もいっか★フィンランド

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2008.10.09
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カテゴリ: 書棚の風景
ヘンリー・キッシンジャーの大作、「 外交 」上巻をつらつらと読んでいます。以前、原書で何章か目を通したのですが(読了は出来ず)、今回は邦訳で挑戦。外交史ジャンルでは必読書として挙げられます。しかし大胆不敵なタイトルですね。

世間一般にキッシンジャーの文章表現は評判がいいのですが、僕には少し難解で、あまり好きになれません。具体的にどこがと問われると困るのですが、なんとなく「鼻につく」感があります。仮定法などは、If they had been XX (もし彼らはXXだったら~) とせず Had they been XX とやるんですね。これは美文なのでしょうか。

しかし改めて邦訳で読むと、なかなかのめり込めて面白い。岡崎久彦さんの訳がこなれているのかもしれません。

本書では主に、欧州諸国の勢力均衡外交(バランス・オブ・パワー)とアメリカ外交のユニーク性が浮き彫りにされます。アメリカは建国時から異端、ウィルソン大統領の時代以降の対外政策は よくも悪くもKYでした 。←すごいサマリー!


話を3段跳びにすっ飛ばしますが、今後の国際関係はアメリカ衰退とともに主要大国間の勢力均衡で進んでいくと予測します。プレイヤーは、アメリカ、EU、ロシア、中国、インド、日本、ASEAN、アフリカ連合、ブラジル等等。区分はハンチントンの「文明の衝突」に類似してくるかもしれません。

今夏、ロシアのグルジア侵攻などで、「新冷戦」と位置づける動きもありますが、僕はこれに違和感を覚えます。ロシアは覇権ではなく、棲み分けを主張していると思うからです。アナロジーとしては第一次大戦前までの欧州の勢力均衡の方が近いのではないか。大胆、Bullshitな見方でしょうか。。。

とにかく勢力均衡を今後の国際関係の一シナリオとして位置づけるならば、本書「外交」の分析は色々示唆的です。





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Last updated  2008.10.09 19:53:29コメント(0) | コメントを書く
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