阪神タイガース  われら猛虎党






2007年4月18日(水) 対中日 5回戦 ナゴヤドーム

阪神9×1中日



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虎9得点&先発全員安打!“鬼門”ナゴヤドームの呪い解けた!

ナゴヤドームで今季初勝利や! スタメン復帰した赤星(右)はゲームセットの瞬間、金本と笑顔でハイタッチ
 (セ・リーグ、中日1-9阪神、5回戦、阪神3勝1敗1分、18日、ナゴヤドーム)阪神が敵地ナゴヤドームで竜に大、大、大完勝だ! 首を痛めていた赤星憲広外野手(31)がスタメン復帰するや、初回に6得点の秒殺劇。鬼門と言われた尾張の地で、呪縛を解き放つ先発全員安打。鬼門打破の虎祭りやで!!


 さあ、尾張に集う虎党よ!! 腹の底から声を出せ!! 今までたまった分だけ、六甲おろしを歌おうやないか!! 屈辱を味わい続けた鬼門の歴史に、猛虎が力強くピリオドを打ったんやから!!

 「犠牲フライで1点取った後に、あれだけ続いたんやから。5、6番が打つと大量点? いつも言うてることやんか」

 岡田監督も大きく目をむくほどの秒殺劇だ。先頭・鳥谷が先発・長峰の初球を左前への進軍ラッパを吹いた。4試合ぶりに『2番・中堅』で先発復帰した赤星が投前へ犠打をきっちり。頚椎椎間板ヘルニアを患い、左半身にはしびれがあるが「気合を入れてやるだけ」。アドレナリンでかき消していた。

 金本の犠飛で先制すると、2四球をはさんで5番・今岡から5連打。二死満塁で、再び手負いの選手会長に打席が回ってきた。一塁左への痛烈なゴロを放つと全力疾走。適時内野安打となり、スコアボードの左上に『6』を点灯させた。

 「抜けると思ったのに。仕事を果たせてよかった」と安どの表情の赤星だが、ナゴヤドームでの初回6点は7年ぶり2度目の最多タイ。7試合ぶり開幕オーダーに戻った打線が、うれしいほどの連鎖反応を起こした。

 前日は3安打完封負けの屈辱。できれば休ませたかった赤星を、指揮官は敢えて代打で使った。「『あした行けよ』という監督からのサインと思っていた」。実際にスタメンが決まったのはこの日の練習前。あ・うんの呼吸がそこにあった。その期待に応えてみせた。

 昨季1勝10敗。前日まで通算33勝86敗1分け。まるで呪われたかのような鬼門の地だが、対策が功を奏した。「打席から投手が近くに見える」ということから、試合前の練習では将のアイデアで打撃投手を約1メートル前から、投げさせていた。

 「1点取られた後に、1点でも入ればというところで、3点は大きかった」。四回の金本の3ランを呼び込んだ赤星の左前打を評価。ここでの9得点も04年4月20日以来、3年ぶりの大勝だ。

 「きょうはせっかく勝ったんで、あしたもがんばります」と地元出身のレッドスターが気勢を上げる。

 今季最多タイ13安打&先発全員安打による鬼門勝ち越しという最高のナゴヤ土産で、次は甲子園でも、ドンチャン騒ぎといきましょか。

金本が自己最速7号!ウッズに1差、「4番」対決も勝つで!

四回にはトドメの3ランを右翼席へ運んだ
 (セ・リーグ、中日1-9阪神、5回戦、阪神3勝1敗1分、18日、ナゴヤドーム)難攻不落の敵陣で、先制パンチ&トドメの一発。役者が違う。4番・金本が自己最速ペースを更新する7号3ランで、鬼門初星を呼びこんだ。


