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ヴォージュ山脈の最高峰、グラン・バロンの中腹にある駐車場にやってきました。駐車場のすぐ前には宿泊施設があり、これを山荘とか山小屋と言うのには高級すぎるけど、これをホテルと呼ぶにはちょっと質素な宿屋が建っていました。ここが海抜1424 mのグラン・バロン山頂へと続く登山道の入り口です。
「登山」と言うには大げさすぎるかもしれません。なぜなら、実は15分程度歩けば頂上に到着できるからです。登山道は石ころでゴツゴツしていてちょっと歩きにくい。高地のためか木が茂っていないので、視界が開けていて、アルザスの平地と深い谷が重なる景色が見晴らせて、その自然美を楽しみながらの遊歩になりました。
しばらく歩くと、こんなものを発見。なんと雪が残っていて、登山道の半分を覆い尽くしていたのです。
山荘?山小屋?ホテル? グラン・バロンの残雪
頂上に近づくに連れて、風の勢いが増してきて、雲が随分と低い位置にあることに気付かされます。風に逆らって前につき進むと、石でできた高さ5 m程のモニュメントがありました。このモニュメントよりもさらに高い位置にあるのが観測所。そこまで歩こうとすると、ぽんカノが、「風が強いし、雷がなったら危ないのでやめよう・・・」と言いました。
でも、歩いて数分で着くし、観測所を見たらすぐに引き返そうという条件で、更に高い位置へと登ることを提案。ぽんカノもしぶしぶ後をついてきました。
頂上付近のモニュメント 頂上に建つ観測所
さらに数メートル登っただけで、凄い強風。ぽんカノの髪は、メデューサのように乱れている・・・(汗)。上から見下ろすと、ここは山脈と言うよりもむしろ渓谷と呼ぶに相応しいことに気付きます。どこまでも連なる山々と深い谷、そして厚い雲の切れ間から差し込む太陽光線が幻想的で、いつまでもこの絶景を眺めていたい。でも、風が強い上、雨が降りそうな予感なので、早々に山を降りることにしました。
グラン・バロンからアルザス平野を見下ろす
グラン・バロンの名前になっている「バロン」とは、ボールという意味があり、確かに山の形が丸いから、そう名付けられたと考えることができます。しかし、実のところこの名前は、ケルト人に崇められた神・ベロンに由来しているようで、この山頂がかつて天の観測地点になっていたことから、そのように呼ばれていると解釈するのが正しいようです。
ヴォージュ山脈の自然を楽しんだ後、この旅の原点であったフライブルグへ戻ります。そのフライブルグで、ある法則を発見しました。次回はその話題について触れたいと思います。
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