★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

大丈夫。



カフェで過ごす時間。

久しぶりの2人の会話。

貴方からの重大な発言。

「これ以上進みたくない」

ワタシが苦しむかもしれないから?

でも、貴方がワタシだけにしか打ち明けられないと言うのなら。

ワタシは、貴方の過去にどんなに棘があっても。

どんなに真っ暗な闇でも。

ぐちゃぐちゃな泥道でも。

進んでみせる。

だって、ゴールには貴方はいるから。

いつでも、心配そうな目をして。

ほら、また泣きそうな顔をして。

こっちを見てる。

貴方が来たいと思うかぎり。

ワタシは重たい荷物を抱きしめ、はいつくばっても歩いていける。

貴方の傍に行きたいの。

本当は、もっと近づきたい。

こんな重たい荷物を、貴方はどんなに涙を流して背負ってきたのかしら。

でもね、ワタシの荷物なんて貴方に比べたら軽いの。

もし、重たくて歩けなくなったら。

ワタシが、自分の荷物を捨てればいいだけ。

預けることもできる。

だから、泣かないで?

自分を自分で苦しめないで。

自分で自分を蔑まないで?

貴方だけで苦しむのだけは。

お願いやめて・・・?

大丈夫、まだ歩けるから。

貴方と歩いていくのが、ワタシの夢だった。

貴方の夢はいつも決まっていた。

だから、これからはワタシが貴方に近づく。

貴方が苦しむのなら、半分だけわけて。

喜びは二倍にしたいの、だから一緒にお祝いしよ?

貴方の言葉がワタシを勇気づける。

「お前じゃなかったら、俺は全てを話せなかった」

ありがとう。

初めて、そんなことを言ってもらえた。

涙が止まらなかった。

苦しんでいた夜も「お前が苦しむことない」って。

嬉しいよ、すごく涙が出てくる。

そうやって、貴方が言葉でワタシの冷たい心を満たしてくれる。

あったかいの。

貴方の傍にいたいの、本当はもっと。
貴方について、どこかへ行ってしまいたい。
けれど、貴方はいつも自分で頑張ってしまう人だから。
苦しんだときに、傍にそっといるワタシになりたい。
だから、今は離れて過ごそうと決意した。
大丈夫だから。

ワタシがピンチの時は、貴方がいるって思ったら大丈夫だから。
まだ、大丈夫。
貴方の大丈夫を信じてるから。
ワタシの大丈夫も信じて?

大丈夫、生きてる実感できたっての初めて。
誰かのために生きていたいと思ったのも初めて。
苦しみ全部とっぱらって。

貴方に満点の笑みを投げかけるから。
苦しみも悲しみも痛みも、貴方がいるから浄化されている気がする。
優しい気持ちになれたのは、すごく長い間忘れていた感情。
本当は、貴方の彼女になりたかった。
貴方の傍で、笑みを浮かべて。
貴方の傍で、相談にのって。
貴方の傍で、同じ時を感じて。
貴方の傍で、一緒に眠りたい。
貴方の傍で、同じ会話をしていたい。

そっとこの想いを告げたら。
貴方はなんていうんだろう。
きっと
また、泣きそうな顔をするんだろうね。
困りきって、答えを探すんだろうね。
大丈夫だよ、もう今はわかってる。

お互いに結ばれる相手ではないの。
貴方のココロから透明な絆が伸びて。
きっと、貴方にふさわしい誰かを見つけてくれる。
ワタシにはいないかもしれない。

貴方の言葉
「人には片割れが必ずいる。そしてそれを捜すために生きるんだ」

片割れが早く見つかりますように。
貴方の苦しみを全て抱きしめて、包み込んでくれる人が見つかりますように。
それまでは、ワタシが。

ワタシが代わりを務めてる。
貴方の傍で「友達」として。
ソッと貴方にもたれかかって寝ていたい。
深く深く息を吸う。
貴方のタバコ・香水の匂い。
もう少しだけ、このままでいさせて。

貴方の片割れが見つかる、その日まで。
もう少しだけ、このままでいさせて。

大丈夫だから・・・・。
全ての苦しみを受け止めるための準備だって思って・・・。

もう少し。

貴方の傍に、ワタシをおいていてください。
大好きな貴方のもとに。


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