えびちゃんの水戸放浪記Season1

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December 5, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先日、エステのお客様A様のボディートリートメントをしたときのお話。

施術前は必ずカウンセリングを行うのですが、

その際A様がおっしゃいました。

”実は10数年前事件にあってその時の後遺症で左半身が麻痺しています”と・・・

はて、交通事故かなにかかと察したワタクシ。

”それでは一応ボディーのマッサージをしていきますが
何かご不快や不安になった際は遠慮なくお申し付けくださいませ”

といって普段同様、施術にはいったのですが、

足裏から始まって



腰にきたときに不自然な傷後を発見・・・

皮膚が抉り取られたような

グシャッとした、まさしく生々しい傷跡。

”コレですね?事故の後というのは・・・”とわたくし・・・

それに返すお客様のお応えが

”はい、実は刺されたんです・・・”

衝撃でした。


なんでも銀行でお金を3万円ほど下ろし

自家用車に乗って帰宅しようとしたところ

いきなり後ろから包丁で刺されたという。

刃は10cmも体内に入り痛みはあまりに唐突でなかったものの



その際”幽体離脱”のような体験をし、

自分が気を失っている光景を上からずっと見ていたとのこと。

自分の周りで医師や看護師が懸命に動きまわり

両親が泣き崩れる様を見て”何てもったいない人生を送ってきたんだ”と思ったそうです。

”何で生きている間にもっと真剣に一生懸命生きなかったのだろう!”

”私の人生はなんて怠けていたのだろう”と強く後悔、反省したそうです。


そして眠っている自分を上から見下ろし

それまで信じもしなかった”神様”にお願いしたといいます。

”もう一度一生懸命生きるからやり直させてくれ”と・・・

その光景や思いは事実なのか夢なのか今も分からないらしいのですが、

とにかくA様はこの世で目を覚まし

長い入院生活の後リハビリ生活を送ることになりました。

気持ちも暗いまま

身体も辛いのに・・・・・です。



体調も徐々に回復すると警察からの事情聴取も本格的に始まりました。


犯人は23歳、A様は当時40歳。

A様は子供は出来なかったそうなのですが

親子ほど歳の離れた青年がたった3万円のためにそんな事件を起こしたことを

不憫に思ったそうです。

そして、刑務所にいる犯人のことを重罪にするよう求むという事を

警察から言われたそうなのですが

A様は

”私は彼に感謝している”と言ったそうです。

”事件は凶悪でいまだに怖い。
常に自分の背後が気になるが、
あのときあんな体験をしなかったらば
私は人生を必死に生きようとはしなかったし、
生きているということに感謝の気持ちも芽生えなかった。
自分でもよくわからないが【懸命に生きる】という意味を
この事件を通じて知れたのはこれからの私の人生においては絶対に必要であった”

”だから彼(犯人)を刑に処するなんてことはできない”

何度も警察や弁護士から説得されたようですが

A様は頑として首を縦に振ることはなかったそうです。



リハビリは1年に及んだそうです。

体調が良くなる日なんて程遠く

いつも辛くて精神的にも参っていて・・・・

でも周囲の人間はいつもうるさいほど楽しそうで。

正直、苛立つ日々だったそうです。



”私はこんなに辛い思いをしているのに何でみんな分かってくれないんだろう”

毎日毎日、そう思って過ごしていたらしいのですが

あるときフッと感じたそうです。


”みんなは私のことを何一つわかってくれないけれど
自分はみんなのことをわかっているのか?”

他人はだれでも楽しそうにみえたり
幸せそうにみえたりするもの。

けれどいろんな過去や現在があってもそれを表に出さないだけ。

誰も私の苦しみをわかってはくれないけれど

私も他人の苦しみはわからない・・・

そこでA様は自分が何て愚かなのかと感じたそうです。



長いリハビリ後、ずっと取得したいと思っていたある免許を取得するために

学校へ通い、必死に勉強して努力して

今じゃたくさんの生徒さんを抱える”先生”になれたそうです。

夢が叶ったのは50歳。

”事件”に巻き込まれたことは絶対よくないことだけど、

”事件”に逢わなかったら”夢”も叶わなかった。


だからやっぱり”犯人”に対して憎しみとか

憎悪の感情が沸かない・・・・そうです。



たくさんの人と出逢い
いろんなお話をしているワタクシですが、
A様のお話は衝撃的でありながら説法の要素があり
これからもずっと忘れられないお話になりそうです。












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Last updated  December 5, 2010 10:16:07 PM
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