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「雪の華」

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2005/12/10

須川展也ＥＸワールドツァー２００５

場　所：札幌コンサートホールＫｉｔａｒａ小ホール（北海道札幌市）

出　演：須川展也、小柳美奈子、国末貞仁(Sax)

＜曲目＞
Ａ．マルチェロ／オーボエ協奏曲　ニ短調
Ｖ．ベッリーニ／オペラ「ノルマ」より　清らかな女神よ～カスタディーヴァ
Ｇ．プッチーニ／歌劇「トゥーランドット」よりだれも寝てはならぬ
Ｌ-Ｅ．ラーション／サクソフォン協奏曲
菅野洋子／ひいらぎかざろう

Ｐ．スウェルツ／ウズメの踊り
Ｐ．スパーク／パントマイム

行って来ました～＾＾
どうして今更EXツアーなんだろう？？？と思っていたのですが、なんと本日（12/10）発売のソプラノとテナーのEX発売のイベントなんだそうです。

ということで、昨日札幌のYAMAHAにて一足お先に、試奏してきましたよ～～～

証拠写真です＾＾
ソプラノEX

ソプラノは滅多に吹くことがないので、私の感想はあてになりませんが、音程は素晴らしくいいような気がします。
キーの感触も、なんだか手にぴったりくるというか、左手サイドキーのなじみがいい感じでした。

いつかは欲しい楽器です＾＾；

さてさて、コンサートの内容ですが、すごい内容でしょ＾＾；
聴き応えばっちり。

特に楽しみだったのがラーションと長生さん作曲の「天頂の恋」という曲でした。

ラーションは今年の管打楽器コンクールの本選の課題曲だった曲です。
サックスは３年に一度の開催で、若いプレイヤーは３年に一度のチャンスにかけてコンクールに挑むわけです。
色んなブログで、この曲の難しさが取り上げられていて、一体どんな曲なの？？？と思っていました。

聴いてびっくり！

それも半端じゃない高さ＾＾；；
あんな音域をコントロールできるって何者？って感じです＾＾；；
だけど、メロディもステキなの～
技術ばかりに追われる曲でもないなぁって感じの曲です。
曲前のお話で「１楽章は寒い冬のようなイメージで３楽章で暖かくなるような・・・」っておっしゃってましたが、まさにそんな感じ。
でも、私は１楽章が1番好きだなぁって思いました。
なんか、映画でも１本作れちゃうような、ものすごくイメージのわく曲でした。
出だしから雰囲気のある感じで、客席から咳が聞こえてきて、もう一度やり直しをしたほどです。
風景で例えて言うなら・・・
猛吹雪で視界０の中に放り出された孤独な私・・・って感じ！？
でも、何かに追われてるような、そんなスピード感もあって、とにかく緊張感のある曲。

余談ですが、これがコンクールの曲？？？
これ吹けちゃうサックス奏者が日本の中にそんなにたくさんいるんですか？
って思うほど、難しそう＾＾；；

この日の「天頂の恋」でテナーを吹いた國末君もその中のお一人。
見事３位入賞です～

だからこの曲を聴きながら、なんだかそういうことまで頭に浮かんで、本当に良かったねと思いました。

また余談ですが、その今年のコンクールの入賞者上位５名、すべて須川さんのお弟子さん。
日本の最高峰の芸大ですから、当たり前といえば当たり前ですが、そう簡単な事じゃない。
コンクールという場所で実力を出し切ることの難しさは、楽器をやってきた人なら誰しもがわかるはず。
すごいことです。

お次「天頂の恋」ですが、見事に長生ワールド炸裂です。
長生さんの曲って、特徴があって、必ず「長生フレーズ」とでもいうような、歌い回しが出てくるんです。
ところどころなんですけど、「あ、このハーモニーはあの曲で聴いたような・・・」とか、そういう、独特のハーモニーがあるんです。
それが、長生さん独特の感じがします。
織姫と彦星のお話のイメージから作られた曲だそうです。
逢いたくて逢いたくて仕方ないのに、どうしても逢えない・・・みたいな。
やっと逢えて、気分は最高潮！
だけど、すぐにお別れの時間がやってくる。。。
最後は別れを惜しむような、綺麗な綺麗な物悲しいフレーズが、ソプラノとテナーで絡み合いながら、気持ちはユニゾンになって、離れていく・・・

もう、すごくステキな演奏でしたよ～＾＾

須川さんと國末君と美奈子さんのトリオ演奏は今年の初めにも聴いています。
その時も思った雰囲気が、まるで子を見る親のような感じで、とても暖かくて、（曲では恋人同士なのですけどね＾＾；）だけど子供はしっかりと自分で歩いて行くんだろうなぁ。。。
あとで「お父さんの顔になってましたよ」って須川さんに言うと怒ってましたが＾＾；そんな年じゃないといいたかったのか？笑
というか、「追いつけるものなら追いついてみろっ」ていうような師匠心なんでしょうね。

はじめてピアノ伴奏できいた「ウズメの踊り」もスゴカッタ。
曲名があとで出来たらしいのですが、お話を聞けば聞くほど、どうしてこうもぴったりなイメージのお話があったんだろう？？？って不思議です。

ラーションと天頂の恋とウズメ・・・って、一つのコンサートでこんなに大曲ばかり聴いちゃっていいのでしょうか？？？笑

本当にお買い得なコンサートですよ＾＾
まだツアー始まったばかりですが、お体持つのでしょうか？と心配してしまうほど。
一粒で２度も３度も４度も美味しいです。
これから各地でまだまだ続くようなので、お近くの方はぜひぜひ足をお運びください。

詳細

12月22日(木)　(長　崎) 　長崎市チトセピアホール(姫路市)
12月21日(水)　(愛　媛) 　ヤマハ松山店アオノホール(松山市)
12月20日(火)　(広　島) 　県民文化センターふくやま(福山市)
12月19日(月)　(兵　庫) 　芦屋市民センタールナホール(兵庫県芦屋市)
12月11日(日)　(神奈川) 　泉公会堂(横浜市)
12月10日(土)　(埼　玉) 　春日部市民会館小ホール（春日部市）
12月09日(金)　(北海道) 　札幌コンサートホールＫｉｔａｒａ小ホール（札幌市）
12月08日(木)　(新　潟) 　新潟市音楽文化ホール(新潟市)

おまけショット
國末くん