misty247

misty247

2010.10.24
XML




 ただし、参加は4回ともウォークだ。といっても「歩いた」という意味ではない。この大会は、ウォーク部門とトレラン部門の2つからなる。違いはトレランには順位表彰があるということ。主な違いはそれだけで、トレランは、事前申し込みが必要で、参加費が\1,000高い。この\1,000高い理由はおそらく、参加賞のTシャツが、記録集とあわせて後日郵送になるので、送料とその他関係する雑費だろう。
 ウォークで走っちゃダメというルールはないし、Tシャツ1枚持って走ることぐらい負担でもなんでもないので、\1,000安いウォークを選択してしまう。もしエイドが充実していれば、トレランでの参加を選ぶかもしれない。リュックを持たなくてよいからだ。しかし、この大会のエイドは簡素で、32km中に2箇所のみ。それも水分のみだから、自衛手段として、いくらかの水分と補給食を持ちたくなる。となると、リュックが必要になって、そこにTシャツ1枚押し込むのは負担でもなんでもない、となるわけだ。
 トレラン参加者専用でいいから、エイドをもう少し充実させればよいのに、と思う。コースは毎回ちょこちょこ変わるし、ショートカット問題は解決されていないし、現状ではトレラン部門の魅力がどこにあるのかわからない。

 ショートカット問題というのは、 大会主催者設置の掲示板 で論議されているコースに関する問題である。
 下の地図を見ていただきたい。

生駒_あじさい地図

 中央の白い道がコースで、地図上部から下部へと抜ける。途中に回虫がとぐろを巻いているような箇所があるが、「あじさい園」と呼ばれているこのつづら折れの道が問題箇所である。
 あじさい園の道は1車線幅の舗装道路で公園の管理道路。車の道なので、ゆるい傾斜で遠回りをする。そのため歩行者用に、ショートカットする階段が中央部分に設けられている(赤矢印 ※位置は適当)。
 階段で串刺し状に突破すると、舗装道路をうねうね回るよりも、人にもよるが4,5分短縮できる。で、実際その階段を使うランナーが多数いて、舗装道路を忠実にトレースするランナーが馬鹿らしい思いになるという問題である。

 「ショートカットするなんぞけしからん、そんなスポーツマンシップのかけらもない奴は無視しとこうぜ」となるのが一般的見解だと思うが、実はこの問題はそう単純ではない。

 どう複雑なのか。まず主催者側は、階段の使用を認めていることだ。階段と舗装道路のどちらを通ってもよいと。
 本来の生駒縦走コースは、あじさい園を通過せずに抜けていく。青の矢印であるが、この道が狭く危ない箇所が少々長く続く。ウォークとトレランの共存が難しい道なので、「安全のために」ここ(青矢印)だけ縦走路を外してもらうことにしたのだ。(出典:掲示板69)
 階段使用が有利なのは明らかなので、全員階段を行けと導けばよかったのに、と私は思うのだが、両方OKにしたことで、ことは複雑になった。
 あじさい園の道は、地元(大阪と奈良を含む一帯)では「生駒ボルダー」の名でよく知られているランニングコースなのである。トレーニングでここを走るときは、通常は管理道路をずっと進む。が、ショートカットできる階段のあることは、来たことのある人は知っている。
 こういう背景で、トレラン参加者に、あじさい園に関する詳細は何も告げられることなく開催された。コースマップは粗いので何も読みとれない。
【階段を行った人】
  • 掲示板をチェックしていて、階段OKを知っていた「生駒ボルダー」ランナーは、(おそらく)迷いなく階段へ行った

  • 掲示板は知らなかったけど、現地で階段も使えると知った「生駒ボルダー」ランナーは、(おそらく)いいのかなと思いながら階段へ行った

  • 掲示板も生駒ボルダーも知らないけど、前のランナーが階段へ行ったから、自分もついて行った

  • 【舗装道路を行った人】
  • 掲示板を知らない硬派な「生駒ボルダー」ランナーは、ここは当然道なりだろうと、(おそらく)道標に注意を払わず舗装道路を突っ走った

  • 掲示板も生駒ボルダーも知らないけど、どちらでもよいと言われて、一番基本と見える舗装道路を道なりに行った

  • 掲示板も生駒ボルダーも知らないけど、前のランナーが舗装道路へ行ったから、自分もついて行った
  •  ここにあげた例に限らず様々なケースがあったろうと推察される。前走者追従型の人は、次の階段分岐点で前走者が変わって混乱したかもしれない。
     ということで、参加者全員に対し公平に周知されていなかった事情を、予め知っていた人だけが有利になるというコース設定だったのだ。全体的に競技性の高い大会ではないから、細かい事はいいじゃないかと言えばそれまでなのだが、上位の順位にからむ人には重要な問題である。

     以前、 石川弘樹 選手がラジオでこんなことを語っていた。出場したヒマラヤのレースで、一度抜いたのに、シュートカットして再び前に現れるシェルパ・ランナーにまいったという話。「まぁ、あれは彼らの道なんだから」と寛大なコメントをされていた。それは放送だったからなのかはともかく、最も寛大な見解のひとつかなと頷かされた。
     同じ山道を何度も走っていると、どの岩に足を置けばいいのかが分かってくる。ガレてえぐれたルートの傍らにコンディションの良いサブルートがあることを知れば、以降そちらを取る。といったことの延長上にショートカットも置かれるのではないかと。
     よく走りこんで、よく予習をしている者に、アドバンテージがあって当然、という見方。今回の件では「生駒ボルダー」をよく知っている者に、アドバンテージがあったことは決して不公平ではない、と見るか。

     というように、この問題は考えればきりがない。複雑なのだ。
     つまるところ問題なのは、第1回大会の前から、この階段串刺しルートが掲示板で問われていたのに、主催側は楽観姿勢でいて、今回の第4回開催を終えるまで特に対処せず放置していた点であろうと思われる。掲示板を見ると、次回から明瞭に改善を施す所存との発表があったので、来年は解決していると思われる。

     登山とトレイルランが反発しあうのは、たびたび雑誌でとりあげられているテーマである。それを共存させようと雑誌は方向づけしてくれているのだが、それを机上の空論ではなく、実地検証し、矢面に立ってくれているのが、この大会の主催者である。
     そこには、登山派とトレラン派が共に支持する、これからの山道の在り方を導くオピニオンリーダーとしての期待がかかっている。本大会の担っている役割は大きい。なのに、ほんの些細なことで本大会がコケてしまえば、それは山道を愛する者全員にとって、大きな損失だ。そうならないよう支持&応援する姿勢でいきたい。
    (第三者のくせしてとやかく言いつつも ^^;)  <つづく>











    お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

    Last updated  2010.10.27 09:58:40
    コメントを書く


    ■コメント

    お名前
    タイトル
    メッセージ
    画像認証
    上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


    利用規約 に同意してコメントを
    ※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


    【毎日開催】
    15記事にいいね!で1ポイント
    10秒滞在
    いいね! -- / --
    おめでとうございます!
    ミッションを達成しました。
    ※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
    x
    X

    © Rakuten Group, Inc.
    Design a Mobile Site
    スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
    Share by: