ハメられたお見合い



妻子ある人と付き合っていた私は、母や親戚からの
「まだ彼氏はできないの?まだ結婚はしないの?」攻撃にウンザリしていた。
まぁ、母達から見れば、この頃の私の年齢は晩婚になるのだろう。
でも今の適齢期は26~28才で、私もまだ早いと思っていた。
おまけに一応彼がいた私は、お見合いの話もいろいろ言い訳をし、全部断っていた。

そんなある日、なぜか従兄の結婚式に出席することに。
普通は、親戚・会社の上司・同僚・友達は当たり前だが、
田舎の結婚式は、お世話になった近所の人達・会ったこともない両親の友達まで呼ぶ。
これだけ出席すれば、いとこ達の座るスペースなどないから、あまり
いとこの結婚式に出席しないのだ。

それなのに、従兄の結婚式に呼ばれた。
この時、イヤな予感はしていた。
しかし「受付をやってくれる人がいないから」とかなんとか言って、
半分強制連行され出席することに。

受付を終わらせ、後から席に着いた私は驚愕した。
なぜか私の両隣に、従兄の友人・同僚が座っているのだ。
「えっ?ここって親戚の席ですよね?なぜあなた方が座っているの?」
なんて思うよりも早く「しまったぁ~ハメられた!」と思った。

同じテーブルには私と彼らの他に、両親・叔母がジーと私達を見ている。
・・・・これじゃ、公開お見合いじゃないかーーー!
頭にきた私は、そっちがその気ならやってやろうじゃないの!と、ある決心をした。

彼ら2人は、このハメられたお見合いを知っていたのか分からないが、
のん気にいろいろと聞いてくる。
「趣味は?」「・・・」「休みは何してるの?」「・・・」「仕事は?」「・・・」
彼らには悪いことをしたが、思いっ切り無視して、ひたすら食べることに集中した。

しかし親達も黙って引き下がらなかった。
式も終わり、従兄の家で親戚の2次会をやるため帰ってきた。
ホッとしてたのもつかの間・・・またもや、あの2人がやって来た。

私は負けた。親達のシブとさに負けた。
仕方なく、彼ら2人と話した。
しかし私は2人共断った。

「仕事もいいとこで働いてるし、人柄もいい。なぜ断る!!
 断るなら、少し付き合ってからにしろ!」と怒り狂う父。
え?2人と付き合うって・・・二股ですか?

そんなの嫌だった私は、何か言い訳をしないとと思い、とっさに
「あの太い眉毛がイヤなの!」と、実際、ホントに太かったかも覚えていない
眉毛を言い訳にした。

すると父「ふ~ん、なら仕方ないな」と・・・・へ?いいんですか?
そんなんで許してもらえるんですか?

これで終わったと思っていたが、彼らはデートのプランを立てていたと
後から聞いた。
ホントに申し訳ないことをした。

この事件以来、お見合いの話は一切こなくなった。
今だったら、喜んでお見合いするのにな~。
















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