ぷりさまさん

おお~『裁判官~』読まれてますか。
私も裁判がらみの本はいくつか読んでます。
阿曽山大噴火(著者の名前です)の裁判傍聴記なんかも面白いですよ。一番は北尾トロでしたが(笑)
この本もおすすめ出来る本だと思いますよ~ (2008.01.06 14:15:26)

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2008.01.04
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テーマ: お勧めの本(8119)
カテゴリ:
私が2日に読んでいた本です。

『そこに日本人がいた!』 新潮社 熊田忠雄著



年末にまたまた読み切れないほど本を購入していました。
その中でもまず読みたかったのがコレなんです。一気に完走しました。

もともと私は日本と海外の交流史や、『海外から見たニッポン』的な話に興味があり、
江戸時代の漂流民についての本なんかも好きなんです。
そういう類の本はつい手にしてしまうタチなのですね。

で、本書は日本人の海外渡航史の中でもあまり語られていない、

その多くは、漂流など已むに已まれぬ事情で海外での生活を余儀なくされた者ではなく、
自らの意思で海の向こうへ渡っていった者たち。
一旗組から純粋な好奇心で赴いた者まで実に様々。
アメリカ、ヨーロッパからアラブにアフリカ、オセアニア。
明治の世にはほぼ全世界にわたって、そこに日本人がいた。

鎖国をしていた江戸時代でも、結構多くの日本人が海外で居住していたというのも
興味深かったですね。
江戸時代が始まったばかりの頃に山田長政がシャム(タイ)に渡って国王から要職に
任ぜられ、鎖国で帰れなくなってしまった日本人によって東南アジア各地に日本人町が
形成されていたのは有名な話ですが、1613年(慶長18年)頃には、既にペルーの
リマに20人の日本人が住んでいたというから驚きです。

ということはショッキングでした。

今では年末年始などに多くの日本人が海外に出かけますね。
でも、船で何ヶ月もかかる、まさに命がけの航海が必要だった頃にも、
世界へ飛び出していった日本人がいた、ということに感動を禁じえませんでした。
織田信長の時代にポルトガルへ渡ったキリシタン青年、

アラスカに渡ってイヌイットとして一生を終えた者・・・
日本人として初めてアラビアの砂漠を縦断し、東南アジアのジャングルをすすみ、
ニューカレドニアに居住した人たち。
全て100年以上も前の出来事だというのが凄い。

自分の可能性を信じ、同胞が全くいない場所で文字通り裸一貫からのスタート。
言葉も習慣も異なる場所での生活は壮絶ですが、読んでいて勇気ももらえました。

日本は島国なので、『島国根性』とか『ムラ社会』などと言われたりもしますが、
かえってそのことにより、他の民族よりも外に目が向いているのではないかとも感じました。
かつてご先祖様がユーラシア大陸を東へ東へとすすんでいったように、日本人のDNAには
そういう『冒険心』が刻まれているのではないかと。
ここではないどこかへ。
見果てぬ天地の先には何かが待っている。
そんな希望を胸に海を渡っていった先達の栄光と挫折の記録は、
正月に読むに相応しいものでありました。
なんだか私も頑張らなきゃ、と思わずにはいられませんでしたね。

そうそう、本書を読んで思ったのですが、
東南アジアやアフリカでの『日本人第一号』を調べていくと、
多くの場合は『からゆきさん』に突き当たるようです。
明治初期には既に世界中にいたらしい。

かつて新大陸をのぞく世界の売春地図は、
日本人の娼婦とフランス人の娼婦とで二分され、
その境界線はウラル山脈からスエズ運河を経て、
アフリカ東岸にいたる線であったといわれる

今でも各地に『からゆきさん』の墓があるようですが、
その墓に刻まれた没年は10代や20代の者が少なくないそうです。
今では若い女の子の海外一人旅なんて珍しくもないでしょうが、
100年以上も前に、家族を養うため『醜業』に就かざるを得なかった
これら日本人女性のことを思うと、ちょっと悲しくなりましたが、
そのガッツには敬服しました。

とにかく本書は多くの示唆に富んだ労作だと思います。
マジでおすすめの一冊です!