 「どうしても、追加点がほしかった。右方向に打って、ランナーが三塁にいけばと思った」

 進めるどころか、歩いて迎え入れた。5点リードの四回だ。赤星、シーツの連打で無死一、二塁。つなぎの意識で打席に入った。カウント0-2から2番手・浅尾が投じた3球目、真ん中に入ってきたスライダーを振り抜いた。「あんまりいい打ち方じゃなかった」。それでも、高々と舞い上がった白球は右翼席でポーンと跳ねた。初回の猛攻で一息つき、1点を返された場面。取り戻しかけた竜の戦意を完全に奪った。

二回、懸命に走って内野安打を決めた金本
 3・30開幕戦以後続いていた胸のつかえが、ようやく取れた。開幕敗戦直後の一塁ベンチ。「きょうはすまなかった」。肩を落としてロッカーへと引きあげるナインに向かって、下柳がわびた。同級生のそんな姿が、ずっと脳裏に焼き付いていた。敗れた責任は4打数無安打だった自分も同じ。もうアイツにあんな思いはさせたくない-。だが、次の登板の巨人戦(6日・東京ドーム)でも援護できず、計8凡退。3度目の正直にかけていた。

 開幕直前に痛めた左太もも裏はまだ万全ではない。名古屋遠征からアップに合流したが、シートノックは回避。体と相談しながら戦う日々だ。

 初回は一死一、三塁で先制の右犠飛を放った。今季3度目の1試合4打点。完封負けを喫した前日17日の第1戦は、中日・ウッズが1本塁打3打点。「(中日に)昨年は4番の差で負けた」と振り返る主砲対決は、これで五分だ。

 「去年は去年、今年は今年。去年みたいな重い気持ちはない。(ナゴヤドームに)苦手意識はない」

 敵地でのヒーローインタビューで言いきった。トイメン勝負を制し、今宵も尾張に六甲おろしを響かせる。

下柳ようやく初勝利!中11日も“いたずら調整”で問題なし!

先発の下柳は5回を1失点でしのぎ、今季初勝利だ
 (セ・リーグ、中日1-9阪神、5回戦、阪神3勝1敗1分、18日、ナゴヤドーム)粘投の先に、待望の白星が待っていた。下柳が3試合目で、ようやく今季初勝利をつかんだ。


 「野手のおかげ。それしかない。あれだけ点差があって、あれだけ四球を出したら…。そこを野手が頑張ってくれた。感謝してます」

 5回を投げて4安打1失点。与四球は「5」。制球に苦しんで毎回のように得点圏に走者を背負ったが、何とか踏ん張った。失点は二回二死一、二塁で荒木に許した左前適時打での1点のみ。「得点に守られたよ」。自身の中前打も絡んだ一回の6得点が支えだった。

 試合中に修正できるのがベテランの成せる業。五回は2四球から二死一、二塁の危機を招いたが、動じない。最後は中村紀をスライダーで一飛に仕留めてお役ご免。先発の役割をこなした。

 前回登板は6日の巨人戦(東京ドーム)。ここまで中11日の間隔が空いたが、実戦感覚を研ぎ澄ますことは忘れなかった。投球練習の際に、多くの投手はあらかじめ捕手に球種を告げる。だが、下柳は直球を待つ捕手にいきなりチェンジアップを投げ込んで、笑みを浮かべていた。「僕らが簡単に取ったら腕が振れていない証拠。そう判断してるんでしょうね」と片山ブルペン捕手。いたずら混じりのひと工夫で、調子のバロメーターを維持し続けた。

 「勝っていないピッチャーやからな。あれだけ点差もらったら、絶対に勝たなあかんからな」。開幕投手を務めた下柳の初白星に、岡田監督も安堵の表情を見せた。ベテラン左腕もナゴヤドームでの勝利は05年7月8日以来。これで敵地での苦手意識は一切なくなったはずだ。


◆下柳について阪神・久保チーフバッテリーコーチ

 「よくなかったけど、点差があるときはあのピッチングの方がいいかもね。柳に風のようにね。ローテの組み替えで、いい気分転換になったんじゃないかな」









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Last updated  2007年04月19日 08時34分38秒
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