モラと桃次郎と私のネコ的生活

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エリザベスのひとり言vol.9「青春の



 来年の3月に高校の同窓会があるというので同級生のHPの掲示板がにぎやかになってきました。このインターネットの時代、同期の公式HPもできるそうですが、それに先行して盛り上がっています。参加しているのは少人数ですが、あのときはこうだったね、あの先生はこんなだったね・・・と懐かしい話に華が咲いています。
そんなとき「そういえば絵のモデルしてたよね」と懐かしい話題を持ち出してくれた人がいました。「その写真ならもってるよ」とHPに掲載してくれたのです。モデル?誰が?私です!
 高校三年生の秋、芸大を受験するY君が高校生の作品展に出品する作品を描くというので私にモデルをしてくれないかと言ってきたのです。なんで私が?と思いましたが、受験勉強に忙しいほかの人に頼むより暇そうにしていた私に・・・と思ったのでしょう。(私も一応受験生でしたが)
それよりもY君は長身の芸術家らしい繊細な指を持つ美少年。その依頼を断ることはできません!
 そのときの絵がこれです。50号の大作。本当は編物をしていたのではなく本を読んでいたので編物の格好がちょっとぎこちないですね。ただし本には集中できませんでした。理由はおわかりですね。彼の視線が気になって・・・です。
校舎から離れた場所にポツリと建っていた美術教室の晩秋の冷たい空気が今でも思い出されます。
 作品展では賞をとり、彼はめでたく東京芸大へ、そして卒業後は電通へ・・・。
作品展のあと、「この絵どうしようか」ときかれたような記憶がありますが、高校最後の作品だし、Y君に持っていてほしくて辞退しました。今となってみればもらっておけばよかったかな。

 結婚して仙台に住み、子供が幼稚園になった頃、転勤で仙台にきていた彼と偶然街で会いました。私は感激して声をかけたのに彼はいたってクールだったな・・・。
やはり思い出は思い出としてしまっておくのがいいみたいです。

そこで一首

  秋色に 輝く銀杏 背にうけた
    キャンバスの主は 十七の吾

HCD

顔がよく見えないのをいいことに「教場の美少女」と名づけました!?
      (7月14日 記す)



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