阪神タイガース  われら猛虎党







阪神・井川、燕斬りで8勝目狙う!

 阪神・井川慶投手(25)が4日、甲子園での指名練習に参加した。セ・リーグのハーラー争いは広島・黒田と中日・岡本が8勝でトップ併走。5日のヤクルト戦(甲子園)に先発する井川が白星を飾ると、並ぶことに…。2年ぶりの最多勝が視界に入る。

〔 写真上:井川が最多勝?納得いかない虎党も過去を忘れて応援しましょう。写真下:6連戦の先発予想 〕


 近畿地方は梅雨前線に覆われ雨模様。しかし背番号29には“晴れ間”が差し込んでいる。井川がツバメ斬りに成功すれば、8勝目となり、ハーラートップタイに浮上。開幕から不安定な状態が続き、二軍落ちも味わった左腕は、“ごっつあん勝利”の連続で、いつの間にやら、7つの白星を積み重ねていた。

 2年ぶりの最多勝に“追い風”が吹いている。最大のライバルとなる広島・黒田は戦線離脱中。6月28日の阪神戦(米子)で四回に桧山の打球を右手に受け、負傷退場。「右手手根部挫傷」でリタイアしているとあって、オニのいない今は、稼ぎ時というわけ。

 この日は甲子園の新室内練習場でランニングとウエートトレで最終調整を終えた。井川は無言を貫いたが、岡田監督は「(井川、福原の)あの2人で(米子を)勝ったのは大きい。今後もあの2人が中心で行く」と明言している。

 現在、7勝3敗で勝率7割はリーグトップ。ハラハラドキドキ、イライラカリカリさせながら、井川が球宴前に2冠に立つかも…。

赤星、守備練習を封印でフル出場だ!

 ノックは無用!! 阪神・赤星憲広外野手(29)が4日、球宴までの14試合、ゲーム前の守備練習を“封印”する考えを明らかにした。左わき腹を骨折しながらもスタメン出場を続けるが、「万全で出たい」と体力温存のため、練習で守備には就かず、本番に臨む。

〔 写真:赤星は試合前の守備練習を休養して、ゲームで走る 〕


 グラウンドという舞台上で、最高のパフォーマンスをする。そのために、何をすればいいのか…。球宴までの14試合。左わき腹痛を押して出場を続ける赤星が、折り返しまでの秘策と決意を口にした。

 「守備練習は入らない。今は、試合前にノックを受けるのはムリ。万全の状態で、試合に臨むことだけを考えてる」

 6月15日の西武戦(西武)の一回に盗塁を試みた際に、遊撃手と交錯。一度打撲と診断されたが、同27日の再検査では、ろっ骨にひびが入っていたことが判明した。それから、試合前はできるだけ体力温存に努めてきた。

 痛み止めを飲みながらの戦いが続く。6月28日の広島戦(米子)では、失敗したものの三盗を敢行。1日の横浜戦(横浜)では、守備でスペンサーと激突。96キロの巨体の“浴びせ倒し”を食らい、周囲をヒヤリとさせたこともあった。

 しかし、ここ4試合はフル出場。2試合連続の盗塁も決めている。全力投球はまだできないが、「カットマンまで、すばやく投げる」ことでカバー。「試合になれば、大丈夫」。プレーでは弱みを一切みせない。金本から受け継いだ鉄人魂を奮い立たせてきた。

 両リーグトップの72得点、101安打のリードオフマンは、チームの得点源。岡田監督は「状態はあんまりよくない。大量得点差がつけば休ませる」というものの、「球宴まではがんばってもらわんと」と、祈りに似たゲキを飛ばした。

 「やることは一緒、けがをしているけど変えることは何もない。がんばるよ」

 この日は完全オフ。病院へ行かず、自宅で休養に当てた。前半戦のゴールは、見えている。それまでは練習で守備に就かない。小さな省エネの積み重ねが、試合では大きなエネルギーとなり、セ界をひた走る猛虎の活力源となる。

藤川30HP…セの「初代ホールド王」へまい進中!

