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| * | 八幡山崎 春暮れんと欲し 八幡は、八幡神という神仏信仰の神様のことなので、全国津々浦々の地名に用いられている。近江八幡など「はちまん」と読ませるのも多い。数種類の読み方が混在してはいるが、土地ごとにはどれか1つが正しいのであって、別に「やわた」でも「やはた」でもどちらでもいいよ、というものではない。 上の漢詩は、両岸の猿声啼いてやまずの李白の『早発白帝城』を彷彿とさせ、中国的壮大な景観を想像してしまうが、実は京都から大阪へ淀川をくだる舟の中でのこと。両岸をしいてあげるなら天王山と男山。八幡は「やわた」である。 ならば先生が間違ったのかというと、そうともいえない。詩吟には流派があって、読み・アクセント・節は流派ごとに厳密に決められている。間違うと0点だ。その読み方でずっとやってきているから、訂正できないのだろう。 というわけで、八幡市民マラソンの舞台となった八幡は、こういうごく一部の例外をのぞいて「やわた」と読むのである。 「 八幡市民マラソン 」は、先の詩のイメージにちょっと近い。淀川の支流、木津川沿いを走るマラソン大会で、四周取巻く交通の喧騒からすれば、嘘のようにのどかなコースであった。 ![]() ▲のどかな木津川沿岸を走る 今年で何回目になるのか知らないが、2008年度は12月7日の日曜に開催された。 市民マラソン大会は、その市に在住・在勤であることという参加条件がつくケースが少なくない。ところが当大会は「誰でも参加できます」とオープンなのである。学童対象の2キロと3キロ、中高生と一般対象の5キロと10キロ、それに高校生と一般を対象にしたハーフと、5種もの距離を用意している。そして参加費は、市民マラソンらしく、ハーフで800円と安かった。 ハーフを800円で走れるとは! これには驚かされた。私の地元の「 泉州国際市民マラソン 」はフルで参加費7000円である。自分の足で走って、タクシー代相当を払うのである。それと比較して、八幡市民マラソンの素晴らしいこと。 安かったから参加したわけではない。ラン友のMさんにハーフを走ってもらいたかったのである。都合のつく日に、開催されていた大会がここだった。近かったし安かったから、参加しようとなった。 『やっぱり安さが決め手だったか...(^^;』 800円だから、なんでもかんでもセルフサービス。自主トレの延長のような大会だろうな、と思っていた。参加して、またしても驚かされた。 受付をすると、名簿の載った分厚い冊子、参加賞(ボールペン)、手みやげ(ゼリー)、豚汁券、ポップコーン券、抽選券(バスクロックが当たる)、近くの銭湯100円入浴券と、フルセットの内容。計時はチップでゴール後すぐにタイムと順位入りの完走証が貰えた。 この日以来、八幡市は好きな市になった。 ![]() ![]() ▲ハーフマラソンコース図 市民体育館を出て、木津川の土手にのる。ここは木津川サイクリングロードと呼ばれる道で、車の通らない静かな道である。正式には 八幡木津自転車道線 というらしく、嵐山から木津まで総延長45kmの長い道だ。 こちらの大規模自転車道 というサイトを見ると、これだけの距離をもつ自転車道は全国でもまだ指折り数えるほどしかないものであることがわかる。 ハーフのコースをおおまかに言うと、このサイクリングロードを5キロ下流に行って折り返し(折り返し1)、戻って今度は上流に5キロ行って折り返し(折り返し2)、体育館に戻ってゴール、というコースだ。 前の週の半ばから一段と寒くなって、当日の気温は午前9時で0.6度。Mさんと車で行って少し早く着いたので、駐車したあと外に出ず、しばらく車内で休んでいた。 日常走るようになって体脂肪率が下がった。暑さには強くなって、寒さには弱くなった。今より体重が10キロぐらい重かった頃は、自分は寒さには強いけど暑さはダメなんだと人に言っていた。今は逆だ。 30度のなかを数時間走る暑さに比べたら、じっとしている暑さは優しいものだ。暑くて汗をかき続けたとしても、それだけで根を上げるには至らない。寒さはじっとしていると、体温をいくらでも蝕んでいく。体が冷え切ってしまうと、いくら重ね着しても温かい体に戻ってくれない。まだ12月だというのに、この先1月2月の寒さを越せるだろうか。寒さ本番はこれからかと思うと、すこし気が滅入る。 |
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