misty247

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2006.04.17
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テーマ: 花見(118)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 大阪に花の里あり通り抜け (本田渓花坊)

 123品種363本の桜の樹の下、半キロほどの路を、人の波に乗って15分ほど歩く。場所は大阪城の北、造幣局敷地内で、桜が咲き誇るこの一時期を除いて普段は一般開放されていない路である。
 お堅いところの見せ物(無料)だから、通路内に露店はなく、休憩のベンチもない。飲食しながらの歩行は禁止、エリア内全面禁煙。桜の下でシートを広げて座り込みワンカップの蓋でも空けようものなら、警官数名に直ちに取り押さえられて事情聴取、となるやもしれない。お花見というより桜観賞場ノ視察という雰囲気で、他所の桜の園の花見とは勝手が違う。

 それでも通り抜けは絶大な人気がある。えべっさん、PLの花火、天神さんなどに並んで、その時節となると必ず大阪人の話題に上がる。もちろん大勢の人が訪れる。
「立ち止まらないでください!」
 いつぞやの神戸の歩道橋押し合い事故の影響もあってか、整備につく警官が拡声器でしきりに叫ぶ。人が多いのは桜以上に有名で、樹にかけられた短冊の句もそのことばかり書いてある。
「通り抜け 桜の数より 人の数」「通り抜け 桜が人を 眺めてる」
 人と桜が、狭い一所に一時期ひしめきあう、ほんにせわしない、大阪らしいイベントだ。

 造幣局敷地内は文字通り通り抜けるだけだが、一筋離れた川縁には露店がずらっと並んで、お祭り気分を盛り上げている。嬉しいのはこの川沿いにも劣らずたくさんの桜があること。一帯は淀川からの支流が大阪城のお堀をかすめながらうねっていく水と緑の豊かな場所で、川に沿って隙間なく桜が咲いている。八百八橋の地形と桜ノ宮の地名は伊達ではないのだ。

通り抜け_水上バス


 露店通りの賑わいも本通りに負けてはいない。タコ焼にフランクフルト、あれこれ買っては食べて歩いていれば、通り抜けで移動した分戻っていて、都合よく来た駅に近付いている。桜と造幣局の取り合わせがそこはかとなく漂わせている二本立て映画的なお得感が、この往復の路に、誰が図るともなく演出されているような気がする。

 16日に見た桜は、花に葉の緑が混じりはじめた頃。川面を伝うそよ風に、桜吹雪が舞う。覆いかぶさる桜の枝が天に、散った花の絨毯が地に、周りがすべて桜に包まれる。桜が一番幻想的に見えるとき。綺麗に咲いて綺麗に散っていた。

通り抜け_桜
▲曇天のせいか紅がとても鮮やか





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Last updated  2006.04.18 01:28:25
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