 阪神の誇る最強セットアッパー、藤川球児投手(24)がセ・リーグの『初代ホールド王』へまい進中だ。今季からセ・パ両リーグでは、救援投手の新たな評価基準となる「ホールド(H)」を採用。このホールド数と救援勝利を合計した数字を「ホールドポイント(HP)」と定め、最多HP獲得者を「最優秀中継ぎ投手賞」として表彰する新タイトルが設立された。これまで脚光を浴びることの少なかった中継ぎ投手にとって大きな励みになっていることは間違いない。

〔 写真:現在12球団トップの30HP!!セの初代ホールド王へ向け、ばく進する藤川 〕


 【ホールドの定義】以下のどちらかを満たすこと。(1)セーブ条件(※注)を満たした状況で登板して、1死以上のアウトを取ってリードを保ったまま降板。(2)同点時に登板して、1死以上のアウトを取り、登板以降、前任投手の残した走者を含めて無失点に抑えて降板(自軍が得点すれば、点を取られてもリードを保てばいい)。

 【注】(1)3点以内リードの場面で1イニング以上の登板。(2)迎える2打者に連続本塁打された場合に同点または逆転される状況での登板。(3)点差にかかわりなくリードした状況で3イニング以上の登板。

 新ホールド制の導入と合わせて今季からはセーブポイント(SP)が廃止されている。SPとはセーブ数と救援勝利数の合計。昨季までは、最多SP獲得者を「最優秀救援投手」として表彰していた。しかし、セーブの付く場面での登板が大部分を占める抑え投手にとっての救援勝利は、救援失敗の“副産物”という見方ができる。そこでセーブ数のみで決定する「最多セーブ投手賞」が新設された。

鳥谷、2番死守でV奪回だ!

 2番死守で優勝や! 阪神・鳥谷敬内野手(24)が4日、サンケイスポーツに心境を激白した。5日から始まるヤクルト、中日との直接対決を前に、新たな打順、日々進化する打撃への思いなどを吐露。2番を全うして、岡田監督を胴上げする-。背番号1の新たな誓いだ。

〔 写真:鳥谷はシーズン折り返しを前に新たな誓いをたてた 〕


 折り返し地点が視界に入る。5日から始まるヤクルト-中日-ヤクルトの8番勝負を指揮官はヤマ場と位置づけた。頂までの第一関門を前に、休養を楽しんだ鳥谷は自分の“働き場所”を見つけていた。

 「2番と8番では全然違う。(8番は)次が投手だったので、自分でランナーを返したいという意識があった。2番は次がクリーンアップ。なんとかいい形でつなぎたいという気持ちがいい結果になっていると思う」

 救世主、ラッキーボーイ…。どんな言葉もあてはまらない。それほど、一気にブレークした。6月5日のロッテ戦から2番。21試合で95打数31安打で打率.326。現在、自己最長の11戦連続安打を記録。チームも15勝5敗1分けで2位・ヤクルトとは5.5ゲーム差。独走の原動力となった。

 だからこそ、最後まで2番を全うしたい。当初は遊撃手で全試合出場が目標だった。今は、「2番で…」が加わった。クリアすれば、優勝が見えてくる。この座を死守することがVへの近道。2番で岡田監督を胴上げする-。虎の貴公子の新たな誓いだった。

 「赤星さんとは何度も話をしている。赤星さんからも(盗塁を)待たなくてもいいし、打ちにいってもいいと言われた」

 赤星の後。クリーンアップの前…。難しい打順だが、“相棒”に恵まれた。6月22日の中日戦(大阪D)の延長十二回、左翼席に自身初のサヨナラアーチを放り込んだ。打ったボールは平井の147キロ直球。一走は赤星…。

 「相手が赤星さんを警戒して直球が多い。それをうまく打てている。バントの練習をやっていかないといけない。2番らしくね」

 いよいよ眼下の敵との戦いが始まる。「ヤマ場? そうなるやろ。一戦一戦や」と岡田監督。準備は整った。指揮官の描くVシナリオに欠かせない人物が鳥谷だ。



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Last updated  2005年07月05日 08時12分58秒
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