ポンコツ兼業主婦の思いつくまま

コゾウ妊娠中

受胎告知はラーメンの天使



●2002.1 コゾウ発生前
この年、年末(前年の)忘年会で出た話題は「体力落ちたわ~!」「体型崩れてきた~」の2つ。
同年代の女子と話してると、みんな申し合わせたように同じことを言っていた。で、
「スポーツジムでも行こうかな~」となるのは自然な流れ。。。善は急げと、ワタシははりきって
この年の正月(しかも元日だよ)に近所のスポーツジムに入会!せっせとシェイプアップ&ダイエットに
励みました。1カ月経って体重1キロ減、体脂肪も下降しはじめ「おお~!」と調子に乗って
さらに週3回ぐらいのペースでがんがん通う。体調は整い、身体は軽い。朝もスッキリ目覚めて
階段だって楽勝、楽勝~♪健康ってスバラシイなあ~!とウハウハしていたのでした…。


●2002.3 コゾウ発生
そんなこんなで3月、その月のお客様が来られる予定日の1週間ほど前からでしょーか。
…妙に胸焼けがする…。ちょっと疲れた感じ。ん?風邪か?という変な違和感が…。
その頃「おかしいなぁ~調子わるいよ~~」とぼやきながら、会社帰りのダンナと合流、
ラーメン食べて帰る。「そんなこってりトンコツ食べながらその台詞、信用できるかい」と
当然のつっこみをうけながら、それでも内心「絶対何かがおかしい!」と確信。
やがて来客予定日がやってくる。…しかし来ない。普通は1週間ぐらい待ってから検査薬なり
試すもんだと思うんですが、なんとなく「これは間違いない…気がする」と、人生初の妊娠検査薬購入!
マツキヨで目を泳がせながら選んで「一発勝負で1本入りか?!、念のための2本入りか?」と
(検査薬の本数の話ですよ、ちなみに7本入りというのもあった)、帰ってすぐにバリバリ開けてトライ。
…出た、出たよ、みごとに養成…じゃない陽性だよ…。やっぱりラーメン屋での勘は正しかった!

それまでも一応いわゆる「解禁」はしてて、1年ぐらいたってたかなぁ~。
でも生活はかなり不規則で、お互いに健康的な生活からはほど遠い状態だったので、やはり
スポーツジムで体調絶好調!がキいた気がします。ん~身体は正直だね。。。


●2002.4 コゾウ、姿を現す
さて、病院いかなくちゃねー。でも調べると最近の妊娠検査薬は大変感度がよくて、これで陽性判定が出て
すぐに病院に行ってもエコーで確認はできないことがままある、らしい。ふ~ん、では二度手間になるのも
何なので1週間ぐらいしてから行きましょう。さてどこへ?
いわゆる産院選びです。ワタシは2年前に卵巣嚢腫の診断・手術を近所のH大学病院で受けているので、
婦人科にカルテ記録があり、再診するには都合がいい。しかし「近所の大学病院」と言いながら、
ココは全国で最初の心臓移植手術を行ったようなデカイ病院なので待ち時間も半端じゃない。
土曜も診察はない。勤労妊婦の予定なワタシには不向き。ん~、何件かネットで口コミなど見つつ
「普段、バリバリ多忙なんだから出産の時ぐらい、ゆったりリッチにいきたいな…」と近所のちょっと
ゴージャス系産婦人科に行ってみることにした。マタニティビクスとかあるらしいよ。
出産後はフェイシャルエステもしてくれるらしいよ。 ほーほーほーー (わくわく)。

翌週の土曜日、微妙ににやけた顔をしながらダンナと一緒に産婦人科へ。待合いロビーはピンクでファンシ~…。
ちょっとビビる。でも来てしまったものは仕方ない。大人しく診察を待つ。
問診を受けて「ほうほう、では内診でエコーしましょう」。いざ、内診台へ。
内診は卵巣嚢腫の際にさんざん!やったので、もうワタシの中では風邪を引いたときに
内科の医者が「はい、口あけて~」ぐらい抵抗がなくなってしまってた…。
カーテンはもちろんオープンだ。ヒトの内臓かくれて見られるなんてゴメンだわさ。
で…いました、コゾウの原型!なんかクリオネみたいなのが…。大きさは2~3センチぐらい。
ほほぅ、ほほぅ、ほほ~~~!コレが!!
エコーの印画紙2枚、ぴらりともらって待合室で待つダンナに披露。二人でへーとかほーとか言う。
馬鹿夫婦だな。。。
とりあえず心拍を確認するため、来週また来なさいとのこと。ふんふん。

さあ、ホントの話になってきたよ。と急に現実感が沸いてくる。考えることもいろいろ沸いてくる。
赤ん坊、いつ出てくるんだ?仕事どうする?実際お金はどのぐらいいつかかるの?
「たまごクラブ」の表紙見出し一覧!って感じだよ。 (ということはたまごクラブはいい仕事してんだな)
…ちょっと頭パンクしそう(笑)


●2002.5 10週 コゾウ、母をあやつる
その後、無事心拍は確認され、コゾウは11月29日頃に生まれてくるでしょうとの予言を与えられる。
仕事はそのまま続けて、産休というものと育休というものを取得することにした(←勉強したらしい(笑))。
職場の上司にも報告、休暇を取ってまた復帰したいという希望を伝える。会社で初の育休取得者だ。
体調はそれほど悪くないが倦怠感がある。この胸焼けがつわりなのか?食欲はあまりない。
いつ頃からか妙なものが急に食べたくなりだす。会社帰りにマクドナルドのポテトMサイズぼりぼりとか
コンビニでカツ丼!とか、はたまたトマトを賽の目に切って山盛り食べたり…。豆サイズのコゾウは
どうやら中から母ちゃんをあやつっているらしい…。何のためにそんなことしてるんだか。
姉の友人は壁土が食べたくて仕方なかったらしい。恐るべしつわり


●2002.6 14週 風邪を引く
日韓W杯開催。チケットが当たったので、新潟でメキシコ対クロアチアを観戦。コゾウ、初飛行機だ。
コゾウ、これっきり飛行機にいまだ乗ったこと無し(笑)
帰りは夜行バスで帰阪。ちょっと無茶だったか??
軽い倦怠感、胸焼け変わりなし。妙な食癖は収まり始める。代わりに「耳がふさがる」。
あの、エレベーターなどで一気に上層階へ上がると耳の中がぼわぁ~んとなる、アレである。
自分の喋る声が耳に籠もり、かなり不便。耳鼻科に行って診てもらうが「産んだら治まるでしょ」。
のちに腰痛が出始めるが(もともと腰椎すべり症持ち)これも「産んだら治まるでしょ」。
おまいら、ワタシが「口から蛇が出てきて困るんです」って言っても
「産んだら治まるでしょ」 って言う気だな!!
月末、風邪を引く。漢方「小青龍湯」がでる。なかなか治らずかなり苦しい。



●2002.7 18週 コゾウ、動く
ワタシは下痢症だ。しょっちゅうお腹がギューッボコボコボコ…と発酵して、&%#`@!(以下自粛)
コゾウが初めて動いたときも「あ、腹下した…」と思ったのだ。で、トイレでしばし待つ。
でも出てこない(出たらエライことだよ…)、そんなことを繰り返して2週間ほど、「あ、これは胎動というヤツだ」。
分かるとなかなか楽しい♪おお!こんなところに小さきヒトが入ってるのか!とワクワクしてくる。
ダンナにも是非伝えたいと思うものの、入れ替えるわけにも行かず…横になって腹にリモコンを乗せてみる。
ピク、ピョコ…おおー!動くではないかー!!オモシロイオモシロイ!!…世は事も無し。。。


●2002.7 22週 コゾウ、名古屋へ行く
大学時代の友人に赤ん坊が産まれたので、友達といっしょに会いに行く。コゾウ、初新幹線だ。
コゾウ、新幹線もこれっきりだ…
7カ月の赤ん坊はデカイ!こんなデカイのどうやって産むんだ!!…産まれたときは半分以下だよ。
それにしてもデカイよ、「出産は鼻からスイカを出すようなもの」というのはホントかも…と
すこしビビる。身長170センチのその友人から使用済みのマタニティを譲り受ける。助かるよ(167cmデカ妊婦)。


●2002.8 26週 尻が痛い
しばらく前に腰痛が出て困っていたのだけど、今度は椅子に座ると尻が痛くなってきた。
尻の、なんちゅーかほっぺの部分?(笑)が筋肉痛のように痛むのだ。
これは出産するまで続いたなぁ、なんだったんだろう。


