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雨のちハンターだまり♪
第弐章~圧倒的な存在~
退屈など無い、
満足など無い、
枯渇さえない・・・・。
俺は、ただ殺すための存在になった。
Text Date(?UNKNOWN?)
起きあがったミズキ。
今日も気分が良い。
昔のうんぬんとした疑念が取り払われた時の、すがすがしい爽快感さえ感じる。
壁に掛けられた、大きな巻き時計を見る。
それはゼンマイとネンチャク草で作った時計で
1日ごとにまき直さなければいけないが、寸分の誤差もなく時間を知らせてくれる。
短針の位置を確かめる。3時か、まだ早いな・・・。
しかし次の瞬間、彼は驚愕した。
午前午後を標す鳥型のレリーフの位置が・・・・・
午後・・・・・
「だぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
寝過ごした。やけに冷静な頭だが、体の方は忙しくそこらかしこにぶつかりまくっている・・・。
痛みはなかった(寝ぼけてたから
いきなりキラがドアを開け、ミズキは思いっきりぶつかった
「げっふぇ!!」
ドサッと力なく倒れるミズキ、おい大丈夫か と駆け寄るキラ。
「息がない・・・」
「勝手に人を殺すな!
と言うより殺す気か!」
笑顔で「悪意しかないよ」と言ったキラに、ミズキが蹴りを入れたのは言うまでもない。
腹に一撃を受けてうずくまっていたキラが、
思い出したかの様にスクッと立ち上がった。
「お前、試験の事忘れてたろ!」
すかさず
反論・・・はできない
言い訳。
「最近よく寝てなかったんだ!すまん!」(当然嘘である
少し待ってろ、と言い
キラが急いで持ってきたのはハンター達の最も基本的な防具。
鉄と獣の皮で作られたそれを着たミズキは、キラとともにリオレウスに襲われた
あの森に向かった。
《第2部 ー最弱の飛竜ー》from 森と丘キャンプ→エリア1、2,3
着いた!
キラに連れられて抜け出たのはこの森に1つだけ配置されているキャンプ地点だった。
「急ごう、ワタさんが待ってる」
小さな木のトンネルを抜けてすぐ、広大な視界がミズキに覆い被さった。
圧倒的な存在感、生存感、ここに立つだけで生物の営みが感じられる。
エリア1の入り口付近、ここはいい場所だ、と思った瞬間
「遅い!」
一喝。ワタだった。。。
駆け寄っていくと、頭を下げる前にワタが言い放った。
「今よりお前等に試験を受けてもらう、ルールは・・・
キラ「待ってくれよ。お前等!?俺もか!」
ワタ「キラ、飛び入りだったから受けてなかったよな・・・?」
キラ「え~、でも昔のこt 「今の内にやっとけ!」
キラ「はいぃぃぃ;めんどくせぇ~」
さて、落ち着いたところでワタがルールを説明し始めた。
試験の内容は、至ってシンプル。
1.ここでアプトノスを倒せ。
2.エリア2にてランポスを狩れ。数は明かさない事とする。
3.エリア3にて、強敵を用意する。それを倒せ。
1つめの課題、草むらに隠れて待ち伏せした草竜を
一撃で切り伏せてみせる2人。難なく合格。
次の課題だ、エリア2のランポス・・・。
これが初めて狩るモンスターではない。
1匹ずつ、確実に。その頭数を減らしていく
しかし、2人は1つ気付いた。
「おい!こいつらなにか、いつもと雰囲気が違わないか!?」
「同じく、うッ、どりゃ!そう思うぞ!」
ランポス達は仲間の死ぬ姿をも恐れずに、かかってくる
それはいつもの事だった、しかし
このランポス達は、その眼に宿らせた闘気と覇気は
いままでの獣にないもの。
言ってみれば、そう。
なにかにかられて、発作的に襲っている様な・・・・。
そんな疑問を抱えながら、2人は獣を狩り続ける
-----ランポス達が集まり始めた。
「なんだ?トンズラかます気なら逃がさんぞ!」
「いやまて、様子がおかしい・・・」
ゆっくりと、大きく
周りのランポス共をなだめる様に現れたのは
群れを総べる青き狩人、俗にいわれるドスランポスであった。
ギィィィ!ゲェェェェ!グァァァァ!
グゥゲッゲェェ!ガァ!グルクククゥ!
けたたましく、戦いの叫びをあげる群れ。
-----来る!
とっさの判断で横にかわすミズキ、一瞬遅れて1匹のランポスが
その足爪で地面を捕らえる。
この群れには今リーダーが居る、その統率力の違いは
戦力の違いとしてただ漠然と大きかった。
隙の出来たミズキを待ちかまえていた様に背後に横っ飛びしてくる1匹、
そして目の前に飛び込んでくる1匹、横一方向からあと2匹。。。
(完全に囲まれたッ!)
