
さあ、どっち! 『右翼・桧山』、『左翼・スペンサー』のガチンコスタメンも2試合目。開幕右翼の座へ、まずは桧山が、豪快なオープン戦1号で“先制パンチ”だ。
ただ、S砲も黙っちゃいなかった。桧山の二塁打でお膳立てされた六回の第3打席(一死二塁)。追い込まれながら、同じくパーラの外角低め135キロスライダーを右翼線に適時二塁打。「うまく打てた。外のスライダーはいいスイングをしないと絶対に打てない」。パワーだけではない巧打を見せれば、守備でも二回にガルシアの左邪飛をランニングキャッチするなど軽快な動きを見せた。
虎党の皆さん、ご安心あれ! 多少のブランクくらいじゃ錆びつきゃしない。扇の要に座ったときから、矢野の捕手としての“本能”に、パチンとスイッチが入った。
先発投手への“脱皮”は、まだ完全ではない。安藤はまだその過程の段階で開幕へ突入する。
球界最速男に勝った!「うぉー」。スタンドの観客が1球ごとにバックスクリーンへ視線を向けた。150キロ台の速球を連発。満を持して最終回から登板した久保田が、自慢の剛速球を武器にオリックス打線を力でねじ伏せた。