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2008.07.27
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カテゴリ: 本・DVD
「100万回生きたねこ」

私は息子に読んであげた、佐野洋子さんの作品。

「シズコさん」

ジズコさん

~~~~~

著者の母・シズコさんは、90歳を過ぎて老人介護施設で暮らしている。
この母のことを一度も好きだったことがないと著者は書く。
見栄を張って学歴をごまかし、障害者の弟妹に冷たく、
決してごめんなさいとありがとうを言わなかった母。

4歳の時、手をつなごうとして邪険に振り払われてから、著者は一度も母にふれたことがない。母親が嫌いで、顔を見ると首を絞めたくなるという友人の話を聞いて思う。
<この人の方がましだ。素手で首を絞められるのだ。私は素手で母の首にさわるなんて嫌だ>





~~~~~ノンフィクション作家、梯 久美子氏の評より~~


母と娘のねじくれた絆を、これほどまでに赤裸々に語られると、
すごい、の一言では済まされない。

自分自身の母との関係、母親への思いと向き合わざるをえない。


私も母が、嫌いだった。
小学校でも、中学校でも、テストの時期になると、
皮肉を言われ、100点をとっても褒めるどころか、
「クラスに100点は何人もいたんでしょう」と
たしなめられ、唇を何度かんだことか…。

褒めてもらうどころか、
近所の娘さん、息子さんたちが、どんなに優秀か、どんなに働き者か、





1年数ヶ月しか、そろばん塾に通わなかったが、
毎月受ける、昇級試験の度に、皮肉を言われ続け、
落ちたらボロクソに言われるだろうと、想像でき、
毎月、必死に受けて、順当に上がってきた。

「そのくらい、当たり前~」


2回落ちたと思う。
その時の、鬼の首を取ったかのような、皮肉のオンパレードに、
爆発寸前だった。
習い始めて10ヶ月、小学校4年の3月に3級は受かった。


忘れもしない、小学校5年の春、
塾の中でも、上級者数名で、他県の大会に連れてってもらった覚えがある。

その時は2級を習っていた。
中学生も高校生もいる中に、
私を含め、数名の小学生がいた。

私は、すごい人たちを見てしまい、
自分の届かないその世界がある事を知ってしまった。


帰宅した私を待っていたのは母の、いつもの皮肉だった。
2ヶ月習って、2級を1回受けた。
案の定、落ちた。
私のモチベーションは、もうついていけなかった。

そして、毎朝早起きして、1時間、時計と睨めっこではじくそろばんの音が
はっきりと、嫌になった。
私の母に対する、敵対心は決壊した。

「お母さんのために、そろばんをやってるんじゃない」

そう、言って、塾をやめた。

母から、解放されたかったのだ。


そして、村の新聞配達をしているお宅に行き、
明日から、配達をしたいと申し出た。

意外にも、すんなりおじさん、おばさんはOKを出してくれ、
明日の朝から来て、と言ってくれた。


今まで早起きして、そろばんをしていた時間を、
新聞配達にあてたわけだ。



今思うと、なぜ、新聞配達だったのか。
たぶん、近所の3つ年上のお姉さんが、配達してくれてたと思うけど、
その人のことを母は、いつもすごく褒めていた。
だから、ああいう風になればいいんでしょ、と
母に言い返してやりたかったんだ。

母にも父にも事後報告。
しかし、反対もされず、やれるもんなら、やってみ~、
くらいの勢いだったような。

小学校卒業まで、配達は続けた。
母に対する意地だけで、これはやったのだ。

雨の日も雪の日も、歩きで村の半分くらいを任されるまでになった。
朝日、読売、毎日、信濃毎日、経済紙など、
配達順に組んで、肩からかけて、半分ずつ配った。


自分の息子のことを思うと、
小学生にあんなこと、よくやらせたと思う。

昔の大人は、子供を大人扱いしてくれていたように思う。


「シズコさん」を読んでみたら、
母と闘っていた、幼い自分が蘇ってきた。

母と闘ってる毎日だから、
クラスでイジメにあっても、当然黙っていた、小5~6の時。

だって、イジメにあってるなんて、言おうものなら、
母から、どんな皮肉を言われるかわからない。
そちらの方が、嫌だった。
中学へ行けば、この人たちとも、別々になれると思えば、
なんてこと無かった。
学校は毎日行った。


あんまり、思い出したら、止まらなくなったので、
今日はこのくらいにしておきます。

朝







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最終更新日  2008.07.27 19:22:12
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