もいっか★フィンランド

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蟻の巣から　

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2004.07.23

先ほど課題書に目を通していたら、各国の汚職認知指数　Corruption Perception Index なるものが載っていた。デンマークが１位で、次がフィンランド（1998年）。最近の調査だとフィンランドがトップに立ち、2003年は10点満点（非常に潔癖）で、9.7ポイントをマーク。日本は同年、7.0で18位だ。こうした比較データを見るのは好きで、現在もそういう勉強に携わっている。

フィンランドは、腐敗の少なさとか、社会や政府の透明度とか、それに伴う公共に対する信頼感の高さとかで、大抵ポイントが高い。理由は色々あると思う。まず国の人口が少ない→裏社会が発生・発展しにくい。フィンランド人口は兵庫県のそれよりやや小さい520万（まだピンとこないな・・）。経済規模もしれているので、犯罪集団も拠点を持とうという気にはならないだろう。

あと一つ、こちらで実際に生活して気付いた事。前にも少し書いたんだが結構、個人情報が公にされる。例えば大学の成績は全て実名公表で、学部の掲示板に貼り出される。これはヘルシンキ大学でもそうだったので、国内の大学全ての慣習だろう。最近だと大学試験の合格者名もそう。まあ合格なら問題ないが、各受験者に対し（これは全国共通試験なのかもしれない）この大学は入学OKだが、ここは駄目、みたいな情報まであからさまにされている。日本ではおそらく「プライバシー侵害」で訴えられるんじゃないか。

事例をもう一つ。かつて日本の郵便局から為替送金をこちらの住所宛に送った。ところが到着の通知が来たのは地元の郵便局からではなく、僕の口座がある銀行からだった。これって郵便局から、モロに個人情報が漏れている。お金のやり取りで透明性を高めているつもりなんだろうか、とにかく意外だった。あと現金授受も避けられがちで、取引は基本的に口座を通じて行われることが多い。

もちろんフィンランドにもプライバシーはあるし、尊重・秘匿されるのはいうまでもないが、プライバシー自体の意味合いが若干、日本とはズレを感じる。

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