入院中のこと
産科の為か、看護婦さんものんびりとしていて
私一人場違いな気がしていました
ずっとベッドのカーテンを閉めて
本を読んだり、日記を書いたり。
お向かいには、双子を妊娠中の人と３つ子を妊娠中の人
安静にするために入院ということらしく
よく二人で、話をしていた
もうひとつのベッドは空いていた
新しい命の為に頑張る二人の中に、私は入っていけなかった
新しい命の為に頑張る二人に、私の病気の説明なんてできなかった
１回目の入院中、同じ病室の人、二人に子供が誕生していた
毎日聞かされる「胎動の音」
その音を確認して「元気ですよー」と言う看護士の声
夜中に陣痛で苦しむ二人が、うらやましかった
病棟内に、お見舞いの人たちとゆっくり談話できるスペースがあった
丁度副作用が出る前日
以前勤めていた会社の人、上司がお見舞いにきてくれてそこにいった
隣のテーブルの人が言った
「ここは、幸せの病棟だからねー」
しばらく耳について離れなかった
抗がん剤投与二日目から
常に車酔いの気分
吐き気もしだした
食欲もなくなってきた
退院までの間、土日外出おｋと言われたが
姑が「雨やで？」といったので、外出はやめた
大人しく病院にいることにした
結局、旦那は毎日顔を出してくれたが
姑は、一度も顔をださなかった
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