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線を書く、線を書く……と倉橋ヨエコが歌ってたのを思い出した。 「線を切る 線を切る 私とあなたの間は広がってく 加速して 広がってく 広がってく 書いて消して 書いて消して また書いて消して 最後に 線を書く 線を書く 私とあなたの間に書きました 泣きながら 書きました 線を切る 線を切る 私とあなたの間は広がってく 加速して 広がってく 広がってく」 倉橋ヨエコ『線を書く』https://www.youtube.com/watch?v=nkUiHHPG7ZY できるなら、心と心で付き合いたい。本音と本音で。……そんな大事に思える関係を持つと、線なんて引いてられない。 本当と本当を重ね合わせて、答え合わせして。相手は線を引いていることなんてお構いなしに近づいてしまう。 そして、どうして?って聞く。どうしてあなたはそこに線を引くの?って。 相手がそう望んでいないのにただ私が心を丸裸にして、預けようとしてただけ。 私の中の願望。 その願望を欲しいと思わない人に捧げようとせずに、それを歓迎される場所に行く方がいい。 わざわざ、傷つきまくって血の海を更に赤く染めることはない。 まだ引き返せる。
June 24, 2022
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誰かにSOSして助けてもらうのが怖い理由。 期待して委ねた後、やっぱり無理と言われたとき自分へのダメージが大きすぎるからなのかも。 だから一人で生きていける、一人で十分と思って来たのかな。 心を許すと、心が壊れる。防衛機制をしてるとあなたは言ってたけど、心を許したくてたまらないんだろうなって思う。ほんとうは。私が、そうだから。 この場所は私の心の叫びで、誰かに特定して送るものじゃないから黒い感情も出せるけど、本当は黒い感情ごと、受け止めて欲しいって思ってる。引きつれたような思いを持ちながら、裏切られたと心に弾丸を受け止めすぎて、あなたは最後の選択をしたのかな。 誰かに、許されたい。でも、受け止めてくれたと思った人に裏切られたら?許した心が千切れてしまう。それなら、最初から一人でいい。
June 22, 2022
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「「Aの意識は、 眠りの世界に迷いこみ、 未知の世界を永遠にさまよって、 ふと、 Aの肉体を置き忘れることはないのだろうか。 そしていつか、 どこか別の次元で、 誰かの意識と混線して、 例えばBの肉体において目覚める」」2006年の日記を読んだ。ずっとずっと未来、強く思い出すような言葉を書いてた。 この言葉を書いた10年後、この言葉の概念に私は助けられてる。 このブログを始めてから、未来の自分に向けて送る手紙のような感情や言葉があったり、何かを予言してるような 気配を感じることがあった。 未来と過去と今と。全ては意外と繋がってて、ごちゃごちゃになっているのかも?? 宇宙は不思議。 悲しいことも、どうしようもないことも、時間と共に優しく包む。 忘れるということ。でも、体の奥では、忘れてないということ。 願いのような、慰めのような言葉を、私はきっと忘れないだろう。
July 31, 2020
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表面は乾いてるのに、繊維の奥だけ乾燥してない感触の服ヒヤリ、冷たい 雨が降ると分かっていたのにボタンを押してしまったせい 瘡蓋の内側は、見えない嵐 灰色の空を、白と黒にきれいに分けたらその間から青空が望めるかな?
