誕生ストーリー ２
2000年5月15日
波乱万丈な妊婦ライフを
経て、長女が誕生し、更に
1年半過ぎた頃のお話である。
『ジュゥチュ～～！！（ジュース）』
そこには1歳半になる、長女（藍）が
冷蔵庫の前で張り付いて、
ジュースをねだっていた。
『だめ！！ご飯の前でしょ！！』
長女をなだめながら夕飯作り・・・
（はぁ・・・疲れた･･）
そこに夜勤で寝ていた旦那が
起きてきた。
『何？？泣き声がしてるけど・・？』
『うん・・藍ちゃんがジュースって
聞かんのョ･･』
頭をボリボリ掻きながら長女の
もとまで行き、抱っこしながら
旦那は、私にこう言った。
『なぁ、藍ちゃんも兄弟が出来たら
こんなに愚図らんで済むんじゃないか？』
いきなりの提案に私は、
『は？？兄弟・・・って・・？
また妊娠して子供作れってか？？
嫌だよ！！今でも疲れてんのに、
これ以上疲れんのは！！
絶対いや！！』
きっぱりと返答する私に
旦那は
『でも・・・・兄弟がいたほうが
良くないか？だって、藍ちゃんにも
24時間の友達が出来るようなもんだろ。』
････なんとも説得力のあるか無いか
分からない答えに少々絶句しながら
『･･･ちょっと3日ほど考えさせて』
と答えて、その日は過ぎた。
そして次の日・・・
長女を公園で遊ばしていると
よく公園で会う親子連れにあった。
そのお母さんは3人の子持ちだ。
『ねぇ、子供3人ってきつくない？？
自分の時間なんて無いでしょ？？』
私の質問に
『確かに自分の時間は無いな～～（笑）
でも、下が2歳になったら、途端に
楽になる！！』
（楽というキーワードに弱い私は
聞いてみた）
『なんで？？きついだけじゃないの？？』
『下と上が急に仲良くなるから！！
親が遊んでやらなくても、子供同士で
遊んでくれるから楽なのよ～～』
･････なるほど・・・
そういうこともあるのか・・・
長女はいつもママっ子で
私の傍を離れない。
正直、これが離れてくれると楽かも
しんない・・・
家に帰り、その日の夜
旦那にこう言った。
『2人目・・・作ってもいいよ。』
いきなりの返事に旦那はびっくり！！
『ななんで？？？なんかあったの？？』
動揺する旦那に私は
『いや・・・別に何も無いけど
何となく・・・かな？』
かくして、『何となく』の理由で
次女誕生のきっかけを掴んだので
あった。
（今度は優雅な妊婦ライフにしよう･･）
心にそう誓ったはずなのに、
これから起こるハプニングの
予感にまだ気づいて無かったのであった。
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