片足のついたミズキ、すかさずそれを軸に、まずは背後への回転切り
速度の乗った剣先はランポスの首をそぎ取った。
間髪を入れずに第二撃、もう片方の足を付き
後ろのランポスに向かって180°ターンする。
しかし、それを狙って横から襲い来る2匹。
止められず目の前のランポスを斬る、・・・防御が間に合わない。
「伏せろ!」
その瞬間キラの拡散弾がランポス2匹を巻き込み、吹っ飛ばした。
倒れたランポス、1匹は死んだ、残りの1匹にミズキがトドメを刺す。
これだけで息が上がったというのに、獣共は相も変わらず目を光らせ
この目の前の獲物を排除せんとしている。
襲い来る牙と爪を退け続ける2人、
ついに、群れの親分が動き出した。
まずは咆哮をあげ、手下達を動かす。
崖際に追いやられる2人・・・、逃げ道は。。。
どこを見てもランポス、仕方ない。
ミズキが一歩踏み出した瞬間、
キラが・・・消えた、彼の横から。
「お前等!俺と戦えた事に感謝しな!」
キラはなんと、近くに生えていた木に向かって走り始めた。
囲いから逃げんとする獲物を逃がすまじと、獣は追いかける。
木の根本にキラは走り込んだ、まだスピードを落とさない。
追いつき始めた獣は、キラに向かってその牙と爪を伸ばす・・・が
そこに1人の少年の姿はなかった。
ミズキさえ驚いた。
キラの使っているのは、ライトボウガンのレインバレッツ。
散弾の装填数を重視して設計されたボウガンだ。
ライトとは言え、銃器。軽くはないはずなのに
彼は今木に足だけで3メートルほど駆け上り、
両手で銃を抱えながら散弾丸を装填している。
「たっぷり喰らいな!」
そう言うと彼は。
身を翻し、ひっくり返った視点で、通常あり得ない上空からの射撃を群れに浴びせた。
1・・・2・・・3・・・・、耐えきれずに倒れていくランポス達。
総ての弾丸を撃ちきると、丁度地面に着地し
後ろへ振り向く瞬間弾を装填する。
目の前の獲物はもう、ドスランポス1匹。
「終わりだ、楽しかったぜ」
ズドン!
残ったのは獣の亡骸。
それを生み出したのはいつもおどけている少年だった。
ミズキは驚愕するとともに、頼り強く感じた。
しかしその頼れるイメージは一瞬で崩れる。
「あ"?」
「どうした?」
「ジャム起こした」 (弾詰まりの事
「・・・・・格好悪ぃ!」
「うるせぇ!あれやるといつもこうだ・・・」
ならやるな。いいだろ助けたんだから。と言い合っている間に
いつの間にかワタが近づいていた。
「よし、強敵は準備し終わった。
エリア3へと向かうとしよう」
《エリア3》
飛竜ってやっぱでかいな、それが初めての感想だった。
ワタ「お前達には今から、このイャンクックを狩ってもらう」
落とし穴の中で寝ているイャンクック。
息をのむミズキ、正反対に微笑するキラ。
ハンターとしての経験の差であろう、目つきが全然違って見える。
ワタが、わざとゆっくりと小石を拾い。
-----クックへ投げた。
戦闘開始の雄叫びが響き渡る。
落とし穴から出ようともがくクック、
ズリ・・・ズリ・・・と、その驚異的な筋力ではい出してくる。
しかしキラは怯みもせず、安定して当てやすい胸殻の部分を狙って
弾丸を放ち続けた。
ついに宙へ浮かび上がるクック、
ミズキは着地際を狙い、いざ・・・・・
「おい、バカ!!」
その台詞が聞こえたか聞こえないか、
ミズキは強烈な風圧と舞い上がる雑草に襲われた。
「くそっ、視界が・・・・」
目を細めたせいで、視界が狭い、映えるピンクだけが判別できる・・・・
眼前に獲物を認め、先ほどまで受けた屈辱を晴らさんとするクック。
ミズキを狙った尻尾の先端は、ギリギリのところで彼の頬を斬った。
「なんて無茶なことを。奴らの大きさだ、普通の考えじゃ通用しない!」
「じゃぁどうすれば・・・」
「俺なら・・・・」
ゴソゴソとアイテムポーチをまさぐり、
キラが取り出したのは、灰色の球体。
手投げ弾のような物だった。
すぐに安全栓を引き抜くと、
「こうする!」
といってキラはクックに玉を投げつけた。
するとそれは、クックの眼前で破裂し、
こちらの耳が割れるかと思うほどの超快高音を発した。
そんなことをして何になるのか、いや、
ミズキはこの飛竜の特徴を捉えた。
耳が異様に大きい。
聴覚が良すぎるのだ、今の音なら失神しているだろう。
予想通り、怪鳥は2人の目の前で直立して固まっていた。
白目をむき、ふらふらと揺れる様は少し笑えた。
「今だ、いくぞミズキ!」
「おう!」
「俺はここから撃ち続ける、お前は翼を狙ってくれ」
言われたとおり、翼を狙ってみた。
ズバズバと心地よく切れる、流石ハンター、
飛竜の弱点はお見通しというワケだ。
見上げると、クックの顔があった。
目はまだ回っているが、白目ではない。どうやら怒っているようだ。
微かに見える獲物を捕らえようと、桃色の怪鳥は尻尾を振り回して攻撃しだした。
しかし、先の攻撃でミズキは軌道を読んでいたため、もう当たらない。
その姿を見て、キラも少し安心した。
その安心は、一瞬で崩れ去る。
目に生気が戻ったクックは、目前のミズキに噛み付こうとして
その巨大なクチバシを振り下ろした。
彼は、捉えたと思った。自らのクチバシに、相手の肉片を感じるはずだった。
それは、我ら飛竜を戒めた当然の報いだから。
しかし、そんな思いは景色ごと吹っ飛んだ。
気がつくと、彼は地面に押し倒されていた。
見上げたそこには・・・・・。
雌火竜リオレイアの姿があった。
《突然の対峙》エリア3北部
「リオレイア!?」
キラはそう叫んだ。
しかし、ミズキには聞こえなかった。
リオレイアは、空中から突撃しクックを押し倒して
その桃色の甲殻ごとむさぼり食っていた。
その後はなった勝利の咆哮で、キラの声はかき消されていた。
(なにかおかしい、リオレイアが飛竜にここまで凶暴に・・・)
それは、女王というには恐ろしすぎた。
血でぬらした顔をこちらに向けた姿は、
さしずめ妖姫のようで、直視することさえもが恐ろしかったのだ。
《招かれざる来客者は・・・・・》
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