長女が誕生するまで4



甘い新婚生活が始まった。
そしてツワリのピークの時である。

朝、起きてトイレに。
ご飯食べている時にトイレに。
昼ご飯用意してる時にトイレに・・・・・

一日、何回吐いてるか分からない位・・・

ツワリには軽い人と、重い人が
いるらしい。
私は後者の方である。

一番切なかったのは、胃の中に何も
入ってないのに吐き気だけある時だけである。
吐き気はあっても出るものが無い為、
胃液しか出ない。
まさに、喉が焼け付く痛みが走る。

そんな、苦しい月日が1月まで続いた。
妊娠6ヶ月の時である。
朝、目を覚ました私は異変にふと気が付いた。
『・・・・・あれ?吐き気が無い?』

急いで台所に行ってみて、冷蔵庫
を開けてみた。
いつもなら、すぐに吐き気が来るはずなのに
来ない!!!

まさに、その瞬間ツワリの終わりが
来たのである。

『や~~~った~~~~!!!!』

朝早くから私の絶叫が社宅の中を
響きまくったのは言うまででもない。

その数日後、いつもの様に、台所仕事を
していた時の事、お腹の中で何か
『ポコン・・・』
と何かが動いた!

『最初は何が物が当たったか?』
と思ったが、続けて
『くにっ』
っとやはり、お腹の中で動いてる!

妊娠初の、胎動(お腹の赤ちゃんが
動く事)を感じたのである。

『うわわわわわ!!うっ動いてるよ…』

正直びっくりしてしまった。
赤ちゃんが入るのだから当たり前なのだが
実感は無かった。

だが、動くようになると、いる事が
分かる。
『あ・・・妊娠してんだな。私・・・』

初めて赤ちゃんの存在が、実感出来た
出来事であった。

しかし、そこからがまたもや
とんでもない出来事が起こる事は
知らない私であった。







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