市P連囃子方 もんすけのひとりごと

楽しいじゃっ祭りをほっとさせる
 市P連の囃子方担当になって結構長いのですが。
 以前は市P連も囃子は子供たちではなく、別の団体に依頼していて、自分はその「市P連チーム」の一員として「囃子をするだけ」でも、それが当たり前だと思ってた。
 ある年、当時委員長だった秋田氏から「今年から囃子は頼まない。子供たちと一緒にお前やれ。その為に佃小学校に囃子教室するようにお願いしてある」(命令口調で乱暴に聞こえるかもしれませんがそんなことないんです。ハイ)
 「え?!」正に寝耳にみみず。一番の原因はやはり予算的なもの。囃子方を依頼すればその分お金がかかる、のです。ずっと大人の団体でやってきたので、正直子供達だけで囃子をするなんて考えられませんでした。でも、決定したからにはやるしかない。とりあえず佃小学校の囃子教室に足を運ぶことから始まった。
bati
 何度か行っているうちに子供たちの覚えの早さに驚かされる。まぁ、確かに個人差はあれど、何というか「頭で考えない」からだろうな。
 「できないよー」と、癇癪おこして体育館に寝そべってしまう子も幾人か。あと、真面目すぎて「考えて」悩んでしまう子とか。面白い。
 不思議なのはそれまで全くおぼつかなかったのが、ある日、ある瞬間からいきなり出来てしまうことがあること。今年笛の耐久で優勝した田中芳江ちゃんもそうだった。なんだろね、あれって。
 ともあれ佃小学校の子供たちをメインに市P連囃子方始動。半纏もまだなかった。
yosie1
 いざやってみるとさぁ大変。「歩いて長時間」なんてやったことがないから合わせる事を知らない。自分もどうやっていいかわからないので、とにかく間に無理やり割り込んで打つ。まず、休みなく打ち続ける。左から順にひとまわりづつ打っていったり。「合わせろー」と絶叫。たった2日の夜間運行だけど終わると口も利けない・・・状態。だった。大人でやっていれば絶対作らないマメを子供とやると作って破る。
 でも、ここでも驚かされたのは子供たちの成長の早さ。ニ日目で「合わせなきゃいけないんだ」と、いうことを学習した子達が出てくる。また、二日目は確実にリズムが身体に入って来ている。すんごいなぁ・・・・。面白い。
キュートな手振り鉦隊
 その年から本格的に運行に関わる事、台上げ、解体なる作業にも参加しはじめて、囃子しかしていなかった自分は「ねぶたするってこんなに大変なんだぁ~~~」を実感。でも、たくさんの楽しいスタッフと一緒にできて、面白い。不思議だよね、学校の違うPTAがこの時期になると揃う。
 確かに色んな人間関係もある。一種独特の、他所では考えられないような世界でもある。とまどったり、叱られたり。でも、一番はみんなに「助けてもらった」「引っ張ってもらった」そうやってやってこれた、と、思う。
 そしてそういう自分を一番身近で見て、感じて来たのはふたりのこどもたち。
kingyo
 年々囃子をやるこどもたちが増え、毎年新しい課題や発見がある。もう、反省だらけ。それでも各学校ごとの協力体制も整ってきており、何より小学生だった子供たちがもう高校生3年生とか。この子達がリーダーになってがんばってくれるようになってきた。
 学校も学年も違う子供たちが小屋では「囃子方」としてじゃれあっている。
 「ああ、これが市P連の囃子の姿なんだなぁ」と、実感した今年だった。

 大人の囃子の5倍はしんどい「市P連囃子方担当」だけど、子供たちから学ぶものはすんごく大きい。そして楽しい。これは他じゃ無理でしょ。
 二人の子供の成長と共に、「現役PTA」として参加できるのは来年が最後です。来年は最後の年。がんばらなくちゃね。
 囃子始めた頃は、まさかこんな展開になるとは思いもしませんでしたが・・・ね。
hudou
 今年も元気をありがとうございました。出合ったぜんぶに感謝です。

 市P連囃子方 元気なオレンジ色の半纏の色とデザインを最後に決めたのは次女美夢であることを追記して、締めたいと思います。長々と、ありがとうございました。







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