★ 投げる前の練習方法
1. 両手を大きく広げて立って下さい。
2. 両手を曲げずに右手と左手を交互に内側に回します。
イメージとしては、目の前にガラスがあります。
そのガラスを両手の持った雑巾できれいに磨くように両手を交互に回します。
できる限り大きな円を描いてください。
その時、肩甲骨の動きに意識をおいて行うこと!
3. 内側に右手10回、左手10回ずつを回したら、今度は同じ様に外側に交 互に回してください。
これも同じ様に腕を曲げずに10回ずつ行います。
◎ 投げる前に必ず行うように習慣化して下さいね。
野球のルールの勉強会 2
■ 打者編
1. 捕手がファウルフライをマスクで受け止めた。 アウトか?
手またはミット以外のものを用いて捕らえたものは捕球とはならない。
2. 捕手がフライを胸に当ててからミットで捕らえた。 アウトか?
アウトである。
3. 一死走者二・三塁、打者はカウント2-3から次の投球を空振り、球は打者の体に触れて後方に転がった。走者はい
ずれもホームインしたが守備側から、今のはファールボールではないかと申し出があった。どのように処置をするか?
打者は三振でアウト。ボールデットとなり走者を元の塁に戻す。
4. 打者が一塁方向に緩いゴロを打った。捕手は捕球後一塁に送球したが、本・一塁間後半のライン上を走っていた打者
走者の左腕に当った。どのように処置をしますか?
ライン上は走路に含まれるから守備妨害とはならない。ボールインプレーで成り行きとなる
。
5. 無死走者一・三塁でスクイズが行われ、投ゴロとなったが三塁走者は生還。投手からの送球を受けた捕手は直ちに一
塁に送球したが、スリーフットレーンの手前で打者走者に当り、送球が転々としている間に二塁走者もホームインし打
者走者も一塁に生きた。どのように処置をしますか?
スリーフットレーンより本塁より、つまり本・一塁間の前半で送球が打者走者に当っても妨害にならないのでボールイ
ンプレーである。
6. 二死走者三塁、打者のカウントは2-3、次の投球のとき三塁走者は本盗を行い投球に触れた。この投球はストライク
だった。どのように処置しますか?
打者には"第3ストライク"を宣告してアウトとし走者の得点は認められない。
7. 上の問題で無死または一死の場合の処置は?
打者をアウトとし、ボールデッドとなるが得点は認められる。この場合、他の塁の走者は次塁への走塁行為があった
かどうか関係なく、一個の進塁が許される。
8. 同じく、走者二・三塁で投球がボールの場合はどのように処置しますか?
ボールデッドとなり打者は四球で一塁、三塁走者の得点は認められる。二塁走者は盗塁の行為がなくても三塁に進
ませる。
9. 一塁走者が二盗のとき、打者がバッターボックスの前に出たので捕手は二塁に悪送球した。どのように処置します
か?
打者が妨害したので二塁に悪送球したと"球審"が判断した場合は、打者をアウトとし走者を一塁に戻す。
10. 一塁走者が二盗のとき、捕手の送球を打者が妨害したが、一・に塁間でランダンプレーとなり、野手が悪送球する間
に走者は三塁に達した。どのような処置をしますか?
ランダウンプレーが始まろうとしたら、球審は直ちに"タイム"を宣告して、打者を妨害によるアウトにして走者を戻す
11. 無死走者一塁、二番打者が打つところを三番打者が打って、三塁打を放ち一塁走者は得点した。このとき守備側か
ら打順が違うとアピールがあった。どのように処置しますか?また次の打者は誰ですか?
二番打者が打つところを三番打者が打ったのであるから二番打者はアウトとなり、三番打者の打撃行為で本塁に
進んだ得点は認められず一塁に戻す。従って、一死一塁で三番打者が再び打者となる。
12. 五番打者が打つところを六番打者が打って二塁打した。次に五番打者がバッターボックスに入ってカウント1-2のと
きに、守備側からアピールがあった。どのように処置をしますか?
五番打者を抜かして打った六番打者の打撃が完了して、次に出てきた五番打者に一球を投じたときにアピール権
はなくなり、六番打者の打撃行為は正当化される。従って次の打者は七番打者となり、五番打者のカウント1-2を引
き継いで打席に入る。。
13. 無死走者二塁で打者は遊ゴロを打ち一塁でアウト。この間に走者は三塁に達した。しかし打つときバットが捕手のミット
に触れていた。どのように処置しますか?
プレイ直後、監督からプレイを生かしたい申し出があれば、一死三塁とする。しかし、申し出がなければボールデッド
とし、捕手の打撃妨害で打者に一塁を与え走者は二塁に戻す。
14. 二塁走者が盗塁したとき、打者のバットが捕手のミットに振れ、打つことができなかった。どのように処置しますか?
打者が打っても打たなくても、打撃妨害となる。打者には一塁が与えられる。原則として走者は元の塁に戻らなくて
はならないが、二塁走者は三塁に盗塁していたので三塁にすすめる。
15.二死走者二・三塁、打者のバットが捕手のミットに触れながらも右翼前に安打した。三塁走者は生還、二塁走者は一
挙に本塁をついたが、右翼手からの送球でタッグアウトになった。このとき攻撃側の監督から今のは打撃妨害である
から打撃妨害の方をとって欲しいと申し出があった。どのように処置しますか?
打者は打撃妨害されながらも一塁に生き、他の前走者も一個以上進塁しているので打撃妨害は消え、ボールインプ
レーで監督の選択権はなくなる。得点は1点が記録され攻守交替となる。
16.走者一塁、打者は一塁線上にヒットを放った。打球は一塁手の後方で審判員に当ったため、ボールは転々とライト方
向に、一塁走者はホームイン、打者走者は三塁に達した。どのように処置しますか?
ボールインプレーであるから打者の三進と一塁走者の得点は認められる。
17.打者は三塁ゴロを打った。同時にバットが打者の手から離れて三塁手の前に飛んでいったため、三塁手はこの打球を
捕れなかった。どのように処置しますか?
守備妨害で打者をアウトにする。なお、ボールデッドになるから走者は進塁できない
。
野球のルールの勉強会
■妨害:捕手と打者走者がぶつかったら?
無死一・二塁の場面、打者はバンドしたが、一塁に向かう打者と打球を処理しようとした捕手がぶつかって捕手が転倒した。打者は一度よろけたが再び走り出して一塁に到着、守備側はどの塁にも送球しなかった。
双方とも意図的に相手を妨害した様子はなかったが、判定はどうなるのだろうか?
本塁周辺の場合は、どちらかが故意に妨害しない限り成り行きでボールインプレーである。
■正規の捕球:グラブごと「送球」したら?
強い当たりのピッチャーゴロを投手が上手く捕ったが、ボールがグラブの網の部分に挟まって外れないため仕方なく投手は手からグラブを外し、グラブごと一塁手にトスした。一塁手はベースを踏みながら、打者走者の一塁触塁よりも早く両手でグラブを受け取った。アウトになるのか?
アウトである。
■インフィールドフライ:捕球できなかった時は?
同点で迎えた最終回裏、一死満塁。打者は内野フライを打ち上げ、インフィールドフライが宣告された。しかしフライを追った二塁手は打球をグラブにも当てることができず、打球は地面に落ちた。数歩リードしていた三塁走者は、塁に戻ることなくスタート。二塁手はボールを拾って本塁に送球したが、捕手は本塁ベースを踏みながら走者の到達より早くボールを受けたが、走者にタッチせず、直ぐにボールを三塁に転送した。判定は?
インフィールドフライはボールインプレーであり、無死または一死、走者一・二塁、満塁のケースに適用され内野手が普通の守備をすれば容易に捕球できる飛球を指す。守備側のWプレーを防ぐためのルールです。
インプレーで打者アウトですから走者は進塁してもしなくても構いませんので、このケースでは、捕手は走者に対してタッグが必要となります。 インフィールドフライは球審(審判)が宣告して初めて有効となります。
■打順:違う順番で打ってしまったら?
一番A選手、二番B選手、三番C選手・・一回の攻撃、まずB選手がセンター前ヒットを放ち、次にA選手が打席に入ろうとすると、相手チームから打順が違うと抗議があった。どういう状態で再開されるだろうか?
一番打者はアウト、一死となり正規の次打者B選手が打席に入る。⇒打順違いの場合、ベンチはアピールの タイミングを考えて下さい。
■走者:二人のランナーが同じベースに触塁していたら?
一死走者ニ・三塁の場面、打者が内野ゴロを放ち、二人の走者はスタートを切った。三塁走者は途中で間に合わないと思い戻ったが、三塁上には二塁からの走者がおり、三塁ベースに二人の走者が重なった。
守備側は念のため両方の走者にタッチ。アウトになるのはどっち?
ベースの占有権は前位の走者にあるため、二塁走者がアウトになる。逆に守備側は最初に三塁走者にタッグして次に二塁走者にタッグすれば三塁走者の勘違いで二つのアウトが捕れるかも?
■投手:投球途中にボールがすっぽ抜けた時は?
無死走者なしの場合。投手が投げようとしてモーションを起こしたが、途中で手からボールがすっぽ抜けて飛び出し、三塁と本塁の間のフェア地域で止まった。どういう判定になるの?ボールがファールゾーンで止まった場合は? 走者がいた場合はどうなるの?
球がファウルラインを超えたら投球としてボールが宣告されるが、ファールラインを超えなければ投球とはみなされない。走者がいるときは、球が投手の手から落ちた瞬間ボークが宣告される。
■打撃妨害:バットがミットに触れたが、そのままうったら?
一死走者一・三塁の場面、打者の振ったバットが捕手のミットに当たったがそのまま打撃を続け、打球はセカンドゴロとなった。三塁走者は思い切ってホームに突入。ゴロを捕ったセカンドは本塁も二塁も間に合わないと判断して一塁送球して打者走者はアウト。判定は?
監督の選択権があるが、無かった場合は一死満塁となる。
■キャッチャーマスク:手に持ったマスクでボールを止めてしまったら?
無死走者一塁の場面で、投手の投球を捕手が小さく後逸。走者が走ったのを見てあわてた捕手は、反射的に右手に持っていたマスクでボールを止めてしまった。その後、捕手はニ塁に送球してアウトのタイミングであったが、判定は?
野手が帽子、マスク、その他着衣の一部を本来つけている箇所から離して、投球に触れさせた場合は一個の塁が与えられる。この場合はボールインプレーで、ボールに触れたときの走者の位置を基準となる。
■牽制とボーク:ボークの牽制球の後に悪送球があったら?
一死走者一塁の場面で投手が一塁へ牽制球を投げた。この時ボークが宣告されたが、帰塁できないと判断した一塁走者は二塁にスタートを切っていた。牽制球を捕った一塁手は二塁に転送したが送球が外野に抜ける悪送球となり、走者は更に進んで三塁に到達した。プレー再開は一死走者三塁で正しいか?
例えボークが宣告があっても一塁走者の三塁進塁は認められる。ボークのペナルティーが通常のプレーより有利になることはない。投手がボークをして、しかも塁または本塁に悪送球(捕手または野手のプレーも含む) した場合は、走者はボークによって与えられる塁よりさらに進めると思われる塁まで進塁することは自由である。一個の塁まではボークのペナルティーが生きているが、一個の塁を越えてからはボールインプレーとなってプレーはそのまま続けられる。つまり一個の塁を越えてからは、アウトはアウト、セーフはセーフということである。
■スリーフットライン:捕手の一塁送球が打者走者に当たったら?
打者がバンドし、打球はボテボテのゴロとなった。これを捕った捕手は一塁へ送球したが、送球は一塁ベースの5m手前でファールラインよりも内側を走っていた打者走者の背中に当たり、内野を転々。その間に打者走者は一塁を駆け抜けてセーフ。判定は?
走路外における場合は、守備妨害となり打者走者はアウト。
■インフィールドフライ:打球が外野まで流されたら?
一死満塁の場面、一塁方向に高いフライを打ち上げた。一塁塁審は即座にインフィールドフライを宣告したが打球は折からの強風で内野と外野の境界線付近まで流され、セカンドもライトも捕球できずフェアー域に落ちた セカンドはボールを拾ってファーストに投げたが打者走者はすでに一塁に到達し、各塁の走者も次塁に進んでいた。この場合の判定は? ファール域に落ちて止まった場合は?
このままでよい。審判としてこのようなケースではインフィールドフライの宣告は早まってはならない。内野手が落下する打球を捕らえる構えをとり、しかも容易に捕らえることができると判断したときに宣告すべきである。
インフィールドフライは審判員が宣告しなければ適用されない。
指導者はどのような判定をしますか? 次号をお楽しみにして下さい。