★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

真っ白⇒自問自答


ワタシ歩いてる。

頭真っ白、ココロ真っ暗。

ワタシ:ワタシ、最近おかしい?

    いいえ、いつもどおり。

    ワタシ、みんなが大好き。

聖 羅:ほんと?

ワタシ:うん、ほんと♪

女友達みんな好き♪

男友達、少ないけどみぃ~~~~~んな大スキ♪

聖 羅:嘘、偽りで固めてないか?

ワタシ:全然、大丈夫。嘘なんてついてないもん!!

聖 羅:誰かに、ほんとの自分見せたことある?

ワタシ:・・・・・・・・。

聖 羅:あるん?ないん?どっちなん?ハッキリしろよ!!

ワタシ:あるわけないじゃん。

聖 羅:だろな。

ワタシ:ほんとの自分なんて見せたら嫌われる。

消えてしまいたくなる。言った瞬間、ワタシは消える。死んでしまう。

あんな過去言いたくない。

聖 羅:じゃあ。誰かに嫌われても仕方ないよね。

ワタシ:そだね。

聖 羅:じゃあ、もう覚悟できてるよね。

ワタシ:だね。

聖 羅:誰かに「見たよ」って言われるのスキ?HP。

ワタシ:スキだけど、キライ。キライだけどスキ。

聖 羅:いつもそうやって、曖昧。いつも曖昧に生きすぎだよ、あんたは。

どっちなん?恋愛もそうじゃん。結局曖昧なままいつも逃げてる。

本当に、スキなの?それとも、嫌われたままで冷めていくのを待つの?

ワタシ:いいじゃん、人が曖昧にしておくのには意味があるんよ。

それが、たとえ同じカラダの中にいる二人の人間でも別の曖昧さを持つんだよ。

恋愛もそう。2人が同じ人を好きになるなんてありえないことだよ。

聖 羅:そう。ワタシは、あの人が好き。でも、あんたは違う。

ワタシ:そう。ワタシは、あの人が好き。でも、あなたは違う。


真っ白なまま、2人で歩いた。足音は1人分。

たった一言もコトバもいえないまま、今まで生きてる。

手を差し伸べたのに、救えなかったあいつを背負ってる。

救えない数々の悩み事を、1人で持とうとしてる。そうやって自分に言う。

少し、善人になった気がする。汚いワタシでも。

そうやって、嘘ついて生きてる。

でも、そうしか生きれない。

「ほんとのことだけで生きていける」なんて誰も教えてくれなかった。

母さんも、父さんも、友達も。

みんな、ワタシに嘘を強調する。

「そう想うよね?」「でしょぉ~」「だっしょぉ~」

・・・・「うん」「そだね」「まじっすか」

・・・・いつの間にか自分のコエなんて汚いんだ。

生きてるべき子じゃないんだ。

早く早く、誰かワタシを恨んで。

誰か、ワタシを愛して。

そして、ワタシを救って。

この生き地獄から。

真っ白なまま、また歩く。

自問自答繰り返す。

それでも、誰か救ってくれるかもしれない。

でも、そろそろ希望を持つのは最後になるかも。

もう、ワタシには、誰も信じることは厳しくなっているから。



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