阪神タイガース  われら猛虎党






球児『ロッテ斬り』万全!金本、今岡バッサリ!

藤川がシート打撃に登板。完璧なピッチングを披露した
 ロッテ撃退へ、準備OKや! 阪神の藤川球児投手(25)が18日、甲子園球場でのシート打撃に登板。金本、今岡ら主力打者5人を相手に、無安打と完璧なピッチングを披露した。最強セットアッパーが実戦最終登板で見せた万全の仕上がり。22日に迫ったロッテとの頂上決戦に視界は良好だ。


 聖地が緊張感に包まれた。迫りくる頂上決戦。伸び上がるような球道が、猛虎の日本一への道標だ。2日のヤクルト戦(神宮)以来、16日ぶりの実戦マウンドで、藤川が金本、今岡ら主力級を力で圧倒した。日本シリーズまでの最後の実戦登板で、万全の仕上がりを披露。ロッテ撃退へ、死角は見当たらなかった。

 「最初はよくなかったけど、徐々によくなった。まっすぐはあと一つ二つよくなる。金本さん? 力が入りましたね。あれは金本さんのミスショットでしょ」

今岡を二飛に打ち取る藤川。打者5人を完全に封じた
 “夢の対決”を制した。シリーズ合宿2度目のシート打撃に初登板。「直球勝負したい」という意気込み通り、金本、今岡とガチンコ勝負を挑んだ。金本を148キロ直球で中飛。今岡を148キロ直球で二飛。セ・リーグ最強の4、5番コンビを詰まらせる圧巻の内容だった。「(初球打ちで)後悔したわ。勢いがあった」と金本。今岡も「球の回転が良かった」と脱帽した。藤川の快速球が、ロッテの勢いを食い止めることを予感させた。

 打者5人を相手にノーヒット。MAXはシーツを見逃し三振させた外角低めの149キロだった。テーマに掲げたように、全15球中、直球13球(カーブ2球)を投げて、シーズン同様の直球の走りをチェックした。歴代最多の80試合登板の疲れも感じられなかった。岡田監督も「全然心配してない」と、打倒・ロッテの“命綱”の仕上がりに目尻を下げた。

 リベンジの思いが強い。交流戦のロッテ戦に3試合に登板し、防御率6.00と不本意な成績が並んでいる。6月3日の同カードの七回、フランコに同点2ランを浴びた因縁の相手だ。さらに、ウィリアムス、久保田の『JFK』にも劣らない安定感を誇る薮田、藤田、小林雅の『YFK』の存在も闘争心を燃え上がらせる。「後ろの3人で負けているとは思わない。足技? クイックは大丈夫ですよ」と、盗塁王の西岡らが駆使するロッテの機動力も“一蹴”した。

 (短期決戦は)打たれたらきついんで」と球児。一人の走者も許さない。猛虎の命運を託された右腕が、最高の状態で大舞台に立つ。

浜ちゃん右投手でも出番ですよ!

シート打撃で左翼へ本塁打する浜中。ミスターオクトーバーの予感が漂う
 右投手でも任せなさい! 阪神・浜中おさむ外野手(27)が18日、甲子園球場でのシート打撃で本塁打&二塁打。レギュラー野手が軒並み打ちあぐむ中、日本シリーズ初戦からのDH出場を改めて猛アピールした。


 右腕でも、左腕でも、すべて打ち返してみせる。浜中がシリーズを前に、絶好調モードに突入。この日のシート打撃でも大きなアーチを描き、岡田監督に十分すぎるアピールを行った。

 「調子はいい。バットがいい感じで出ている。(シリーズまで)あとちょっとの期間、崩さないように慎重にやっていきたい」

 実戦勘が鈍っている野手陣の中で、ひとり異次元にいる。無死走者なしで迎えた1打席目。フルカウントから、左腕の能見の128キロスライダーを左翼席ヘたたき込んだ。球場に快音を響かせ、ゆうゆうと手に残る感触を確かめた。2打席目も同じく能見から右翼線に二塁打を放ち、振ればヒットの状態だった。

 決戦までのブランクを有効活用した。開幕から参戦した宮崎のフェニックスリーグでつかんだものが、形になっている。右手の握りを微調整。少し開き気味にし、バットの出をスムーズにした。新打法で一発も放ったが、試行錯誤の末に元の深めに握る形に戻した。「これだという形が固まった。あの期間はすごくいいものになった」。16日のヤクルト戦(西都)でも本塁打を放ち、手応えを手土産に戻ってきた。

金本“千葉マリン限定ライナー打法”で渡辺俊撃ち!

ウルトラのアニキに変身!? 金本が渡辺俊撃ちに自信をみせた
 阪神の主砲・金本知憲外野手(37)は、18日のシート打撃でも2打数無安打。調整舞台では快音なしに終わったが、強風に左右されない千葉マリンスタジアムを意識した弾丸ライナー打法で、開幕投手が濃厚の渡辺俊介投手(29)撃ちに自信をみせた。


 千葉マリン特有の強風も恐れることはない。球場の特性に対応するのは一流の打者なら当然のこと。金本が千葉マリン限定で、打撃をチェンジすることを宣言した。

 「マリンスタジアムは風。打つほうも工夫しようかなと思っている。つぶし気味にな。低いライナーを打とうと思っていく。もともと弾道は低いけどな」

 千葉マリンは、地表から高い部分はセンターからホームへの逆風で、グラウンドレベルは打者に有利な追い風という“二重構造”になっているのが特徴。「レフトに打ち上げたらホームランにならない。低い打球は伸びていく。地の利を生かすということ」と正田打撃コーチ。低弾道の打球を心掛けるという金本の意識改革は、強風対策に必要な要素だ。

 千葉マリンでの第1戦ではロッテ・渡辺俊との激突が予想される。交流戦では3打数1安打だったが、「角度だけ。迷っても仕方がない」と攻略に自信を見せた。シート打撃では2打数無安打。志願して第3打席(結果は四球)を“おかわり”する念の入れようだった。「今日はわりと真剣モードだった。気持ちは高ぶってきた」。今季は自己最多の40本塁打を放っている。頼れる主砲が千葉マリンを“制圧”する。

岡田監督…ボビー予告先発提案に、こだわらない!

シート打撃で左翼へ本塁打する浜中。ミスターオクトーバーの予感が漂う
 22日開幕の日本シリーズで予告先発を要望するロッテのバレンタイン監督に対し、阪神・岡田彰布監督(47)も「こだわらない」と、敢えて受けて立つ姿勢をみせた。


 腹の探り合いなんて不要だ。パ・リーグで行われている予告先発を日本シリーズでも求めるバレンタイン監督に対し、岡田監督は柔軟姿勢を示した。

 「どっちでもいい。向こうも知りたいんやろ。監督会議までに投手コーチに聞いてからだけど、オレはそうこだわってない」。この日の甲子園練習後、ロッテ側の要望を伝え聞いた指揮官。日本シリーズでは基本的に予告先発はないが、あえて受けて立つ構えをみせた。

 「向こうは(投手の左右で)打順を変えるけど、こっちは損かもわからんな」

 相手の先発投手や各野手の状態によって日替わりオーダーを組むロッテに対し、岡田阪神の今季の戦いは右翼手と二塁手以外は固定。情報提供は相手に有利に働くが、それでも拒否しないのは先発投手陣とほぼ不動のオーダーへの絶大な信頼があるから。実際、相手が決まる前から開幕に井川を指名。「ローテも決めてる」と公言していた。打順にしても「変わるのも1つか2つ。右左関係なしに、調子のいいもんから使う」。DHには浜中を起用する方針。駆け引き無用の構えだ。


4  順位表はこちらをクリック 









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005年10月19日 07時52分10秒
コメント(5) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: