三国志 前期

龍黄巾の乱だ!


時は後漢末期、今から1800年前のことである。
高祖、劉邦が、漢王朝を立てて300年経った。
朝廷は外戚(皇帝と婚姻関係を結んで権力を付けた豪族達。)
や宦官(後宮に仕える男根を除かれた者)が実権を握り、
賄賂が横行し、かれらは、みずからの保身に走って、
政治そっちのけであった。そのため、民衆は飢え、
国家に対する不満が溢れてきた。

そんな時である。張角は呪術で、人の病を治すといわれ、
国中に信者がいたが、張角はその者たちを結束し、
国家に対して反乱を起こした。
「蒼天すでに死す。 黄天まさに立つべし」とは彼らのスローガンで、
蒼天とは後漢王朝、黄天とは、新しい世のことを指していて(五行思想)
信者は皆、頭に黄色い頭巾をかぶっていた。

黄巾の乱と呼ばれるこの反乱は見る見るうちに人数が増え、
大陸全体を覆い尽くすようになった。
しかし時が経つに連れて統率が取れなくなり、
ただの暴徒の集団と化し各地で略奪を働いた。
善良な民衆は餓え、道端に死体が転がっているありさまであった。
国は大いに混乱した。

朝廷は重い腰を上げた。
大将軍(漢軍の最高責任者)何進は、車騎将軍、皇甫嵩を指揮官にたて、
更に各地の豪族に挙兵を促して黄巾賊討伐軍を結成した。



皇甫嵩よ。直ちに出陣し。
賊どもをうち滅ぼすのだ。

無理です。将軍。
我が軍だけではこの乱を平定するのは不可能です。

そ、そうなのか。そんなに今の状況はやばいのか。
私は軍事のことは分からない。どうすればいいのだ?

袁紹、袁術、公孫賛、董卓など自ら勢力を持ち
朝廷に忠誠を誓う各地の豪族に救援を頼むしかありません。

おお、それなら何とかなるのか。
うむ。任せた。

ははっ!
(こんな男が大将軍でいいのか。
妹が皇后というだけの男なのに。)



皇甫嵩は後漢末の名将で、彼の指揮によって、黄巾の賊は打ち破られ、
平定された。平定された頃にはすでに張角は病死していた。
黄巾討伐軍の人々の中には後に頭角をあらわす
袁紹、袁術、公孫賛、董卓、曹操、孫堅、劉備の名があった。


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