阪神タイガース  われら猛虎党







必勝祈願のため、広田神社を参拝!

 打倒巨人、中日や! 阪神は11日、兵庫県西宮市の広田神社で恒例の必勝祈願を行った。就任後初の神社参拝となった手塚昌利オーナー(74)=電鉄本社会長=は巨人と中日をV争いのライバルに挙げ、「いい試合をしないといけない」と厳命。13日の巨人とオープン戦(甲子園)にも「しっかりやりますから、見ておいてください」と自信をのぞかせた。

〔 写真:神殿に向かう阪神・手塚オーナー、牧田社長、岡田監督(右から) 〕


 柔らかい口調と笑みの裏側に、秘める闘志を隠す。だが神に誓って、倒さなけねばならない相手がいる。手塚オーナーが、自ら、ライバルの名前を口にした。

 「気になる球団? 巨人と中日になるでしょう。いい試合をしていかないといけない」

 打倒・巨人、中日を厳命。西宮市内の広田神社で、球団創設以来恒例の必勝祈願を行ったが、昨年11月に就任したばかりの新総帥にとっては初めて。神妙な面持ちで祈りをこめた。

 先月23日に安芸キャンプを初視察。岡田監督に「ぜひ優勝をしてほしい」とV奪回を命じている。電鉄本社会長として多忙なため、オープン戦はまだ観戦できていないが、球団からの報告や新聞、テレビなどから情報を頭にインプット。だからこそ、巨人と中日の名前も自然と口をついた。

 巨人には2年連続勝ち越しているものの、今年は投手陣も好調。OP戦では7連勝と破竹の勢いだ。中日は昨年のリーグ覇者。10勝18敗と大きく負け越している。岡田監督も「タイプは違うけど、戦力的にはそう」と巨人、中日を警戒している。

 ここまでOP戦は4勝3敗。総帥は「安心とまではいかないが、心強いと思ってます。投手陣は若手が育ってきているし、打つ方もベテランと若手がしっかりやれている」と確かな手応えも感じる。

 13日には本拠地・甲子園で巨人と今季初顔合わせ。「しっかりやりますから、見ていてください」と、オーナーは言葉に自信をにじませる。まずは打倒・巨人、そして中日。悲願のV奪回は、その向こうに見えている。

金本、今季初実戦!4番がいよいよ始動!

 阪神・金本知憲外野手(36)が12日のヤクルトとのオープン戦(甲子園)に『4番・左翼』で出場する。今季、練習試合、紅白戦を通じて初実戦。11日、甲子園の室内練習場で調整を行ったアニキは三振を恐れずフルスイングを宣言。4・1開幕(ヤクルト戦、大阪D)に向け、いよいよ猛虎の4番が本格始動する。

〔 写真:室内練習場で打撃練習に汗を流す金本は今季初実戦に意欲十分 〕


 さぁ、いよいよ真打ちが登場だ。猛虎不動の4番が聖地のファンの前で05年初お披露目。練習試合、紅白戦を含めて今季初の実戦に金本もワクワクした気持ちを抑えられない。

 「明日? 空振りする姿が目に浮かぶわ。甲子園のファンの前で恥をかく姿がな。直球に詰まって、変化球には泳がされて、古田さんのリードにキリキリ舞いやね」

 甲子園の室内練習場ではフリー打撃で快音を響かせた。春季キャンプからケガもなく、思い描いた通りに調整は進んでいる。時折笑顔をのぞかせながら、自虐的に語る意気込みこそが、逆に状態の良さを物語っている。

 テーマは『フルスイング』だ。5カ月振りに投手の全力投球を見る。まず、目を慣らすことを優先させるが、背番号6はそこにちょっとしたさじ加減を施す。

 「目慣らし? 見るだけならブルペンで立っているのといっしょ。振らんと目慣らしにはならんよ」。三振でもいい。バットを振ることで球のスピードや投手との感覚を取り戻す。空振りでも敵に恐怖心を植え付ける効果は十分。ましてや、12日に戦うヤクルトは開幕カードの相手。主砲としてナメられるわけにはいかない。

 キャンプではランチ特打だけで計160発を放った。4月3日には37歳となるが、年々、進化を遂げている。広島時代から7年振りに再会した正田打撃コーチも驚きを隠せない。「力量感が出ているね。インパクトからボールを運んでいく過程のスイングが大きくなった。以前とは違っているよね。レベルの高いところを目指している。その気持ちがある限りユニホームは着続けていけるよ」。プロ14年目も“歩み”は止まらない。

 昨季は自己最多の116打点で打点王。今季はそのタイトル防衛と新たに本塁打王の2冠を目指す。達成すれば、その先には必ずV奪回があるはず。アニキの激しく、熱いシーズンが今年も幕開けする。

井川、新球でツバメ斬り!

 ニュー井川でヤ斬りや! 阪神・井川慶投手(25)が12日のヤクルト戦(甲子園)で、オープン戦初先発。4月1日の開幕カード(大阪D)で激突する相手に、惜しげもなく新球カーブの封印を解く。4年連続開幕投手が内定している猛虎のエースが、ツバメ軍団に生まれ変わった姿を見せつける。

〔 写真:井川が12日にオープン戦初先発。いきなり新球カーブを解禁へ 〕


 小雨が降り続いた甲子園。水しぶきをあげながら、エースは黙々と外野の芝生の上を走り続けた。開幕前哨戦。岩村、ラミレス、古田ら強打者が並ぶツバメ打線が相手に、出し惜しみは一切しない。新スタイルを追い求めてきた05年版の井川が、聖地のマウンドで“産声”を上げる。

 「明日? 頑張ります。テーマ? 一生懸命頑張ります」

 ブルペンに入らず、キャッチボール、ランニングなどで最終調整。練習終了後は多くを語らず、ロッカールームに消えていった。ある決意を胸に秘めて…。

 オープン戦初先発の舞台で、カーブの“封印”を解く。03年の20勝(5敗)を支えた“宝刀”といえば、直球と腕の振りが同じチェンジアップ。だが昨年は14勝(11敗)を挙げながら、リーグワーストの29被本塁打。直球を待つ打者に、同じタイミングでチェンジアップを拾われ、痛打を浴びた。「(本塁打は)チェンジアップかスライダーだった」と岡田監督も苦心の投球を察している。そこで新たに実戦配備したのがカーブだった。

 「カーブは去年はほとんど投げていなかった。もう実戦で使えます。明日も投げるはずです」とキャンプからボールを受けてきた東ブルペン捕手は証言する。相手に緩急を意識させ、カウントを整えることが狙い。これまでの『落ちるチェンジアップ』、『すべるスライダー』にはなかった『タテに大きく割れるカーブ』が加わる。球速110キロ台の新たな軌道が打者の視線を幻惑させ、MAX145キロの直球をより速く見せる。カーブこそが05年の“必勝ボール”になる。

 一昨年の春季キャンプでも挑戦したが、実戦で使用するまで完成度を高められなかった。だが今季から就任した久保投手コーチの「真っすぐとカーブは投手の基本」という指導のもと、フォーム矯正とカーブの修得という一石二鳥を狙ってきた。「腕を正しい高さに上げてやらないとね。(後ろに)めくれるフォームもかなりよくなっているよ」(久保コーチ)という成果が、本格的な“新球解禁”につながった。

 「自分をチェックしながら投げます」

 すでに4年連続の開幕投手に指名されている。今年の目標には『日本一』を掲げた。プレ開幕戦も関係ない。あえてすべてをさらけ出す。モデルチェンジした猛虎のエースが、燕を追い払う。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005年03月12日 07時18分20秒
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: