翻訳学者犬徒然草

騒がしくなったフランス

cabane

昨日は小生と老母は快適に外で半日過ごしました。居候は外に首をだすと、すぐにまた家の中にもどりマットの上でぐったり。家主はどうもストーブの薪がなくなったらしく、半日薪を丸鋸の機械で切って納屋に運んでいた。この機械が厄介なもので、一応安全装置がついていたらしいが、こわれたのか、そのまま使っているので、小生が見ても刃がそのまま回転しているのが見えるので、呼ばれても小生は近くへは寄らず、 遠くから知らないふりで時々変な音がするとチラッと家主に気づかれないように見ている。この間はどうも家主の革の手袋を切ったらしく、機械を止め真っ青になっていた。この話は頭の上がらない相方には一切内緒のようなので、よろしく。

この頃、この国はさわがしくなり、どうも近いうちに大統領選挙というのがあるらしい。テレビで何やら静かに話すかなり別嬪がでたり、騒がしい小柄のさえない男が毎日何か話しているようである。ホームレスが最近騒いでいるようで、小生の仲間にはホームレスの同伴者が多く、人事とは思えなく、時々ニュースを見ていると、ホームレスのテント村までできているとのこと。小生の仲間などもこのテントに入っているのであろうか。それに比べて小生やわが老母、居候などは幸せものと言えよう。毎日自由に外に出かけられないとか、食事が足りないとか、夜テレビの音がうるさいとか愚痴を言っているが。

家主はまた仕事が入ったようで、明日の朝は外出なしとなりそう。

先ほど家主の息子より電話があり、玄関に置く靴棚をつくってくれとのこと。家主はいろいろなものを作るのが好きで、林の中の小屋に道具類を入れ、作業場にしている。そこで作業する時は小生らも外で自由に走り回れるので、またしばらくは外で遊べる。しかし時々、車で出かける場合は、家の中に閉じ込められ、大変退屈するのである。その時には、ストーブの横においてある古新聞(古いといっても2、3日まえの新聞で、相方はまだ読んでいないので、家主はいつもしかられている。)に目を通している。Le MondeやLiberationなどで、最近はどの新聞もトレンドばかりに走り、掘り下げた記事がなく、購読数が減少するのも当然。Leberationなどは破産寸前になっているらしい。家主が帰って、床上の新聞を指さし「これは何だ」と小生に向かって怒鳴るのである。まったく小生の退屈していたことが分かっていないのである。しかし相方は「誰もいないからさびしいのだよ、まだ子供だねー」とやさしい。

baner



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