November 25, 2019
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皆それぞれ同じ面積の庭が用意されていて、そこにどんな種を植えるのも自由で大きな木を抜いた残骸の残る 庭を持つ私はもうずっと、新しい種子はいらないと言っていた それでも、土を耕したくなった逞しくて繊細な枝葉を見て、新しい葉をつける種子を植えてみたくなった どうして…悲しみを生むような果実ばかりつける種子を選んでしまうのかという問いはまだまだ答えが出ないけど 思い残すことなく、生きて味わい尽くして死ぬと決めたから、実った実が苦くてどうしようもなくても、頭がおかしくなるような麻痺の効果があっても、全て 味わい尽くした ふいに麻酔が切れてずっと眠っていた私が起き上がる いいよ、私らしい果実じゃないか いつかのあなたの 心細そうな声を思い出す何度も何度も同じことを繰り返して、狂おしさを、私に「話せる」ということが幾分かあなたの救いになっていたんだろうなと あなたの声を反芻して声を、重ねる傷跡を、優しくなでるように 根の奥の穴でくるまる仄暗くて、暖かい… ここの温度と湿度以上に安心するものはないなと思う
November 3, 2019
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歯ごたえのない果実を口にしてごくりと飲み込む もうとうに結果が出ていることを分かろうとしない 心が理解する瞬間に 思考停止する回路 その回路を停止させる直前に時限爆弾を仕掛けるようなことをして一つ歳を重ねた未来の自分に先送りする 次こそ本当に爆発して粉々に散るかな… いつか、あの花火は美しかったなと思い出せたりするんだろうか 何が正しいのかを説く君何が嬉しいのかを説く君 拮抗しているせいで花火は残像として脳内に轟く
November 1, 2019
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見た夢が 願望すぎて夢の私は正直だ 障害があるほど 相手を好きになるとして私が好きなのは その障害なんだろうか? 死の方向、遠くを見つめ続けていた人私の言葉が聞こえない、自分の声にも耳を閉ざしてきた人 どちらと居ても 平熱じゃいられない前者は地獄落ち… 後者はもどかしくて気が狂う それでも それでも好きだったけど今 私が、できることはあなたの幸福を願って手を合わせるようなこと 私の想いは狂気で、誰かを傷つけてしまうから線と滲みにして自己完結させる 嘔吐したものを食べて、また吐くような…そんなことをずっとやってきたから大丈夫 ここで、また 吐いてしまったものを舌を這わせてきれいに舐めとって紙に写し取っていくだけ
September 22, 2019
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海から見た陸上は 死の世界陸から見た海中も 死の世界 片側から見た世界は 同じ、死の世界 その境界は浜辺にあって、生と死の波打ち際はゆりかごのように揺れてる…… 私の中で、いつか植えた種が芽を出す大切な種がたくさん私の中に眠っているけれど圧倒的に時間も養分も行き届いていない訳を探す 眠った種子が夢を見て、これはこういうことなんだよと囁く とうに萎れても良いほどの大輪の百合が水と養分を必要としすぎるせいだとだから 他の種子がなかなか芽を出せないのだと 根元から手折ってしまえば?段々と萎れ生気が消える……その様子は生と死を一緒に孕む 波打ち際と同じ 死の世界から見た生の世界は 死の世界…枯れて行く様は 生まれる瞬間でもある まだ、柔らかく冷やされていたあなたの肢体は死への階段を下り、産声をあげるのを待っていた? そうだったらいいなと願うそろそろ…向こう側の世界では 言葉を話し始めてる頃かな
July 19, 2019
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目の奥と脳は繋がっているので語らずとも 心は外に漏れ出るのです 私の目を怖いという人は私の考えてることが怖いんだろうな… 緊張と弛緩 鏡は自分を映し出して、私自身にも恐れを産む……少し、緊張しすぎてたのかなバランスが必要
July 15, 2019
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想いと、反対のことをしてみて やっと……気付いたどれだけ齢を重ねても、自分のことを分かってないんだな 心に、どれだけ言葉で言い聞かせても 拉致があかないこと心が、自分から動いてくれるのを 待つしかないこと ……しょうがないなぁ昔からほんとに……何にも変わってなくて、笑ってしまう 昨晩、私の肩を濡らした雨も同調していた でも 何も変わらないけどあの頃と ひとつだけ、変わったよねと星の見えない空を見上げる 私はここで生きていける
July 15, 2019
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私がわたしであるために必要な寂しさに出会う こんなもの抱えてられない!と、投げ出してしまいたいくらい取り乱してしまうけれど 大雨のあとの空のようにその時にしか出会えない 私が居る 真夜中の雨音のように強く恐ろしく責め立てる存在から目を背けたくて誰かや何かに助けを求めてしまうけれど私に出会う為に必要な通過儀礼なんだよ こんな寂しい場所で話ができる人なんて居ないよ あなたと 話がしたいよ… 降りて来てよ ここまで 雨粒と一緒に
July 7, 2019
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吐きそうに気持ち悪いと感じてしまうことがあっても、あの時と比べたら全然……と自分を落ち着かせられるどん底を経験してるのは強いね あの頃どん底の下にひかれた紙を一枚一枚めくりあげて階下へ降りて行ける階段を探して……でも私に残された光が側でいつも私を照らしてくれたから 私が今ここに生きられて居る理由が目の前で息をして悲しい時に泣いて思いっきり笑っている どん底から地続きのこの世界は息ができないくらい 美しくて尊いよ 今、私が抱えてるもののちっぽけさを想うと笑えるね
March 12, 2019
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今 目の前のことから逃げてしまったらその先の人生でも 同じことを繰り返してしまうものかもしれない だから より深い本当と思える方向にチューニングを合わせていけるようでありたいけれど あまりに長い旅は疲れて果てて 浮き上がってこれなくなってしまうこともあるから 嘘だと分かっていてもひと時だけ おとぎ話を信じるような時間がないとやってられないこともあるのかもしれない 願わくば、あなたの足元に美しい花が咲きますように……その花が風に揺れて「きれいだね」と微笑み合うような 時間を過ごせますように ガラスみたいに脆い陶器次々に割れた痕跡を 金継ぎでつないであるお皿でもそのつなぎ目は美しい大丈夫 傷もなく初めから完璧なものなんて存在しないのかもしれない
March 3, 2019
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人が人に惹かれる構造。 ある特定の個人にどうしようもなく惹かれるというのは、引力のようなものではと思う。 体積だけではなく、質量。そしてその成分が、とても重要で…… 抗いがたい力が作用する時、自分の中の血が沸騰する。衝動。……それを、どうにかする為に私は描いてるのだ。 何の策も講じないと、自分を保とうと気持ちに蓋をしてもどうしようもなく引っ張られて、自制を失って落下する姿が見える。 強い引力に引っ張られる時は、別の引力を探す。 家族や友人の側に居ることだったり、見知らぬ人の強い意志に触れたり……忙しい時間を増やす。そうやって、自重をここに保つ。 うっかり動かしたらバランスを失って ……割れてしまいそう。
February 26, 2019
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ある人が抱えてるものを、私がどうにかしようと必死になって狂おしくて、どうにもならずに踠いていた。 どうしようもなかった あの頃に重なる想い。「……わたしは、どうすればよかったんだろう」 人を変えるなんて、救うなんて。おこがましい。 あなたは変わらなくていいよ。 わたしが変わればいい。 目から鱗がはらはらと落ちた。生まれ変わったような。 重く抱えた気持ちは旅に出たんだろうか。 必要とされていない場所に、手を差し伸べても強く引っ張ろうとしても、宙を掴むだけ。 はらはら散った鱗を一枚、ひろって舐めてみる。海の味がした。
February 17, 2019
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その昔、私は山を登っていた。 長い長い路を歩いた。体力には自信があった。 山の頂が目の前に感じ、頂上に着いたと思った瞬間、彼方の山の高みが 眼前に広がった。もう、ずうっと遠く。届かない先に。 ……どこまで行っても。 それでも、「あなたがどこかで生きていて、 誰かと、笑い合ってくれていたら、」 それ以上はないと思えた。 昔から、守り神のように私を見てくれた山の梺で、出会えた大切な人達の幸せを願うことは、悪くない。 幸いの住む、彼方を想う。
February 15, 2019
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人と 人の境界のことを考えてた。 パンドラの箱みたいに、地中深く埋めたはずの箱を開いて、それで一歩進めたはずなのに…… 一転した世界で逆巻く水に腕を掴まれて、私が恐れていたものに水面下まで引きずり込まれそうになってしまった。 …私が今居る場所は一体、どこなんだろう。 誰か……ここには誰もいないの……? 見つめてくれなくても、向き合ってくれなくてもいい、ただほんのりと暖かい背中があったらそれで良かったのにな。
February 7, 2019
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リボンを、するすると解いていった。少し、躊躇しながら。すると、我慢して、苦しかったものが 一気に飛び出て、空に昇って行った。 …膿がたまっていたのかもしれない。
February 6, 2019
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半地下の 牢獄みたいな部屋で上京してきたあなたに再会した。 一緒に暮らして居た頃はよく音楽をシェアしていたから、凄く良い曲を仕入れたんだよ…とanoiceのmemories of youという曲をかけた。ものすごくあなたと、この場所に相応しいと思ったから。 なぜだろう。曲が流れた瞬間、すぐにあなたの死を予感してしまった。 この曲をこの場所で聴いてしまったら、この不吉な予感が本当になってしまう……そんな訳ないのだけど、その思いに取り憑かれた。あなたは 分かっていない様子だった。 澄み切った照明の薄暗い牢獄に響く。賛美歌のような、終わりの歌のような… まだ生きてるあなたの顔を じっと神妙に見つめた。
June 4, 2018
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仕事で、最後のタイルカーペットを裁断してた時、急に、仕事をする彼の姿が頭に浮かんだ。 もう、彼はかなり体を悪くしてて、それでも働こうと大量の汗をかきながら、何枚も布を裁断していると電話で話していた。 体の痛みを抱えながら、布を裁断する彼の姿が、腰の痛みをごまかしながらカーペットを切る自分に重なった瞬間、私は彼になった。 それから、どうしてあの時、いや、もっともっと前に、彼の辛さを分かってあげられなかったんだろうって。 合わない労働。延々と続く苦痛。自分の中の眠る、光る種に水をあげる仕事は楽しい。辛いことがあっても、その後ちゃんと達成感と共に幸福になれるけれど、ただ、金銭のために動かす体も心も、苦痛でしかない。 しんどかったね。やめていいよ。じゅうぶんだよ。って、言ってあげられなくてごめんね。働くことに疲れたら、生きることにも疲れてしまう……私にも経験があったのに。 でもこうやって生きていると、言葉や記憶は一瞬に時間を遡って、ふっと、再会することが可能なんだと確認した。 時間って、何だろう。その時々に交わした会話は、すれ違っていることの方が多い気がする。あの時のこと!……を、話したがっていたあなたと、聞きたくないと制した私。今は、聞けていたら良かったなぁと思う。 すぎる時間の中で、私の言葉も、いつか、あなたに届くかな。そう思って、ここに記録してる。
February 2, 2018
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心が無分別に揺れてヒビ割れそうになること、昔に比べると少なくなった。自分が揺れる要素を深く抉ってみると、意外と役に立つものだったりすることに気づいたのはいつだったか。 それまでは、どこまで歩いても荒野が続いていて、乾いた喉が潤うことはなかった。 途切れそうな意識の中で見た、大地が割れたその下に、全く別の世界が広がっていた。世界の反転。 そうして、世界は続く。心のどこかで、新たな革命に期待しながら 人生は続いていく。 私を助けるために落ちて来たように感じた空は私が、世界の上下を逆さにできるようになった頃、煙になって、雨になって頬を濡らした。今頃、海だろうか。 他の何かで補填できない悲しみはそのままに見つめ続けて、適正な温度に降りて来るまでひたすらに待つ。
October 19, 2017
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センチメンタルな恋はどうしようもなく破綻していくもの。そう歌った彼の、声に住む破滅に 惹かれたんだと思う。私が 彼の中に落ちたのは、そこからだった。 一緒に、朽ち果てたかったのかな?……いっそ、壊して欲しかったんだと思う。自分一人ではそこにいけないと思ったから。 それじゃあ、まるで、心中しようとして……私だけ生き残ったみたいだ。 一緒に川に入ったのに。
October 18, 2017
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ゴーヤを食べるとあなたのことを思い出すのは、 初めてゴーヤの実がなった頃にあなたを見送ったから。 なので、 10月になって葉の半分以上が黄色く変色し 茶色に落ちていくようになっても、 まだちいさく実をつけるのを見守ってしまう。 こうして 何周もかけて、ツルが伸び、葉が茂り、花を実を成す姿を見てるだけで、あの夏の続きを生きているのだと、実感してくる。 そうして取れたゴーヤの苦味は、 あなたの苦しみを味わっているようで あれから、ゴーヤばかり食べてるよ。
October 10, 2017
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「さよなら」っていう文字が浮かんだ。ほんとに突然。 coccoの、「楽園」という曲が流れていて、彼女の声と奏でられる音から、雨粒のような何かを 浴びていた気がする。 ……手を、離してあげる。恐ろしい程執着していたものへ。 バットエンドでもハッピーエンドでもなくただ お話が終わって、魔法が解けた。 そうして 初めて私はこの世界に立って居る気すらする。 「さよなら」あなたの幸福を願って。 いつかの私よ、大丈夫。
May 9, 2017
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毎日同じ薬を飲みながら、ふとあるシーンを思い出して、自分のバカらしさを恨んだ。救いは、あなたも同じようにバカやって、結局は私に色々と愚痴ってたこと。私の罪を軽くしてくれるかのように。 そして、本当のことを心からの言葉をたくさんたくさんくれた。あの中に嘘は無かった。 どれだけきれいでも、価値があると言われていても嘘の花は嫌なのだ。 だから、あなたが話さなかったことを私は知らなくていい。 そこに、あなたと私の真実はない。別のお話。だから、井戸の奥深く下ろしていく。 掘り返さない。 いつか、雨を受けて日の暖かさで花を咲かせて。 想いは、花言葉に隠して。
May 2, 2017
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自分の精神状態がやばいなぁと思う状態からの立て直しって、ものすごく時間がかかる。そこまで、落ちる途中で方向転換できたら良かったんだけど、落ちざるを得ないしかるべき理由があって、それまで私を育ててくれた手や、優しく想ってくれた声も何も聞こえなく、届かなくなってしまったのだ。 そんな中、冷たい海に浮いて居た頃に出会ったあなたは同じく遭難者で、長らく陸にたどり着いたことがないと言って笑って居た。二人とも、長い漂流で体力もなく、へとへとで、休みたくても自分の体を浮かしているのが精一杯。そんな時に、二人で新しい流れ星を受け取ることのなんという無謀。でも、私は、その星を受け取ったことで、自分自身のどこかが変わったと思った。何がなんでも、生きて行こうという方向へ。 私が、星の位置、太陽の沈む方向、懐かしい魚の面影から、きっと向こうに島があるよと、あっちに行こうよと言ったけど、あなたは話を聞いてくれなかった……自分の道を行くと言った。私が、いつからか100%の気持ちじゃないことが、あなたに伝わっていたからだと思う。 そして、私には私のあなたには、あなたの道があった。 光り続けてくれていた灯台の導でたどり着いたのは、私の昔の記憶が少しずつ眠る場所だった。あなたが住処を訪ねてくれた時、ねぇ、幽霊になったら、いつでもここにおいでよ。と、心で言った。 限りある時間。私の遭難の旅は終わった。それを今、すごくすごく感じる。でも、でも。 ……あなたの遭難続きだった旅の終わりから、どんどん時間が過ぎて行く。 私の知らない、物語の続きがあるのかな……?きっとまた、教えてよ。いつでも煩いくらい電話を鳴らしてよ。 話したいことがいっぱいあるよ。
April 12, 2017
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私の中で止まってる時間は もう無くて、過去の明滅も、言葉も、今の私への手紙なんだと思う。 「それでも、生きてくれてたら。」なんて、言葉を吐いたりしてきたけど、思い残すことなく生ききれたなら、人間、死ぬことも自然の理の一つ。 だから何一つ、残念なことなんてない。 元気にしてますか?私はもう、大丈夫で目の前に居てくれる人達との今を、大事にしているよ。そちらはどうですか? ……全部、全て、あったことそのまま、地続きで生きる。それで、次に、次に、根を、バトンのように渡していく。葉に、未来につなぐ栄養を潤わせて。 あなたから受け取ったバトンも繋げていく。
March 31, 2017
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10年前の、ブログがここにタイムカプセルのように埋まってた。私の、外部記憶装置。 少し遡って読んでたら、止まらなくなった。何か、新しいことをやりたくて、うずうずして仕方なくって、爆発しそうだったり、そうかと思えば、地の底を這いずったりする……非常に不安定な頃のブログ。 ああ、私ってこうだったなぁって、懐かしくて仕方なくなった。あの頃よりは、自分が失敗しないための対策、立ち回り方、謝り方なんかを少しは覚えて、上手く生きれるようになってきたかな。 あの頃、想像した10年後。 その先に私は居る。感動してしまった。途方もない、嬉しさがこみ上げて来た。 そうやって、くるくる螺旋階段みたいに回って、生きていけるように思う。 ありとあらゆるものへの、祝福を。また、10年後の私と世界へ。
February 25, 2017
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想い出も、未来の話も…全部共有できる。大量のデータなので、目に見える形でもフォルダを作ったし、私の脳の中に心の中にもある…これは、外部記憶装置の中で生き続けてる彼と、交信をしているみたいな感じすらある。 たくさん共有したものがあって、その中の一つからの若芽を確認すると、時々たまらなく話したくなる。頭の中で、声が聞こえる。懐かしい声。苦しいくらい喧嘩したけど、もう時効だね。 そういえば、先日あなたに初めて会った誕生日から8年経ったよ。やっと、追いついた。ちょうど、8歳違ってたもんね。 あなたも、墨と筆でも絵を描いていたから、紙のこと、筆のこと、私が感動した色々を、教えてあげたかった。大阪の家が、どんどん変わって行く様を、時々見に来て欲しかった… 生きて行くには…特に、絵の道は、がむしゃらに、一人でやるには難しい道だということ。先人の声を知る為に、見るべきもの・聞くべきことがたくさんあること。その中で、自分だけの線とにじみを見つけて行くこと。 課題だらけです。でも、これからも絵を描くのをやめないよ。
November 9, 2016
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喉に、小骨がひっかかったみたいに、チクっと刺さった。その人がこころに強く思ってることって、どれだけ違う皮をかぶせても元の形が浮かび上がって来るよ。 ああ、そうかって、でも、一応は傷ついていないふりをして抑える。本当は、その瞬間にいくつかの細胞が凍りついてる。 私の投げたボールがそのまま闇に吸い込まれて戻って来ない理由、悲しいけど納得した。だから、もう投げない。 …何が大事なんだろう?外の皮を大切にするあまり、中身は…どうしてきたんだろう。彼が、小さい頃に絶望した風景ってこれなのかもしれない。こんな場所で、小さい彼はずっと息をして、浴びせられた罵声を凍りつくような心の中で受けとめて、「憎む」以外の方法はきっと、無かったんだね。 もっと、分かってあげられたら、何か変わっていた? 私は誰に聞かれても、あなたのこと何も恥ずかしくないよ。それって、自分のことが恥ずかしくないっていうことと、同じかもしれない。でも、誰に何を話しても伝わらないから。私とあなただけの秘密だね。
September 27, 2016
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「「記録」は常に未来からの視線を前提としている。 そこに見える光景が過去であっても、 写真自体は延々と未来に運ばれる舟のようなものだ。 いっそ「記録」は過去ではなく、未来に属していると考えたらどうだろう。 そう考えなければ、シャッターを切る指先に、 いつも希望が込められてしまうことの理由が分からなくなる。」 畠山直哉 書きかけの投稿を読んでいたら、この書き出しの投稿を見つけてちょうど、8年分の写真を整理していたから…手が止まった。未来に対しての舟は、写真だけじゃない。絵も、言葉もある。膨大な量の写真は、あなたの苦悩の痕を少しずつ写し取っているようにも見えるし、ただの…家族写真にも見えるのかな。私や息子の写真を撮るのが好きだったから、3人で写ってる写真は数える程だった。 遠い昔のあなたと私にそっくりな息子が無邪気に笑っていたり、何かの対象に対して真剣な眼差しを送っていたりする写真が大半。 写真の中のあなたは、別の世界を懐かしむような羨むような顔をしていて、何かにもの凄く傷ついた後の猫のような目をしてる。…あなたはどこに居たんだろう。 寝る前に「今度はおとうさんのお母さんになりたいなぁ」ってつぶやいたら、息子から、「もうなってるよ?」って言われた。「とうちゃんは、僕を産んでから死んだから大丈夫。」大丈夫なのか何なのか…全然分からないけど…そうやって言い切られたので、少しだけ安心してしまった。 ぐるぐると回って、回って、また同じことを繰り返してしまう、その結果を、今度は変えてあげられるかな。
September 24, 2016
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拒否の仕様が無い確実さで、降って来る雨風につかまえられる瞬間がある。 外を磨いても、中がすっからかんじゃおもしろく無い。 私の中に昔埋められた種が アンテナの代わり。 季節が 一日、一日 その姿を変えて行くみたいに、万葉の花々の移りゆく様を 拾っていく。過去を辿る路しるべになる。 いつかみたいにただ 目を開いて、何も零さないようにするだけで精一杯。あの頃は、重すぎてひとつも受けとめられなかったけれど。 もの凄いスピードに揺らされること、少しは楽しめるようになったかな。 通過することを恐れない。最後に残ってどうしようもなかったものだけ、 こぼれ落ちてしまったもの達は また、巡り来るその時へのプレゼント。
November 1, 2015
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安心と共に、安らかに殺される。 一日の終わりが眠りを迎えると共に。 眠らないわたしよ、 バリバリと皮を破って生まれてきておくれ。 賛美歌と共に。 そうして、 真っ白に巻かれた布を また同じ血の色で染めていく。 真っ白なシーツを汚す後ろめたさを 私はどんな風に感じるんだろう。 全てを流す赤児の叫びのような色だけが 全部知ってること。 未来を、思い出して。
July 8, 2015
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ねぇ、想像してた以上に、私って囚われて生きてきてるみたいだよ。あなたと同じに。 目に、見える傷にしないだけで…強く傷つけてくれる人を欲して、その傷を愛したくて、なぞって、舐めて、すごく滑稽だよね… そういう所、似てたんだよね。きっと。 こんな歳になっても、原因は誰だとか あの時のアレだとかそういうの、ほんとどうでもよくなりたいのに。 …かわいそうなひと。 あまりに正しい言葉の雨を被ってつい客観しちゃったじゃないか。 多分…わたしも同じ怪物に出会うんじゃないかな。あなたが遭ったのと、同じ。いつか、その時が来たら。
June 15, 2015
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新しいものを、ドキドキして食べて、それが分解されて新しい要素を細胞が取り入れて、はっとする。 常に同じものの繰り返しだった、連続の輪の中から、少しだけ顔を上げる。 そこからは、変わって行く風景と風と、キラキラ落ちてくる感情の雨の、嵐。 耳から入ってくる音も食べられるし、触れた指や掌の温度差も食べられる。ことばに反応する自分自身の熱も、甘い声も、ぜんぶぜんぶ。 細胞が閉じて私がいることの幸せを感じられる瞬間。もし全てが繋がっていたら みにくく争うこともないんだろうけれど、私とあなたがそれぞれで完結していて違う個体ということで 感じられることほど、嬉しいことってない。 しずかに 冷えていく温度すら諦めた声すら、いとしいと感じるもの。
May 21, 2015
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血栓みたいに途中の路で澱が重なり合って、停滞してる。その川の先はダム状になっていて、油が浮いたような不穏な水が漂う。 …そんな濁った水は誰も飲みたくないよ。分かってる。 それなら一回栓を抜いて、全部押し流したらいい。 「千切ってはすてって、したら良いわ」って、笑って言われた。どれだけ軽くなれたか知らない。 壊さないと、再生できないよ。今あるものを手放さないと、入って来ないよ。 何にも、怖がらなくたっていいよ。ここには初めから、何にも無いんだから。 なくならないものしか、この手には残ってないんだから。