●2002.9 28週 コゾウ、石垣島へ行く
コゾウが出てきたらしばらく旅行はないだろう、とJALバーゲン割で石垣島へ行く。
台風接近でフライトが危ぶまれたが石垣直行便は飛び、その足で西表島へわたる。 宿 にチェックインするなり
フロントで「台風が近づいていて船が欠航するおそれがあります。明日朝一番の船までは必ず出るので
その船に乗って石垣へ戻らないと3~4日は欠航が続く可能性が…」と!西表で3日カンヅメになるより、
石垣の方がまだ時間は潰せそう…と翌朝の船で西表は発つことに。
残念!残念!仲間川クルーズする予定だったのに~~。
翌朝石垣へ戻る。かなり本気の台風が来ている。急遽石垣で ホテル を取り、
レンタカーで行けそうな観光地へ。結局2日間台風で石垣から出ることは出来ず、石垣観光だけは
ほとんど完璧にできちゃった(泣)
帰る日になってやっと台風一過!ギリギリ航空券を持ってる便から飛行機が飛ぶことを確認。いやー危なかった!
この日、日帰りで行った竹富島の美しかったこと!かならず再訪を固く固く誓って大阪へ帰った…。
ちなみにトランジットの那覇空港には妊婦・赤ちゃん連れがめちゃくちゃ多かった。
みんな考えることは一緒?!(笑)


●2002.9 31週 コゾウ、女性疑惑
定期検診。推定体重は1300g、女の子かな?と言われる。ほほぅ、そうなの。実は26週ごろから
「女の子」と思われていたがどうもホントみたいね。そろそろ出産準備なども考えなくては。
といっても、新生児の衣料一式・ベビーカーなどは姉のところからごっそり回ってくる予定で
必要なのはチャイルドシートと… 車! 車って出産準備品か?!(笑)
その頃の愛車は結婚前から私が乗っていたカローラ2、これにチャイルドシートを乗せて、さらに
チェロが積めないといけない。ダンナはセロ弾きだ。積めないことはないけど…狭いよ。
ちょうど車検も次で10年越え、買い換えにはちょうどいいやってんで モビリオ ちゃんに乗りかえ。
初代モビリオのちょっとハニワ顔のやつね。あの顔、人気無かったらしく、翌年にはモデルチェンジしていた…。
このころ、出産準備品を考えるのに「クーハン」だの「スタイ」だの「ハイローチェア」だの「2ウェイオール」だの
「短肌着」←いまだに読めない。「たんはだぎ」でいいの? それ何語?何するもの??という単語に振り回される…。
しかし「クーハン」は英語なんですか?ロシア語みたくない??


●2002.10 33週 コゾウ、♪大きくな~ら…ない?
定期検診。ここからは2週に一度になる。いよいよ近づいてきたねー。と、ここで小さな不協和音が聞こえ始める。
推定体重が増えないのだ。2週前から測っても1400g、100程度しか増えていない。ハッキリ言って誤差の範囲だ。
「ちょっと小さいねー」と医師も不審な顔をする。ワタシに妊娠中毒症の兆候はなく、アルコール・喫煙歴もない。
そして胎動がほとんどない。日に何度かしゃっくりをすることで「あ、いてるな」ということが分かる程度。
お腹の張りは25週ごろから軽いものが続いていたけど、子宮けい管の長さは問題なく、早産傾向もなかった。
しかしホントーに胎動は少なくて、医師に相談するも「あなたの場合、胎盤が前に付いているので、
胎動を感じにくいのでしょう。胎児の心音はしっかりしています。でもおかしいと思ったときは夜でも病院へ
きてもらったらいいですよ」と。
なんとなく胸騒ぎがする。なにかイヤな感じだ。とりあえず2週間後に再診予約を入れて、帰る。
その後、34週の検診でも推定体重は1500gとほとんど増えない。念のため1週間後にも診察を受ける。
やはり増えていない。胎児は元気だ。でも胎動はほとんどないまま。
この3週間ほどの間に、診察時間外で4回ほど夜間に受診した。
コゾウが中で死んでいるような気がして仕方なかったのだ。


●2002.11 36週 さよならフェイシャルエステ(笑)
36週1日。再度診察、やはり推定体重は1500gから増えていない。とうとう医師は
「このまま予定日まで待ってもおそらく2000gは越えないでしょう。ここの病院で出産してもらっても
保育器の設備などが十分ではないので、赤ちゃんだけ搬送することになると思います。
そうなるとお母さんと赤ちゃんが離ればなれになって本人も家族も大変なので、あらかじめ受け入れ施設の
ある病院へ転院した方がいいと思います。」と言い、紹介状を書いてくれることになった。
紹介先は、2年前に卵巣の手術をしたH大学病院…けっきょくここになっちゃったのね~と
ちょっとまずかったごはんを思い出す。さよなら、フェイシャルエステ(笑)





●コゾウ出産中・前編~H大病院初受診から出産前夜まで~
●コゾウ出産中・後編~出産後からNICUの日々~

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