misty247

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2005.11.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 池まで辿り着けば肩に乗ったようなものである。気付けば植林地帯は通り抜けて周りは自然林になっていた。徐々に左右の崖が急峻になり木立が低くなるにつれ、空がより広く見えて、一歩の踏み出しで景色が大きく動くようになる。登ってきたことで山も空もぐっと近くなったのだ。目に見える捗りが足取りをさらに軽くさせ、地を駈け天を駆ける気分で頂を目指してひた進む。

 三つ四つと岩を攀じた辺りで突然、岩が根の見晴らしの良い場所に出た。岩間から一本の木が直ぐに立ち、明かり先を指し示したまま枯れていた。その幹に薊岳頂上と記された板が吊られていた。1406mの頂だ。幸い視界を奪うガスもなく、見渡せば西南方面にここよりも高い山並が見えた。山上ガ岳、稲村ガ岳を抱える大峰山脈だと思われる。雲霞に稜線を紺青に浮かばせる幽けし山々に囲まれて、おにぎりを美味しく戴いた。標高が上がり吹く風が冷たくなるのと山登りで暖まった体が釣り合って頗る快適であった。
 台高山脈の西側は降水量の多いことで知られる尾鷲である。雨がちな気候は嶮しい尾根と深い谷を形作った。北の大又川を挟んで向かいの山を眺めていると、起伏ある荒々しい谷筋とそれに掲げられた緩やかな稜線の交ぜ織りが壮美に見えて、厳しさと優しさの混淆した自然を最も簡潔かつ雄大に示している表徴として映った。古来、瑞穂の彼方に聳える山々が田の神の纏いとして遥拝されてきた、その所以が、碧空の下、薊岳から見渡す展望の中で明らかだった。 <つづく>

薊岳_石峰
△ 立ちはだかる巌を越えて頂上へ





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Last updated  2006.05.07 00:56:12
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Re:薊岳 その3(11/06)  
野鳥大好き  さん
凄いところですねー。こんなお山の山頂でドングリを♪? (2005.11.06 18:54:53)

Re[1]:薊岳 その3(11/06)  
misty247  さん
野鳥大好きさん、こんばんは。

>こんなお山の山頂でドングリを♪?

このときは、頂上で食べた梅おにぎりの種をプッと崖下に飛ばしました。ゴミは持って帰りますが、種はそこらへ捨ててやるのです。それがGive&Takeだと思ってますから。
いつか薊岳の山頂に梅が咲いたら、それはきっと私が蒔いたものでしょうね。

――さて、梅干の種は発芽するか?
答えが知りたい人は、数年後の薊岳へGO!
(2005.11.07 23:11:40)

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