愛は?


外の世界など知らなくて。
知るよしもなくて。
そんな自分に外の光を教えてくれたあなたを

“あいして”


そんなあなたに違和感を感じるようになったのは

何故だろう?


《愛は?》


昼下がり。葉と蓮は二人キリの留守番で。
民宿炎の縁側で腰を並べて座っていた。
照りつける日差しが少し眩しい。
「今日はいい天気だなぁー」
うっへっへっへといつものゆるい笑いで葉が笑う。
「眩しいくらいだ」
「蓮は外に出るの嫌いだもんな」
「慣れていない」
だってあんな過去だから。
「そっか・・・」
「ああ」
でも連れ出してくれたのは葉だから。
葉がいる時間がくすぐったいような嬉しさで。
もちろん恥ずかしく口になど出せない。
会話が続かない、話が切れた。
静寂な時間が流れてる。

そんな時間が破られるのはすぐだった。
「なぁ、蓮」
「なん・・・」
振り向いて。
唇に優しく唇がのせられる。
しばらくして、唇が離されて。
「な、何をするっ////!!」
「ん。あ・・・」
「・・・」
言葉が詰まる。
日が少し傾いた気がする。時計の針の進む音が響き渡り。
時間だけが過ぎていき。

ああ、やはり・・・。

その時、蓮の身体が葉に引き寄せられ。
抱きしめられる。

「・・・葉」
「何だ?蓮」

これが違和感のもとなのだ。




    “愛してる”


と、貴様は言わなくなったな」
「!?」
図星のようで。
よけいに胸が痛む。
「俺が嫌いになっかのか?」
「違ッ・・・」
「じゃあ何故なのだ」
「それは・・・」
「図星のようではないか」
「違うっ!!」
「違わないでわないか!!」
「蓮・・・」
「もう、わからないのだ。
 愛しているのは俺だけなのか?
 思いは同じではない・・・のか?」
「・・・」
「・・・何か言ったらどうなのだ」
「じゃあ言うけど。蓮、困ンないでくれな」
「いみが、わからん」
「あハハ、蓮は頭がいいからわからんと思うンよ

 ・・・言葉が見つからんのよ。」

・・・。
「・・・は?」
「愛してるなんて言葉じゃ言いきれんほど、蓮が好きで好きでたまらんのよ」
「・・・」
「ほら、わからんだろ」

考えもしなかった。
あるものだけに縛られて。
そんな事を考える葉がすごいと思う。

「・・・ふ」
「うっへっへっへ」
「はっはっはっは」

笑い声が響いた。

「馬鹿だな貴様は。そんな頭でわかるわけなかろう」
「あー!ひっでぇ~なぁー、蓮のために考えたんだぞ」
「ふん、無理をするでない。あるものだけでいい」
「でもな」
「気持ちはわかったのだから」
「蓮」
「何だ」
「もう、おいら蓮を悲しませたりせんから」
「ふん」



                「愛してる」


あとがき。
 何か会話文ばっか(涙)。
 駄作でお粗末。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: