P960 L3 イギリスではこの立法はヘンリ7世の治下で始まった。 ヘンリ8世、1530年。老齢で労働能力のない乞食は乞食免許を与えられる。これに反して、強健な浮浪人にはむち打ちと拘禁とが与えられる。彼らは荷車のうしろにつながれて、からだから血が出るまでむち打たれ、それから宣誓をして、自分の出生地か最近3年間の居住地に帰って「仕事につく」(to put himself to labour)ようにしなければならない。なんという残酷な皮肉だろう!ヘンリ8世の27年には前の法規が繰り返されるが、しかし新たな捕捉によっていっそう厳格にされる。再度浮浪罪で逮捕されればむち打ちが繰り返されて耳を半分切り取られるが、累犯3回目には、その当人は、重罪犯人であり公共の敵であるとして死刑に処されることになる。