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Last updated  2008.01.04 01:19:47
コメント(10) | コメントを書く


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Re:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
ぷりさま  さん
これ、面白そうですね。私もこういう手の本好きです。今は『裁判官の爆笑お言葉集』でしたっけ?新書の。あれ読んでます。 (2008.01.04 09:21:20)

おはようございます  
jupiter481110  さん
そういえば最近、本読んでません私。
今年も「お奨めの本」をドンドン紹介して下さいね! (2008.01.04 09:22:03)

Re:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
私は見忘れたのですが、2日夕方の番組で「世界の村で発見 こんなところに日本人」というのをやっていたようです。
これは番組欄に書いていたのですが、マサイ族と一緒に住んでいる日本人がいたそうです。
そういうのを聞くと、「冒険心のある日本人」というのはわかりますよね。昔も今も「冒険心」というか、自分のいる場所を探して世界中に行くんでしょうか。
「冒険心=夢」なのかな。
日本人って飽くなき探求心の強い人種なのかもしれませんね。(大げさ?笑) (2008.01.04 12:22:15)

Re:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
aosaga369  さん
鎖国や戦後の海外渡航禁止の印象が強くて、かつて日本人が世界中に雄飛してたというと、非情に意外な気がしますが、海洋国家として当然のことですよね。

それでも鎖国後のまだ日本人の足跡が無い場所に進んで赴いた人たちの勇気は本にする価値があるように思います。

『からゆきさん』が二大勢力の一つだったとはにわかに信じられませんが、しかし多くの不幸な日本女性がいたことは想像に難くありません(いくら日本人がスケベでも、凶作農家すべて救うようなキャパシティは国内だけでは収まらないと思います)。今の時代はなんて幸せなんでしょう…。 (2008.01.05 03:48:39)

Re[1]:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
nyago1945  さん

Re:おはようございます(01/04)  
nyago1945  さん
jupiter481110さん

はい~ もちろん私が満足した本になってしまいますが(笑)、なるべくご紹介していきたいと思っております~
乞うご期待!(笑) (2008.01.06 14:17:03)

Re[1]:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
nyago1945  さん
にゃおんちゃみさん

ええ~2日にそんな番組やっていたのですか!!
観たかった~ これだからタマにはチェックしないとダメなんすよねえ・・・

マサイに溶け込む日本人?? もしかしてマサイ族の奥さんになった日本人女性の話でしょうかね。
凄いなあ。
今では世界の隅々まで日本人がいるのでしょうね。
だからこそ冒険好きの人は日本人がいない場所を求めて奥地へ奥地へと出かけていくのでしょうかねえ。 (2008.01.06 14:20:33)

Re[1]:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
nyago1945  さん
aosaga369さん

そうですね、私も当時から海外で居住する人は多少はいると思ってはいましたが、思ったよりも広範囲でしかも多くの日本人がいたので驚きでした。
漂流民なども結構多いんですよね。

この本を読んで、『からゆきさん』についてももっと詳しく知りたいと思いました。
若い女性のたくましい生きざまと、その悲しみをもっと知りたいのです。 (2008.01.06 14:26:06)

Re:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
スー さん
初めまして。詳細な書評、感謝いたします。
実は、私もこの本を買おうかどうしょうかと
迷っていました。お陰さまで買って詠む気に
なりました。

著者は、大学の同級生です。数日前に、第二弾目の
作品『すごいぞ日本人』の案内が来ていました。
彼はいつごろから資料を集めていたのでしょう。 (2009.06.24 13:55:12)

Re[1]:そこに日本人がいた! (熊田忠雄)(01/04)  
nyago1945  さん
スーさん

>著者は、大学の同級生です。数日前に、第二弾目の
>作品『すごいぞ日本人』の案内が来ていました。
>彼はいつごろから資料を集めていたのでしょう。
----
私も第二弾購入して読みました。
すごい先人たちの話を読むと、なんだか元気が出て来て良かったですね。
本当にこの情報収集力は凄いと著者の方にも感心しました。 (2010.08.11 18:18:43)

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