April 29, 2015
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もっともっと断絶された崖に囲まれて、孤島になり果てて、 海鳴りの夜の闇の中をひとりでじっと息を潜めて耐えていたい。 自分から伸びる根を全部、意味がないものとして引きちぎっては捨てながら 私には何も無いんだよとカラカラと笑って、 月と潮の引力にどこまでも操られてる自分を呪いながら、どこまでも幸福に。
April 24, 2015
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息子と一緒に一回3時間くらい寝て、起きた後ってきもちいい…安全な、完全な幸福感… 砂漠にだって、オアシスはあるし、花も咲くんだね。砂漠のバラだってあるんだもんね。 ピニャコラーダを牛乳と葡萄ジュースで割って、ほろほろ飲んでる。夜中は、ミルク系のお酒が好きだな。 幸福感に包まれてる今だから描ける絵っていうのがあって、そういう絵を描けた時、また新しい幸せにおそわれる。 私の中のちいさな太陽。失くした歌も遠い思い出も。全てに感謝しながら。
April 14, 2015
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私の胸の中の冷たく堅くなってしまった芽を、優しく包んで暖めなおしてあげられるのはやっぱり私だけしか居ないって、思って生きてきたけど… 案外、ぎゅっと目を閉じて思い切って胸を開いて見せたら、暖めてもらうこともできるのかな… 傷つくのが恐過ぎて、私の中だけで完結させようとしてた? 「そうやってたら、世界はどんどん小さくなっていってしまう」 先生がぽろっと零した言葉が刺さった。 一番上から、ボタンを外していくみたいに自分を少しずつ、開いていく… 集中豪雨が通り過ぎた後みたいに、ぐちゃぐちゃになってもいいかな。太陽が朝、ちゃんと昇るから。毎日を、一日、一日。
April 11, 2015
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やさしさと冷たさの奥で、熱く移動しつづける石を内包する。 表情には毒花(トリカブト)を携え、その高みで噓も本当も、全て霧の中に隠してしまう。 不二の山。
April 6, 2015
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ことばの毒と危険について。 「人は言葉にまどわされたいんやで。 言葉でほめられたら、ころっとだまされて、ええ気持ちになるが。 耳の奥へ毒流し込まれようと分かっとっても、ええ気持ちになるが。」 『抜髪』車谷長吉 ことばを使える人のそれって本当に甘美なもので、依存性が高い。 「言葉で心に触られたと感じたら、 心の、それまで誰にも触れられたことのない場所に触られたと感じてしまったら、 それはもう「アウト」なのだそうだ」 『神様のボート』江國香織 私の、お気に入りの一節。 ことばって魔法みたいなもので、それを使いこなせる人は魔法使いだなぁって思う。人って現実だけでは生きていけないから、そういう魔法みたいなものでうっとりとする時間が…普通は必要で。
April 1, 2015
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絵が描きたくなってくる時、普段の自分じゃなくなってくる。スイッチが入るみたい。パチって。 愛想良く、女子らしくっていう、安っぽい鍍金の仮面がいつもは私を離れないんだけど、その瞬間から、糸を通してじゃなく、私が私に戻ってくる。はっきりと操縦できる。 遠く、離れていた自分が戻ってくる瞬間。 久しぶり!って、私自身にハグしたくなる。いままで、どこにいってたの?って。その、嬉しさと、恐ろしさに…こわくなる。 私はひとりなんだなぁって、強烈に自覚する。
March 25, 2015
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作品メモ:Velebitska degenia 黄色い花 アブラナ科 絶滅危惧種クロアチアの硬貨、50リパの裏の絵画像:http://images.summitpost.org/original/626091.jpgクロアチアの花の中で最も稀少な石灰石に咲く花…日本でいうところの、コマクサに近い?海外のwiki:http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=hr&u=http://hr.wikipedia.org/wiki/Velebitska_degenija&prev=search
February 15, 2015
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ねむれない夜。 何もきかずにただ、手を差し伸べてくれたのはあなただったよ。 私のしつこく垂れてくる髪と水を忘れてしまわないでってここにおいでって 窪地を用意してくれたのはあなただったよ。 ありがとう、ありがとう。 ねむれない夜にいつでもどんな時でも。
January 25, 2015
