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2006.07.04

映画「オリバー・ツイスト」

(4)

テーマ： DVD映画鑑賞(14353)

カテゴリ：洋画、邦画、海外ドラマ

自分は小説をあまり読まないので知らなかったが、腹を空かせた少年が、お粥をもっと欲しいと願望するシーンはあまりにも有名とのこと。

さて、見た感想を書かなくちゃならないのですが、
いつもは ネタバレ しないように配慮して書いているつもりなのですけども、今回はどうもそうは行きそうにないので、ストーリーを知りたくない人は、以降読むのはご注意を！！。

感動シーンはともかく、印象に残るシーンは幾つかある。

ロンドンに向かって歩き始め、ついに力尽きたとき、老婆にあり合わせのものを与えて貰うシーン。
ついにはロンドンに着いたとき、シルクハットをかぶり大人のような妙な身なりをした少年、アートフル・ドジャーに声を掛けられたシーン。

そして、ビルが逃げまどう中、愛犬に吠えられ・・・・したシーン。
最後に、涙ながらにフェイギンに逢いに行き、ありがとうと言うシーン。

どれも思うところがあるシーンでした。

見たあと感じることは

孤児という身分だけで、差別される子ども。
それを人身売買する大人。さらには悪事に誘う大人。
貧富の格差が及ぼす社会の象徴のように思う。
今の日本でも、貧富の格差が問題となって、「勝ち組、負け組」という言葉を耳にするようになった。
それは自分の責任だと政治家は言う。しかし、子どもに対しても自分の責任だと突き放すことができるのか？
まともな教育を受けることが許されない環境。生きるために悪いことも強いられる。
そんな社会で子どもに希望を持てと言うのは酷な事のように思う。

映画的な感想でいうと、

フェイギン(ベン・キングズレー)もまた、いかにもイカレた雰囲気があり、行き場の無い孤児への優しさとの裏腹に腹黒さを見え隠れさせていい味を出していた。
ただ、全体にこじんまりまとめられていて、２時間でまとめるには難しいというのがよく解る。
それだけに、少し全般的に中途半端に終わったような感じは残ってしまう。

独断と偏見の評価は？：★★★☆☆

　★★★★★　めちゃ面白い、何度でも見たい
　★★★★☆　おすすめ映画
　★★★☆☆　そこそこ楽しめる映画
　★★☆☆☆　ん～、自分的にはどうなんだろ、悩む内容
　★☆☆☆☆　あんまお勧めできない
　☆☆☆☆☆　はっきり言ってコメントできません

参考：

（2005年 / フランス/イギリス/チェコ）
ジャンル：洋画:ドラマ
収録時間： 130分
監督：ロマン・ポランスキー
出演：バーニー・クラークベン・キングズレーハリー・イーデンジェイミーフォアマンエドワードハードウィックマーク・ストロングリアン・ロウ

「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督が、文豪チャールズ・ディケンズの名作を完全映画化した感動巨編。19世紀イギリス。９歳になり、救貧院へと連れて来られた孤児のオリバー・ツイスト。しかし夕食の席でおかわりを求めたばかりに委員の怒りを買い追放処分に。その後葬儀屋の主人に一旦は引き取られるが、ここでも理不尽ないじめにあったオリバーは、ついに家を飛び出し70マイル彼方にある大都会ロンドンを目指す。そしてようやく辿り着いたロンドンで、オリバーは少年スリ団のリーダー、ドジャーに拾われるのだが…。