misty247

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2005.02.13
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 家の近くにスーパーがあって、時々買い物にいく。夕方になると、大抵のスーパーがそうであるように、生鮮食品と惣菜は3割引や半額になる。税込み価格を表示するようになったから、半額になると価格は半分以下になって割安感が凄い。わけても元から安い青魚のインパクトは絶大である。
 イワシ、コアジ、ニシンなど、5匹かそれほど入って\200とかが半額になって\90とかになっている。半額でなくても安いなぁと思うのにダメ押しの半額だ。でも、元から安いというのは割引においては強みにはならず、売れていない。
 消費期限を見るとその日まで。5匹並んだイワシが売れ残っている。\90でも誰も食べようとしない。お魚は閉店後どこへ行くのだろう?
 というようなセンチなことを考えるようになったのは、そう、金子みすゞのせい。

 朝焼小焼だ
 大漁だ
 大羽鰮の
 大漁だ。

 浜は祭りの

 海のなかでは
 何万の
 鰮のとむらひ
 するだらう。

 誌画集で、この詩に目玉が可愛く書かれた鰮の大群の絵が添えてあった。その鰮の目がなんでもない描き方なんだけど、詩の力というか、みすゞさんの魂が宿ったように見えた。ビジュアルと言葉が協調したときのインプレッションは大きい。そのせいで、パックに並んだ魚の目を見ると、頭の中にこの詩を呼び出す。連想することを繰り返すうちに条件反射のようになり、ますます忘れられなくなる。あまり嬉しいことじゃないが……。

 で、金子みすゞに何か申し開きをしなければいけないような気になって、その鰮を前にあれこれ考える。まず、もう水揚げされて死んでしまっているのだから、これは仕方がない。そもそも、自然とは食って食われての世界なのだ。だから弱い種は送り出す子孫の数が違う。通常は片手で足りる位しか生涯に子供をつくらない人間のいのちと、一回の産卵で数千、数万とつくる魚のいのちを、同じ物差しで計られると人間は分が悪い。
 ただし、そういうからには食べないとダメなのだ。これで消費期限が過ぎてゴミとして捨てられると、単なる無意味な殺生になってしまう。
 だから思う、お魚は閉店後どこへ行くのだろう?

 合理的な経営だから、閉店後には弁当屋なんぞが捨て値同然で買い上げて、翌日の弁当に使われたりしているのだろう。或いはすりおろされてペットフードとか。まぁ、ほかされるってことはないだろうと思うんだが……、もしかしたら?
 と考えて、せめて安いんだし何匹か買ってやろうかと思う。青魚が健康によいというのは数年前からTV番組で何度も聞かされている。

・EPA(エイコサペンタエン酸)

 血液をさらさらにする。
 不足すると癌、高血圧、動脈硬化などを引き起こす。
・DHA(ドコサヘキサエン酸)
 数年前から注目されているこの脂肪酸は、
 記憶力を向上するとして様々な食品に入れられ製品化されている。

 ※参照 『発掘!あるある大事典 第45回 青魚』

 安いし健康的なのに売れない理由は、やっぱりというか調理法に困るから。
 以前、料理の本に従ってコアジを煮込んだが、骨まで柔らかくならなかった。中途半端に大きい魚は、小骨の処理がやらしい。臭みは生姜で気にならないが。フライは面倒だ。同じ苦労するなら、牡蠣とか海老とかを揚げたい。
 という訳で、これら格安青魚の、おいしくて、食べやすくて、日持ちして、飽きがこなくて、調理が楽なレシピを開拓したら、一生の資産になるのではないかと思った。





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Last updated  2005.02.14 02:20:53
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