あたたかい心を育てる育児のお話 その2


エセル・ケネディー夫人の育児のお話


      「日曜日の大テーブル」

 ケネディ一家には、11人の子どもたちがいました。
  エセル婦人は、毎週日曜日、子どもたち全員を
    ひとつの大きなテーブルに集めました。
 そして新聞をひろげ、世界の楽しい出来事、悲しい出来事、
  さまざまな出来事を子どもたちに読んで聞かせました。

   それから、子どもたちひとりひとりに聞きました。
「あなたはどう思う?」「あなたはどう?」「そしてあなたは?」

       子どもたちは一一生懸命
       それについて考えました。

 自分たちの家からはるか彼方、地球の反対側の出来事にまで、
       想像を膨らませたのです。
       日曜日のケネディ一家のテーブルは、
        まるで大人の会議のようでした。
       ケネディ一家の11人の子どもたちは、
         母親とともに語り合う、
    人生でかけがえのない時間を過ごせたのです。

        それから長い年月が過ぎて、
       11人の子どもたちは大人になり、
        誰もが世界の子どもたちに
        ふれ合う仕事に就いたのです。

        そして11人の子どもたちのうち、
         ボビーとケリーはあるとき、
        ニューヨーク国連本部の会議場で
        大人たちにこう語りかけたのです。

「あの日曜日の大テーブルから私たち兄弟11人は世界を学び
    人間にとってもっとも大切な心を学んだのです。」
       まさに母親とのふれあいによって、
        ケネディ一家の子どもたちは
     人生でもっとも大切なものを学びとったのです。

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: