｜　藻緯羅’s Worlds　（食と健康＆富士山）

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2007.10.14

伊勢の「赤福」問題

テーマ： ★お菓子★(2786)

カテゴリ：食あれこれ

　幼少の頃より、藻緯羅は、「赤福」を食べていた。
子供の頃は、甘いものが嫌いだったので、
あのアンの、９０％ほどをのけて、食べていた。
羊羹は、そういうテクニックが使えないので食べなかった。
饅頭も、アンをのけるには適さない。

そういった事情で、「赤福」だけは、食べれていた。
長じて、甘いものが、好物に入るようになった。

上京して、食べることが少なくなった。

東京では、

帰郷の折に、
買うのだが、少個数パックが駅では売られていない。
ある時、あわてて新幹線のホームで買ったら、
「赤福」では、なかった。
外装・外観は、見事なまでに、そっくりさんであった。
味は、ぜんぜん、違っていた。

さて、今回の不祥事、１９７３年以来というから、
３５年も、この味で、ユーザーを獲得していたのである。

冷凍材料は、どこの菓子屋でも使っているであろう。
細かい作業手順は不明だが、
安全・安心上は、問題があったわけでない。

冷凍・解凍技術が開発されたのなら、
これを使えば、
食べ物を捨てなくてよい、
ということであろう。

１９７３年頃の経営者世代は、「餓えの世代」である。

食べ物を粗末にすることに、
大きな抵抗があるのである。
ましてや、
従業員が丹精して作った商品である。

　因みに、食べ残ったものを
　自宅で、冷凍・解凍してみたが、
　いろいろ試しても、
　美味しさを復元出来なかった。
　スチーム解凍が秘訣だったとは。

さて、
明らかに問題なのは、
法令に違反したことである。
しかし、
変わったのは、法令の方である。

これで、
「そっくりさん」しか、食べれなくなった。
もとより、食べるつもりもない。

もし、廃業に追い込まれたら、
従業員達で、新しい会社を興して欲しいものである。
その時は、出来る範囲で、喜んで出資しようではないか。

あの、北海道の偽装肉事件も、
安くて美味しかったのである。
しかし、紛れもなく、「詐欺」であろう。
法律問題とは、かくも難しい問題である。
だからこその、裁判員制度なのかもしれない。

他方、
近所のスーパーでは、
毎日のように、怪しい表示に出会っている。
スーポーに責任があるのかどうか迄は、わからない。
例えば、
「まぐろの刺身」、サクは別として
添加物には要注意である。
そこそこの価格のものに、添加物を表示しているスーパーがある。
しかし、
同じようにしか見えないのだが、
別のスーパーでは、何の表示もない。
いずれも、スーパーでパックしたもののように思われる。

要は、
表示に頼るより、
自分の舌を鍛えようということである。

ご当地名産店「伊勢志摩たより」