予感


“蓮が死ぬかもしれない”
          と思った


 ~予感~



「死ぬなよ蓮」

ここは真夜中の『王様のトウモロコシ』
そこで二人で食事をしている最中
嫌な予感がしてこぼれてしまった葉の台詞に
蓮は自分の口へ飯を運んでいた箸を止めた。

「・・・はぁ」
「どうしたんだ蓮」
「どうしたもこうしたもないであろう」

葉の頭には?が浮かんでいる。

「突然、何を言い出すかと思えば人が死ぬだなんと」
「あーその言いぐさ馬鹿にしてンだろ」
「ふん、貴様に心配されるとは俺も落ちたモノだな」
「ちょっとくらい気にしてもいい気がすんだけど」
「何故、そんなことを貴様に言われなければならんのだ」
「嫌な、嫌な予感がしたんよ」

流そうとしたが無理だった。
葉はいつものユルい笑みの下に深いモノを含ませた顔をしていて。
葉は本気で心配しているようで
そんなに自分は大切にされていたのかと
今気付いた気さえした。

「大丈夫だ、俺は死にはせん」

今の蓮には自信がある。
死なない自信。

「・・・でも」

何かを言いかけると葉が蓮のそばに近づいてき
ニクロム達と戦ったときの傷をそっとなぜた。

「っつ!何をするっ!!!」
「言いきれんだろ」

またなぜて

「前みたいな事があったらどうなるんだ?」

蓮のぬくもりを感じ取るように
またなぜて

蓮は言葉を探しているようだった。
「オイラは蓮が好きなンよ」
「・・・」
「世界で一番大好きだ」
「・・・」
「好きで好きでたまんないンよ」
「・・・」
「大切なんだ」
「だから・・・」
「・・・」

「もう蓮を失いたくないンよ」



「オイラのそばにずっといて」


欲望が自分を包んだ


レンガホシイ

レントズットイッショニイタイ

オイラダケヲミテイテ

オイラガイッパイアイシテルカラ

ダカラ

予感よあたらンでくれ

今はそれを望む


End


あとがき
 初サイト、初アップは葉蓮です。
 管理人は葉蓮を支持します(笑)。
 ヘタヘタでした。お粗末。

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