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わかりあえない、わからない、わかってもつながらない。わたしがかんじたことは、あなたの中にはいっていかない。そんなぶつぶつをずっと抱えて。 あなたがはきだしたこともわたしがなげいたこともぜんぶおとぎばなしをききおわって眠るネコみたいにすっかりわすれていっしょにいた。 あなぐらの中は、意外といごこちがよかったんだよ。わたしが、あなたを見て 作った世界だった。
November 19, 2014
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そこに、在りし日の自分、もしくは辿り着けなかった自分が 座っているのかと思ってしまった。歳を聞いたら、28歳…私が彼に会って、彼の子供を妊娠して、結婚した歳だった。 自分が、いいと思う映画や動画をオススメし合って、描いた絵を見せ合い、意見を言い合い、フラストレーションをカラオケで発散しあったりして、過ごす日々…その時間は、私にとって彼との結婚生活の中で、苦しい部分を取り除いた 大切な部分そのものだった。 どうして私はこうなれなかったんだろうって、自問して泣きそうになった。 私の中の「普通」は、結婚し、子どもが居る状態になってより大きな存在になり、私を仕切った。大きな「普通」が、私を乗っ取って彼を縛り、そこに至らない部分を責めた結果が、今に繋がっていたことが見えた。やっと、分かった。 一人になると感じた時、底からどす暗く、顔を出したものがあった。 あなたは、私の中の影を払ってくれ、私の中の負を負ってくれてもいた。 得意な事と、苦手な事があるとする。彼の、苦手を私が負えればいいんだと気付いた。私ができる、償いのことをこれから考えていく。 そして、目を覚まさせてくれた、一人の彼の友人には、ずっと頭が上がらない。
November 15, 2014
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あたらしいオモチャは高校生の頃に固執していた手法に少し近く、今までの自分が重ねてきた方法を笑うような構造と骨格だ。 憧れと失敗をそのまま 滲ませて、、乗算をしたそれが形に見えたら、いつかあなたが咥えてたきれいなきれいな断片にすり変える。 待っていてね 待っていてね。
October 18, 2014
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「…覚えといてな」 少し違和感を感じた。終わりを予感させる言葉のように聞こえたけれど何も言わなかった。 そんな風に記憶が なぞられる本が好きだ。私の中の記憶の湖の底に深く沈んだ泥。 相性の良い本は、その泥をあぶり出して浮き上がらせてくる。相性の良い人と話をする時も、同じ効果だ。 決着のつかない、形にならないものをどれだけ溜め込んできてるんだろう。 正体の分からないものを分解もせずに深く沈めて、忘れたふりをして。 でも私は、そういうものを愛していくと決めたんだよ。そういうものを少しずつ、固めて、粘土にして。 墓標になればいいと思う。
July 19, 2014
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今まで、基本ひとりで絵を描いてきてるんだけど、人の力を借りて(信じて)ひとつの存在を形にしてみようか…という、先の長いプロジェクトが小さな鼓動を打ち始めた。 きっと、冒険。使ったことない薬や、雨、ひかりの欠片、鉱石…なんかを、入れてみては取り出して、逆にこっちを増やしてみて…っていう、長ったらしい実験の繰り返しになる。はじめてのことって、そうなる。 でも、うんまぁ何となくこれでも…では、やる意味がないから。 これから 自分の頭の中のイメージ、理由、そこに至った思い、…ことばで説明する能力がすごく問われる。 日頃、わりとすぐに勘違いを起こしたり起こさせちゃったりしちゃうから 大変だろうな…(相手の人がw) でも、今ある確かな実感=作品への愛あれば。 そして、こんな私に 惜しみない希望と途方もない時間を捧げてくれると言ってくれたあなたの助けがあれば。
May 1, 2014
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…展示に参加するのは1月ぶりなのですが、せめて2〜3ヶ月に一回くらいは何か…新しい作品を描いたり出したり、私を「絵を描く人」と思ってくれている数少ない人に会わないと(描き)続けるきもちを存続させることって難しいな。 日々の、欠片にイメージの下書きが埋もれていって。忘れてしまう…? 忘却する力の 優しさと 恐ろしさ。 それは 私がわたしではなくなるということでもあるように思えてこの間、私を絵描きだとずっと思ってくれている人に久々に会ってドキッと、したりしました。 4/30から山本冬彦氏のコレクション展の特別企画として軸装した作品を目黒のギャラリーで展示していただきます。 山本冬彦コレクション展内 特別企画『山本冬彦推薦イラスト軸装展』 会期:4/30(水)〜5/12(月) ※11:00~20:00(火曜日休館) 作品:もんちほしの作品は、新作+旧作 各1点ずつ 会場:Gallery やさしい予感(〒141-0021 東京都品川区上大崎2-9-25) 在廊:4/30(夕方〜)・5/10(午後〜)の2日間、在廊の予定です。 築50年の一軒家を改修した素敵なギャラリーを丸ごと貸し切っての、 アートコレクターの山本さんのコレクション展も楽しめる内容です。
April 29, 2014
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