ももちランド

ももちランド

星を飼う人





きみたちが、さかなやねこを飼うように、夜の空で、星を飼っているおじさんが

います。

 おじさんが散歩をはじめると、星たちがおじさんのあとからついてゆきます。星

たちは、犬の形になってついてゆきます。

 おじさんが、じょうろを手に持つと、星たちは、花の形に咲きます。おじさんが、

星の花たちに水をやると、星たちは、早口のすずめのようにな声をたてて喜びます。

 おじさんがランニングシャツを着て体操をはじめると、星たちは、ハードルや、

つり輪や、跳び箱の形になって、夜の空に散らばります。

 ときどき、星たちのいない真っ暗な夜があります。

 そんな夜は、おじさんが星たちを連れて、遠足にいっているのです。星たちは遠

い宇宙の果てで、鳥になって遊んでいるのです。鳥になった星たちは、二日も三日

も帰ってこないことがあります。

 きみたちが、さかなやねこと遊ぶように、おじさんと星たちは、また遊びはじめ

ます。

 しっ、ほら、星でできたタクシーが夜の空を走ってゆきます。星でできた、たく

さんのビルディングの間を通ってゆきます。

 きっとおじさんが、夜の空のどこかで手をあげて、星のタクシーを呼んだので

す。



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