


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